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外壁塗装の塗料はどれがいい?シリコン・ラジカル・フッ素・無機を比較

目次

更新日:2026年7月20日

外壁塗装の見積もりを取ると、シリコン塗料、ラジカル制御形塗料、フッ素塗料、無機塗料など、いくつもの塗料を提案されることがあります。

業者によってすすめる塗料が異なり、

「結局、どの塗料を選べばよいのだろう」

「高い塗料ほど長持ちするの?」

「無機塗料をすすめられたけれど、本当に必要?」

と迷う方も多いのではないでしょうか。

先にお伝えすると、すべての住宅に共通する「一番よい塗料」はありません。

塗料選びの大まかな考え方

費用と耐久性のバランスを重視するなら、ラジカル制御形塗料

一般的な塗料より長持ちさせたいなら、フッ素塗料

次回の塗り替え時期をできるだけ延ばしたいなら、無機塗料が候補になります。

ただし、今後その家に何年住むのか、屋根やシーリングをいつ補修するのかによっては、高耐久塗料を選ばなくてもよい場合があります。

この記事では、外壁塗装でよく比較される4種類の塗料について、特徴だけでなく「どのような方に向いているのか」を分かりやすくご紹介します。

塗料選びの簡単な目安

重視したいこと 検討しやすい塗料
初期費用を抑えたい シリコン塗料
費用と耐久性のバランス ラジカル制御形塗料
実績のある高耐久塗料を選びたい フッ素塗料
塗り替え回数をできるだけ減らしたい 無機塗料

※この表は大まかな目安です。同じ種類でも商品によって性能が異なるため、正式な商品名や施工内容も確認しましょう。

1. 外壁塗装の塗料選びで迷いやすい理由

以前は、一般住宅の外壁塗装では、シリコン塗料が標準的な塗料として多く使われていました。

現在は、塗膜の劣化を抑える工夫をしたラジカル制御形塗料や、高耐久なフッ素塗料、無機塗料など、選択肢が増えています。

選べる塗料が増えたこと自体は、お客様にとって悪いことではありません。

しかし、業者によって提案される塗料が異なるため、

「シリコン塗料では不十分なの?」

「ラジカル制御形塗料とシリコンは何が違う?」

「フッ素と無機なら、どちらがよい?」

と判断しにくくなっています。

業者によって提案が異なるのは、必ずしも一方が間違っているからではありません。

取り扱っているメーカー、施工経験、外壁材の種類、予算に対する考え方などによって、提案内容が変わることがあります。

大切なのは、すすめられた塗料をそのまま選ぶことではなく、なぜその塗料が自宅に合うのかを確認することです。

2. 外壁塗装でよく使われる4種類の塗料

ここでは、シリコン・ラジカル制御形・フッ素・無機の特徴を順番に見ていきます。

シリコン塗料

シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスがよく、長く一般住宅で使われてきた塗料です。

初期費用を抑えながら、基本的な耐久性を確保したい方には、現在でも選択肢になります。

ただし、「シリコン塗料」と呼ばれる商品は多く、商品によって樹脂の配合や耐候性が異なります。

見積書に「シリコン塗料一式」としか書かれていない場合は、メーカー名と正式な商品名を確認しましょう。

シリコン塗料を検討しやすい方

・初期費用をできるだけ抑えたい

・今後10年前後で売却や建て替えの可能性がある

・必要以上に高耐久な塗料を求めていない

・標準的な塗装を希望している

ラジカル制御形塗料

ラジカル制御形塗料は、塗膜を劣化させる原因の一つである「ラジカル」の発生を抑えるように設計された塗料です。

シリコン塗料に近い価格帯で提案されることもあり、費用と耐久性のバランスを取りやすい塗料として選ばれています。

「できるだけ安くしたいわけではないけれど、無機塗料ほど高い塗料が必要か迷う」という方には、検討しやすい選択肢です。

ラジカルは樹脂の種類ではありません。
ラジカル制御形塗料の中にもシリコン系やフッ素系などがあるため、正式な商品名まで確認することが大切です。

ラジカル制御形塗料の仕組みや、選ぶ前に確認したい注意点は、

【2026年版】ラジカル塗料のメリット・デメリット|屋根・外壁塗装で選ぶ前に知っておきたいこと

で詳しく解説しています。

フッ素塗料

フッ素塗料は、紫外線や雨風に強く、高い耐候性を期待しやすい塗料です。

一般的なシリコン塗料やラジカル制御形塗料よりも、塗り替え周期を長くしたい場合に提案されることがあります。

公共施設や大型建築物などでも使われてきた実績があり、住宅の外壁や屋根にも使用されています。

無機塗料より費用を抑えられることもあるため、標準的な塗料より長持ちさせたいものの、無機塗料までは必要か迷う方にも検討しやすい塗料です。

無機塗料

無機塗料は、紫外線による劣化が起こりにくい無機成分を含んだ、高耐久塗料として提案されることが多い塗料です。

今後も長く住む予定があり、次回の塗り替えまでの期間をできるだけ延ばしたい方には、検討する価値があります。

ただし、初期費用は高くなりやすく、すべての住宅に必要とは限りません。

住宅用の無機塗料は、無機成分だけで作られているわけではありません。塗膜として施工できるように、有機樹脂などを組み合わせた商品が一般的です。

同じ無機塗料でも、メーカーや商品設計によって性能が異なります。「無機だから一番よい」と考えるのではなく、正式な商品名や外壁材との相性まで確認しましょう。

 

