更新日:2026年10月28日

「外壁塗装をしたいけれど、できるだけ費用は抑えたい」
「安くしたいからといって、工事の品質が落ちるのは困る……」
外壁塗装はまとまった費用がかかる工事です。少しでも負担を減らしたいと考えるのは自然なことですよね。
外壁塗装の費用を抑えるには、見積もりの取り方や塗料の選び方、工事の計画を工夫する方法があります。
ただし、どの方法でも必ず安くなるわけではありません。必要な補修や塗装工程を省いてしまうと、かえって後から費用がかかることもあります。
この記事では、費用を抑えるために検討できる12の方法と、注意したいポイントを紹介します。
今すぐ工事を考えている方も、数年後の塗り替えに備えたい方も、できることから確認してみてください。
外壁塗装の費用を抑える前に、相場を確認しよう
外壁塗装を安くしたいと思っても、まずは提示された金額がどのような工事に対するものなのかを知ることが大切です。
例えば、同じ30坪の住宅でも、外壁面積や塗料の種類、コーキング工事の有無、付帯部の施工範囲などによって費用は変わります。
そのため、「30坪なら必ず○万円」とは決められません。
また、外壁塗装だけの見積もりと、屋根塗装まで含んだ見積もりを同じ条件で比較することもできません。
坪数別の費用相場や、見積書に含まれる主な工事内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まずは予算の目安をつかみ、そのうえで費用を抑えられる方法を考えていきましょう。
外壁塗装の費用を安く抑える12の方法
ここからは、実際に検討できる方法をご紹介します。
直接的な費用の削減につながる方法もあれば、不要な工事や将来の余計な出費を防ぐための方法もあります。
① 複数の業者から相見積もりを取る
外壁塗装では、業者によって提案する塗料や補修方法、施工範囲などが異なります。
そのため、2〜3社程度から見積もりを取ると、提案内容を比較しやすくなります。
ただし、一番安い業者を選ぶことが相見積もりの目的ではありません。
例えば、A社にはコーキング工事が含まれていて、B社では別料金になっている場合、見積もりの総額だけで判断することはできません。
塗料の商品名や塗装面積、補修範囲を確認し、違いを説明してもらいましょう。
相見積もりは、必要な工事と適正な予算を考えるために役立ちます。
② 見積書に含まれる工事を細かく確認する
見積書に「外壁塗装一式」とだけ書かれていても、何が含まれているのかは分かりません。
確認したいのは、主に次の内容です。
- 使用する塗料のメーカー名・商品名
- 塗装面積と施工する範囲
- 下地処理や補修工事の内容
- 下塗り材と塗装工程
- 足場・付帯部・コーキング工事の扱い
塗装回数は、一般的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程が多いものの、製品によって仕様が異なる場合があります。
大切なのは、メーカーが指定する材料・塗布量・工程を守ることです。
見積書の内容を確認すると、必要な工事が抜けていないか、重複した費用がないかを判断しやすくなります。
③ 地域の塗装専門店にも見積もりを依頼する
外壁塗装を依頼する先には、ハウスメーカーやリフォーム会社、塗装専門店などがあります。
それぞれ工事の管理方法や施工体制が異なるため、見積もりを比較する価値があります。
例えば、地域の塗装専門店に直接相談すると、建物の状態や必要な補修について、施工に関する具体的な説明を受けられる場合があります。
ただし、地域密着だから必ず安い、ハウスメーカーだから必ず高いというわけではありません。
依頼先の種類ではなく、施工内容・費用の内訳・保証・担当体制を確認することが大切です。
④ 火災保険の対象になる損傷がないか確認する
台風や雹(ひょう)、強風などによって建物が損傷した場合、契約している火災保険の補償対象になることがあります。
例えば、強風による飛来物で外壁が破損した場合などです。
ただし、古くなった外壁を塗り替える費用が、火災保険でまかなえるという意味ではありません。
経年劣化や通常の色あせは、一般的に補償の対象になりません。
また、保険金が支払われるかどうかは、損傷原因や契約内容、免責金額などによって異なります。
災害による被害が疑われる場合は、まず保険証券を確認し、契約している保険会社へ相談しましょう。
「保険を使えば無料で外壁塗装ができる」といった説明だけで工事を契約しないことも大切です。
