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コーキング打ち替えが必要な劣化状態と費用相場を徹底検証!

目次

外壁とコーキング、どちらの劣化が速い?

 

外壁のコーキング…。コーキングとは建物の外壁や窓、ドアなどの接合部分や隙間に充填する材料です。外壁材と外壁材の隙間を埋めるゴム状のものでシーリングとも呼ばれており、防水や断熱、気密性の向上を目的として使用されます。地震や強い衝撃による揺れを緩和するなどクッションのような役割を持っています。外壁のコーキングは外観の美しさを保つだけでなく、建物の構造を守る役割も果たしています。
経年劣化によりコーキングもひび割れや剥離などの症状が出てきます。
外壁とコーキングの劣化の速さは、多くの要因によって異なりますが、一般的にコーキングの方が外壁よりも早く劣化する傾向があります。
ではこのコーキング、どのような劣化の場合に補修が必要なのでしょうか。今回は補修の緊急性を見ていきたいと思います。

 

コーキングの劣化要因

 

太陽光:太陽光による紫外線はコーキング材を劣化させ、乾燥させることがあります。長期間紫外線に晒されることでコーキングの柔軟性を損ない、ひび割れや剥がれを引き起こします。

 

気温変化:気温の変化により、コーキングは収縮と膨張を繰り返します。これによりコーキングの密着性が低下し、隙間ができたり割れたりする可能性があります。

 

湿度:高湿度の環境では、コーキングが湿って柔らかくなり劣化が促進されます。

 

揺れ・衝撃:地震や強い衝撃がコーキングに加わると、コーキングが割れたり剥がれたりする可能性があります。

 

不適切な施工:コーキングが適切に施工されていない場合、密着性が損なわれ、劣化が早まる可能性があります。

 

コーキング劣化状況 【緊急性の度合い ☆(低)~ ★(高)】

 

肉やせ 【☆】

コーキングの厚みが明らかに薄くなってきた状態のことをいいます。肉やせしてくると凹んでいることがわかります。すぐに補修の必要はありません。ただし、定期的な点検は必要です。

 

ひび割れ(0.1mm以下) 【☆】

0.1mm以下の小さなひび割れは、外観には影響を与えませんので、すぐに補修の必要はありません。ただし、定期的な点検は必要です。

 

ひび割れ(0.1mmから1mm程度) 【★】

1mm程度のひび割れは、雨水や湿気の浸入の恐れが出てきますので、専門家による点検をおすすめします。必要であればひび割れを埋める補修が必要な場合があります。

 

ひび割れ(1mm以上) 【★★】

ひび割れが1mm以上の大きなひびの場合、すぐに補修が必要です。放置すると建物の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。専門家による点検を受け、適切な補修を行うことが必要となります。

 

破断 【★★】

破断とはひび割れがさらに進行した状態で、ひび割れ部分が裂けて穴が空いた状態を指します。そのまま放置しておくと水が侵入し腐食の原因になってしまいますので、専門家による点検を受け、適切な補修を行うことが必要となります。

 

剥離 【★★★】

コーキング材が外壁表面から離れ、密着していた部分が剥がれてしまう状態を指します。剥離が生じると、コーキングは一部分または全体が外壁から剥がれ落ちます。コーキングを埋めていた隙間が露出し、水や空気が建物内部に浸入する可能性が高まります。早い段階で修復が必要です。

 

欠落 【★★★】

コーキング材が一部または完全に外壁表面から失われ、密着性を失った状態をいいます。欠落した部分に隙間や割れ目が見られこの部分から水や空気が侵入する可能性があります。すぐにでも対処が必要です。

 

亀裂 【☆~★★★(亀裂の大きさによる)】

表面に細かい裂け目や亀裂が現れる状態をいいます。亀裂は非常に細かいものからありますが、時間とともに拡大していきます。直線から曲線までさまざまなパターンで現れ複数の亀裂が集まってネット状に広がっている場合もあります。気温の変化によって外壁が収縮や膨張する場合、亀裂が広がることがあります。亀裂の拡大は、建物の防水性や気密性に影響を及ぼし、建物への損害を引き起こす可能性があるため、亀裂を見つけたら専門家による点検を受け、劣化状況次第では早急に補修を行う必要があります。

 

コーキング劣化によるリスク

 

【水漏れ】 コーキングが劣化すると、雨水や水が建物内部に浸透しやすくなります。これにより壁や天井に水漏れが発生し、建物の内部構造や家具、電気設備などが損傷する可能性があります。