無機塗料の特徴や、商品による違い、選ぶ際の注意点については、

無機塗料のメリット・デメリット完全解説|本当に長持ちする?【2026年最新版】

でも詳しくご紹介しています。

3. シリコン・ラジカル・フッ素・無機の違いを比較

塗料の種類 主な特徴 費用の考え方 注意点
シリコン 価格と耐久性のバランスがよい 比較的抑えやすい 商品による性能差がある
ラジカル制御形 塗膜の劣化を抑える設計 バランスを取りやすい ラジカルは樹脂名ではない
フッ素 高い耐候性と施工実績 高め 無機との価格差を確認する
無機 高い耐候性を期待しやすい 高くなりやすい 商品差と建物全体の耐久性を見る

塗料選びでは、「どれが一番上か」ではなく、自宅に必要な耐久性と予算が合っているかを見ることが大切です。

4. 今選ぶならどの塗料がよい?

一般的な戸建住宅では、ラジカル制御形塗料が費用と耐久性のバランスを取りやすい場合があります。

ただし、すべての住宅にラジカル制御形塗料が合うわけではありません。ここでは、希望ごとに選び方を整理します。

初期費用を抑えたい

シリコン塗料が候補になります。ただし、金額だけでなく、メーカー名と正式な商品名を確認しましょう。

費用と耐久性のバランスを重視したい

ラジカル制御形塗料が検討しやすいでしょう。無機塗料ほど初期費用が高くなりにくい点も特徴です。

一般的な塗料より長持ちさせたい

フッ素塗料が候補になります。施工実績を重視しながら、塗り替え周期を延ばしたい方に向いています。

次回の塗り替えをできるだけ先にしたい

無機塗料が候補になります。ただし、屋根やシーリングとの耐久バランスも確認しましょう。

5. フッ素塗料と無機塗料で迷ったときの考え方

フッ素塗料と無機塗料は、どちらも高耐久塗料として提案されることがあります。

一般的には、無機塗料の方が高い耐候性を期待しやすい商品が多くあります。

一方で、フッ素塗料には長く使われてきた実績があり、無機塗料より費用を抑えられる場合があります。

「無機塗料の方が新しいから、必ず無機を選ぶ」

「フッ素塗料は古いから選ぶ意味がない」

という単純な判断はおすすめできません。

比較するときは、次の点を確認しましょう。

・フッ素と無機の総額の差

・今後その家に何年住む予定か

・屋根にも同程度の耐久性を持たせるか

・シーリングや付帯部が先に傷まないか

・正式な商品名とメーカー

・施工店が扱い慣れている塗料か

塗料単体の耐久性ではなく、建物全体を次にいつメンテナンスするかという視点で比べることが大切です。

6. フッ素・無機塗料を検討しやすい住宅

フッ素塗料や無機塗料は、一般的な塗料より初期費用が高くなりやすい塗料です。

そのため、すべての住宅で同じように選ぶのではなく、今後の住まい方や建物の条件に合わせて検討することが大切です。

次のような場合は、高耐久塗料が選択肢になりやすくなります。

・今後も長く住む予定がある

・建物が大きく、足場費用が高くなりやすい

・3階建てや狭小地で足場を組みにくい

・日当たりや雨風の影響を受けやすい

・外壁と屋根を同じ時期まで持たせたい

・次回の塗り替え回数をできるだけ減らしたい

反対に、近い将来に売却や建て替えを予定している場合は、最も高耐久な塗料が必要とは限りません。今後の住まい方に対して、価格差に見合うかを考えましょう。

7. 塗料だけでなく屋根やシーリングも考える

外壁塗装では、外壁だけを塗るとは限りません。

工事では、屋根、シーリング、雨樋、破風板、軒天、水切り、雨戸、鉄部なども一緒に補修や塗装を行うことがあります。

外壁に無機塗料を使用しても、シーリングや屋根が先に傷めば、外壁の塗り替え前に別の補修が必要になる場合があります。

塗料選びでは、外壁だけを何年持たせるかではなく、建物全体を次にいつ点検・補修するかを考えることが大切です。

外壁と屋根の塗装時期や、次回のメンテナンス時期をそろえる考え方については、

外壁と屋根は同時塗装がお得?別々にする場合との費用差と注意点を解説

でもご紹介しています。

8. 高い塗料でも下地処理が不十分では長持ちしません

外壁塗装の耐久性は、塗料の価格やグレードだけで決まるものではありません。

どれだけ高価なフッ素塗料や無機塗料を使用しても、外壁の状態に合った下地処理が行われていなければ、本来の性能を発揮しにくくなります。

・高圧洗浄

・ひび割れや浮き、剥がれの補修

・コーキング工事

・外壁材に合った下塗り材の選定

・決められた塗布量

・工程ごとの乾燥時間

反対に、シリコン塗料やラジカル制御形塗料でも、下地処理や施工工程が適切であれば、満足できる仕上がりにつながります。