⑤ 自治体の助成金・補助金を確認する
自治体によっては、住宅の改修や省エネ性能に関する補助制度が設けられていることがあります。
ただし、すべての自治体に外壁塗装を対象とした制度があるわけではありません。
また、制度があっても、一般的な塗り替えだけでは対象にならない場合があります。
対象工事や申請条件は自治体ごとに異なるため、工事を決める前に公式ホームページなどで確認しましょう。
特に注意したいのが、申請するタイミングです。
制度によっては、契約前や着工前に申請・交付決定が必要になります。
「工事が終わってから申請しよう」と考えていると、対象外になることもあるため注意してください。
助成金を利用できるかどうかだけでなく、申請条件を満たすために必要な費用や手続きも確認して判断しましょう。
⑥ 外壁と屋根の同時施工を検討する
外壁塗装と屋根塗装を同じ時期に行うと、足場を共用できる場合があります。
それぞれ別の時期に工事をするより、足場の設置にかかる費用を抑えられる可能性があります。
ただし、屋根の状態を確認せず、同時施工を決める必要はありません。
例えば、外壁は塗り替え時期でも、屋根材はまだ塗装が必要ない状態かもしれません。
反対に、屋根の傷みが進み、塗装ではなく補修や改修が必要な場合もあります。
足場代の節約だけで決めず、外壁と屋根それぞれに必要な工事を確認しましょう。
見積もりでは、外壁だけの場合と、屋根も同時施工する場合の金額差を確認すると判断しやすくなります。
⑦ 予算と今後の維持計画に合う塗料を選ぶ
外壁塗装の塗料には、シリコン塗料、ラジカル制御形塗料、フッ素塗料、無機系塗料など、さまざまな製品があります。
耐候性を重視した塗料を選ぶと、次回の塗り替えまでの期間を長くできる可能性があります。
ただし、高価な塗料を使えば、必ず長期的な費用が安くなるとは限りません。
例えば、外壁だけ高耐候性の塗料にしても、屋根やコーキングなど別の部分に先に補修が必要になることがあります。
また、「ラジカル制御形」はシリコンやフッ素と同じ樹脂分類ではありません。塗料の性能や価格は、個々の製品によって異なります。
そのため、塗料を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
- 塗料の正式な商品名と特徴
- ほかの塗料へ変更した場合の工事総額の差
- 住宅に今後何年住む予定か
- 屋根やコーキングなどのメンテナンス予定
「最も高い塗料」ではなく、住まいの状態と予算に合う塗料を選ぶことが、無理のない費用計画につながります。
塗料を変えると費用がどう変わるのか、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⑧ キャンペーンの内容を確認する
塗装店によっては、期間や地域を限定したキャンペーンを実施していることがあります。
条件に合えば、工事費用の負担を抑えられる可能性があります。
ただし、「足場代無料」「○%OFF」などの表示だけで判断するのは避けたいところです。
確認したいのは、割引前と割引後の金額だけでなく、工事に何が含まれているかという点です。
例えば、足場代が無料と書かれていても、ほかの項目を含めた総額で比較する必要があります。
また、キャンペーンの適用条件や対象期間、対象店舗なども確認しましょう。
「今日契約すれば安くなる」と急かされても、工事内容を理解してから判断することが大切です。
⑨ 日頃のお手入れと早めの状態確認を心がける
外壁の汚れやコケが気になったとき、適切なお手入れをすることで、美観を保ちやすくなります。
ただし、洗浄をすれば塗膜の耐用年数が必ず延びるわけではありません。
また、強い水圧で洗ったり、外壁に適さない洗剤を使ったりすると、かえって表面を傷めることがあります。
無理のない範囲で状態を確認し、ひび割れやコーキングの大きな隙間、剥がれなどを見つけた場合は、早めに相談しましょう。
傷みが小さいうちに適切な補修を行うことで、被害の拡大や余計な補修費用を防げる場合があります。
ただし、劣化の原因が分からないまま自己判断で補修することは避けてください。
⑩ 工事時期に余裕を持って相談する
外壁塗装の費用を考えるとき、「繁忙期を避けると安くなる」と聞いたことがあるかもしれません。
確かに、工事の予約状況によって、施工時期を調整しやすい場合はあります。
しかし、春や秋は必ず高く、夏や冬は必ず安くなるという決まりはありません。