 

【結露とカビ】コーキングが劣化すると、水分が建物内に入り込みやすくなります。すると、壁や窓の周りに水滴ができやすくなり、湿気が原因でカビが生えやすくなります。カビは室内の空気を汚し、住環境の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

【断熱性の低下】 コーキングは建物の断熱性を維持する役割も担っています。劣化したコーキングは断熱性能を損ない、室内の温度や湿度の調整が難しくなります。

 

【構造の劣化】コーキングが劣化すると、建物の外と中の間に空気や水が入りやすくなり、建材を早く劣化させてしまいます。結果、建物の耐久性が下がり、放置すると構造に問題が生じる恐れがあります。

 

【耐久性の低下】コーキングの亀裂やひび割れなどがあると、その部分の建物の耐久性が低くなります。この耐久性の低下は、太陽の紫外線や雨水の浸入など、建物の構造に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

 

【外観の劣化】外壁のコーキングがひび割れていると、建物の外観にも悪影響を及ぼします。ひび割れたコーキングは美観を損ね、建物の価値を下げる可能性があります。

 

逆に補修の緊急性が低い場合は、美観への影響はありますが、建物の構造や耐久性にすぐに悪影響を及ぼすわけではありません。ひび割れが小さなものであり、水漏れなど建物の構造に悪影響を及ぼしていないのであれば、定期的な点検を行い劣化の状態を継続して観測していくことが重要です。

 

コーキング費用

 

コーキング補修の価格・費用相場

コーキングの打ち替え・増し打ち工事にかかるおおよその費用相場は、以下の通りです。

コーキング工事の費用は、施工する長さ(メートル)に応じて計算されることが一般的です。つまり、施工する長さが多ければ多いほど、費用も増加します。

 

打ち替えの費用  約800~1,100円/m

増し打ちの費用  約500~800円/m

 

※上記金額は外壁塗装と同時施工の場合となります。目安としてご参考にして下さい。
またコーキングのみの工事で高所作業の場合、別途足場の設置費用が必要になります。

 

打ち替え・・・既存のコーキングを全て撤去し新しいコーキングを打つ方法

増し打ち・・・既存のコーキングの上から新しいコーキングを打つ方法(増し打ちは主にサッシ廻り・玄関扉廻りなどに行います)

この2つの方法を金額面で比較すると、目地撤去の手間がある分打ち替えのほうが高くなります。

 

【プチ知識】
コーキングの補修方法は打ち替えと増し打ちの2種類があります。
打ち替えと増し打ちどちらがいいのかというところですが、基本的には打ち替えをおすすめします。理由としては古いコーキング材をすべて撤去して中身を新たにするため、耐久性も良くなるからです。また外壁と目地の隙間をしっかり埋めて、防水性や柔軟性も確保できます。増し打ちの場合は、古いコーキングと新しいコーキングがうまく馴染まず、剥がれてしまうこともあります。増し打ちよりも手間や費用はかかりますが、建材のメンテナンスには打ち替えがベストです。ただし元のコーキング除去が困難な箇所(窓・サッシ回り)の場合は増し打ちをおすすめします。

 

主に使われているコーキング材

 

変成シリコン系  (塗装後コーキングする場合)

変成シリコン系ノンブリードタイプ  (コーキング後塗装する場合)

ポリウレタン系ノンブリードタイプ  (コーキング後塗装する場合)

 

※ブリードとは、可塑剤などの配合成分がコーキング材の表面ににじみ出ることをいいます。ノンブリードはブリード物を析出させないタイプで、コーキング後に塗装をする場合に適しています。
コーキングの上に塗装をする工程の場合は、ノンブリードタイプのコーキング剤を選ばないといけません。

 

まとめ

 

今回は外壁のコーキングについてお話をさせていただきました。
外壁のコーキングは外観に直結する部分なので、見た目の劣化は気になりますよね。ただ、すべての劣化が緊急を要するわけではありませんが、劣化を見つけたらまずは専門の業者に相談し、適切なタイミングで補修することが重要となります。
コーキングの劣化は進行すると、耐久性や建物の構造に様々なリスクを引き起こす可能性があります。それを避けるために、定期的な点検を行い、問題があれば早めに対処することで、建物を長持ちさせることができます。

もし判断に迷ったり、不安を感じたりした場合は、遠慮せずに専門の業者に相談することをおすすめします。専門の知識で適切なアドバイスと解決策を提供してくれるでしょう。
建物の健康を守るために、信頼できる業者に依頼しましょう。

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