塗料名だけで、外壁塗装工事の品質が決まるわけではありません。

9. 見積もりで確認したいポイント

複数の見積もりを比べるときは、合計金額だけで判断しないことが大切です。

同じ「無機塗料プラン」でも、下地補修、下塗り材、シーリング工事、付帯部の塗料が違えば、工事内容は変わります。

見積書で確認したい内容

・塗料メーカーと正式な商品名

・使用する下塗り材

・塗装回数

・シーリング工事の方法と範囲

・下地補修の範囲

・付帯部に使用する塗料

・屋根塗装の有無

・保証内容

・見積もりに含まれない箇所

「シリコン塗料一式」「無機塗料一式」としか書かれていない場合は、具体的にどの商品を使うのか確認しておくと安心です。

10. 塗料選びで迷ったときの5つの基準

1.あと何年住む予定か

長く住む予定なら、フッ素塗料や無機塗料を選ぶ意味が大きくなります。売却や建て替えを考えている場合は、必要以上に高い塗料を選ばなくてもよいことがあります。

2.次回の塗装をいつ頃にしたいか

次回の工事をできるだけ先に延ばしたい場合は、フッ素塗料や無機塗料も検討しやすくなります。

3.初期費用と長期的な維持費のどちらを重視するか

高耐久塗料との価格差が大きい場合は、その差に納得できる理由があるか確認しましょう。

4.屋根やシーリングとの耐久バランスは合っているか

外壁だけ高耐久にしても、屋根やシーリングが先に傷めば、別の時期に足場が必要になる場合があります。

5.業者が塗料を選んだ理由を説明してくれるか

住宅の状態や今後の住まい方を踏まえ、なぜその塗料を提案したのか説明してくれる業者へ相談することが大切です。

11. よくある質問

Q.今選ぶなら、どの塗料がよいですか?

費用と耐久性のバランスを重視する場合は、ラジカル制御形塗料が検討しやすいでしょう。長く住む予定があり、塗り替え回数を減らしたい場合は、フッ素塗料や無機塗料も候補になります。

Q.シリコン塗料を選んでも大丈夫ですか?

シリコン塗料は現在も外壁塗装に使われており、初期費用を抑えながら基本的な耐久性を確保したい場合には選択肢になります。ただし、シリコン塗料は商品数が多く、性能にも差があります。「シリコン」という分類だけで決めず、メーカー名や正式な商品名を確認しましょう。

Q.無機塗料はすべて同じ性能ですか?

同じではありません。無機塗料は、無機成分を含む塗料の総称として使われていますが、無機成分の配合や組み合わせる樹脂、メーカーの商品設計によって性能は異なります。

そのため、「無機塗料だから高耐久」「価格が高いから性能も高い」とは限りません。見積もりでは無機塗料という名称だけで判断せず、メーカー名、正式な商品名、期待できる耐久性、施工仕様まで確認しましょう。

Q.フッ素塗料と無機塗料はどちらがよいですか?

耐候性を最優先する場合は、無機塗料が候補になりやすいでしょう。一方、無機塗料との価格差が大きい場合や施工実績を重視する場合は、フッ素塗料が合うこともあります。

Q.高い塗料を選べば必ず長持ちしますか?

必ず長持ちするとは限りません。塗料の耐久性を十分に発揮させるには、外壁の状態に合った下地処理や下塗り材の選定、決められた塗布量、工程ごとの乾燥時間を守ることが必要です。

ひび割れや剥がれを十分に補修しないまま塗装したり、塗料を薄く塗ったりすると、高耐久な塗料でも早期の剥がれや不具合につながることがあります。塗料の価格だけでなく、施工内容や工程まで確認しましょう。

まとめ|塗料の名前より、住まい方に合っているかで選びましょう

外壁塗装では、シリコン塗料、ラジカル制御形塗料、フッ素塗料、無機塗料など、さまざまな種類があります。

初期費用を抑えたい場合はシリコン塗料、費用と耐久性のバランスを重視する場合はラジカル制御形塗料が検討しやすいでしょう。

一般的な塗料より長持ちさせたい場合はフッ素塗料、次回の塗り替え時期をできるだけ延ばしたい場合は無機塗料も選択肢になります。

ただし、同じ種類の塗料でも商品によって性能は異なります。

今の外壁の状態、これから何年住む予定か、屋根やシーリングとの耐久バランス、予算を踏まえて選ぶことが、塗料選びで後悔しないためのポイントです。

見積もりでは、塗料の分類だけでなく、メーカー名、正式な商品名、下塗り材、施工工程、保証内容まで確認しましょう。

なぜその塗料が自宅に合うのか、納得できる説明を受けたうえで決めることが大切です。

 

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