塗装工事は気温・湿度・天候などの条件も考慮して進める必要があります。
そのため、値引きを期待して季節を選ぶより、工事時期に余裕を持ち、無理のない日程を相談することをおすすめします。
外壁の劣化が進んでいる場合は、価格だけを理由に施工を先延ばしにしないことも大切です。
⑪ 必要性を説明できないオプションは確認する
見積書に、希望していなかった工事や高額な塗料が含まれていることもあります。
その場合は、すぐに不要と決めつけず、まず理由を確認してみましょう。
例えば、付帯部の塗装やコーキング工事は、建物の状態によって必要性が異なります。
見た目を整えるための工事なのか、劣化を補修するための工事なのかで、優先度も変わります。
「この工事は今回必要ですか?」「時期を分けることはできますか?」と質問してみると、判断しやすくなります。
ただし、下地処理や安全対策、塗料の指定工程などを費用のためだけに省くことは避けましょう。
すでに見積もりを受け取り、予算より高いと感じている方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑫ 工事内容をきちんと説明してくれる業者を選ぶ
工事後に不具合が発生し、補修や再塗装が必要になれば、結果的に費用負担が増える場合があります。
そのため、安さだけでなく、工事の品質や説明の分かりやすさも重要です。
例えば、次のような点を確認するとよいでしょう。
- 現地調査で劣化部分を確認しているか
- 必要な補修と施工範囲を説明してくれるか
- 使用する塗料や工程が明確か
- 追加工事が発生する条件を説明しているか
- 保証内容と対象範囲を確認できるか
「なぜこの金額になるのか」を理解できる見積もりは、工事を判断するうえで役立ちます。
目先の安さだけではなく、納得できる工事内容を選ぶことが、余計な出費を防ぐことにつながります。
12の方法の中で、まず何から始める?
12の方法を紹介しましたが、すべてを実行する必要はありません。
ご自身の状況に合わせて、最初の行動を選んでみてください。
| 今の状況 | 最初にすること |
|---|---|
| まだ費用を調べ始めたところ | 相場や概算見積もりを確認 |
| これから業者に相談する | 施工範囲を整理して見積もりを依頼 |
| すでに見積もりがある | 金額差や工事内容を確認 |
| 予算を超えている | 必要な工事を残した別プランを相談 |
費用を抑える方法は、値引きだけではありません。
自分の家に必要な工事を知り、無理のない予算を立てることも大切な準備です。
よくある質問
Q. 安い塗料を選べば、外壁塗装費用を大きく減らせますか?
塗料を変更すると費用が変わる場合はありますが、足場や高圧洗浄など、塗料を変えても必要な費用があります。
塗料の材料費だけでなく、工事総額でどれくらい差が出るかを確認しましょう。
Q. 助成金があれば、どの自治体でも外壁塗装を安くできますか?
いいえ。外壁塗装を対象にした制度がない自治体もあります。また、制度があっても対象工事や申請時期などに条件があります。
利用を検討する場合は、お住まいの自治体の公式情報を確認してください。
Q. 見積もりを依頼した後でも費用を見直せますか?
契約前であれば、塗料の種類や施工範囲を変更した別プランを相談することはできます。
ただし、必要な補修や塗装工程を残すと、希望する金額まで下げられない場合もあります。
契約後の場合は、契約条件や変更手続きを確認する必要があります。
まとめ|安くすることより、余計な費用をかけないことが大切
外壁塗装の費用を抑える方法には、相見積もりや塗料の選び方、工事時期の相談などがあります。
助成金や火災保険が利用できる場合もありますが、適用にはそれぞれ条件があり、誰でも使えるわけではありません。
また、外壁と屋根の同時施工や高耐久塗料の採用が、すべての住宅で最も安い選択になるとも限りません。
大切なのは、必要な工事を省かずに、ご自宅の状態と予算に合う方法を選ぶことです。
まずは費用の目安を知り、どの工事が必要なのかを確認するところから始めましょう。
ご自宅に合う塗装費用を確認してみませんか?
「まずは費用の目安だけ知りたい」「必要な工事を含めて予算を相談したい」
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※概算シミュレーションは参考金額です。実際の費用は施工範囲や補修内容などを確認したうえでご案内します。




















