更新日:2026年10月26日

外壁塗装の見積書を見ていると、
「シャッターボックス塗装」
という項目が入っていることがあります。
「外壁は塗る予定だけど、シャッターボックスまで本当に塗った方がいいの?」
「小さな部分だから、そのままでも問題ないのでは?」
と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
先に結論
スチール製など、塗装で表面を保護しているシャッターボックスは、色あせ・サビ・塗膜の剥がれが見られる場合、再塗装を検討します。
ただし、シャッターボックスはすべて同じ素材ではありません。「シャッターボックス=必ず塗装」ではなく、素材と現在の状態を確認して判断することが大切です。
アルミやステンレス、表面に特殊な処理がされたものなど、素材や状態によっては一般的な塗装方法が適さない場合もあります。
この記事では、シャッターボックスの塗装が必要になるケース、劣化症状、施工工程、費用、色選び、見積もりで確認したいポイントまで分かりやすく解説します。
シャッターボックスとは?シャッター本体とは別の部分

シャッターボックスとは、窓の上部に設置されている箱型の部分です。
シャッターを開けたとき、巻き取られたシャッターを内部に収納する役割があります。
ここで知っておきたいポイント
「シャッター本体」と「シャッターボックス」は別の部位です。
外壁塗装では、シャッターボックスは塗装しても、開閉するシャッター本体は塗装しないケースがあります。
シャッター本体は開閉するたびに巻き取られたり、部材同士が接触したりするため、塗装すると塗膜が擦れて剥がれたり、動作に影響したりする可能性があるためです。
また、雨戸・戸袋・シャッターも、それぞれ構造や素材が異なります。
▶ シャッター・雨戸・シャッターボックスの違いと色選びについて詳しく見る
シャッターボックスは塗装した方がいい?まず素材を確認

シャッターボックスを塗装するか判断するとき、最初に確認したいのが素材です。
シャッターボックスには、スチールやアルミなどさまざまな素材があります。
スチール製の場合
スチール製など、塗装によって表面を保護しているシャッターボックスでは、塗膜が劣化すると金属部分が雨や湿気の影響を受けやすくなります。
色あせや塗膜の剥がれ、サビなどが見られる場合は、再塗装を検討するタイミングです。
アルミ・ステンレスなどの場合
アルミやステンレスは、スチールと同じ考え方で塗装時期を判断するものではありません。
美観を整える目的で塗装できるケースもありますが、表面処理や素材によって塗料の密着性が異なります。
そのため、塗装する場合には素材に適した下地処理や下塗り材の選定が必要です。
判断のポイント
見た目だけでは素材を判断しにくいこともあります。外壁塗装の現地調査では、シャッターボックスの材質まで確認してもらいましょう。
こんな状態ならシャッターボックスの塗装を検討
シャッターボックスのメンテナンス時期は、「築○年だから」という年数だけで決める必要はありません。
実際にどのような症状が出ているかを見ることが大切です。
| 劣化症状 | 確認したい状態 |
|---|---|
| 色あせ | 紫外線や雨風によって色や艶が薄くなっている |
| 塗膜の剥がれ・浮き | 表面の塗装がめくれたり浮いたりしている |
| サビ | スチール部分に赤茶色のサビが見られる |
| サビ汁 | 赤茶色の筋がシャッターボックスや外壁に付着している |
| 腐食・穴あき | サビが進み、表面が大きく傷んでいる |
色あせ
紫外線や雨風の影響によって、表面の色や艶が少しずつ失われます。
色あせだけですぐに不具合が起きるとは限りませんが、塗膜が劣化してきているサインのひとつです。
塗膜の剥がれ・浮き
塗膜がめくれたり浮いたりしている場合は、その上からそのまま塗装するのではなく、浮いている塗膜を処理してから施工する必要があります。
サビ・サビ汁
スチール製のシャッターボックスで特に注意したい症状です。
小さな点状のサビでも、塗膜の保護機能が低下している可能性があります。
また、赤茶色のサビ汁が外壁に流れている場合は、見えにくい端部などでサビが進行していることもあります。
腐食・穴あき
腐食が大きく進み、穴が開いている場合などは、塗装だけでは対応できないことがあります。
この場合は、部分補修や交換を含めて判断します。
注意
「傷んでいるから、とりあえず塗る」ではありません。
塗装で対応できる状態なのか、補修や交換が必要なのかを確認してから施工方法を決めます。
外壁塗装と一緒にシャッターボックスを塗るメリット
シャッターボックスだけを後から塗装することも可能です。
ただし、これから外壁塗装を予定しているのであれば、そのタイミングで一緒に状態を確認しておくと効率的です。
足場を利用できる
2階など高い位置にあるシャッターボックスは、安全に作業するために足場が必要になる場合があります。
外壁塗装ですでに足場を設置していれば、その足場を使って施工できます。
外壁だけ新しくなって古さが目立つのを防げる
外壁をきれいに塗り替えた後、色あせたシャッターボックスが残っていると、そこだけ古く見えることがあります。
外壁塗装と一緒に確認したい付帯部
- 雨樋
- 破風板
- 水切り
- 庇
- シャッターボックス
今回の工事でどこまで施工するのか、見積もりの段階で確認しておくことが大切です。
シャッターボックス塗装の工程
金属製のシャッターボックスでは、仕上げ塗料を塗る前の下地処理が重要です。
一般的には、次のような流れで施工します。
| 工程 | 主な作業 |
|---|---|
| 養生 | 外壁やシャッター本体などを保護する |
| ケレン・下地処理 | サビや浮いた旧塗膜を除去し、表面を整える |
| 清掃 | 削りカスやホコリを除去する |
| 下塗り | 素材や状態に適した下塗り材を使用する |
| 仕上げ塗装 | 製品仕様に沿って中塗り・上塗りなどを行う |
使用する塗料や素材によって、必要な工程や塗装回数は異なります。
特に重要なのがケレンなどの下地処理です。
サビや浮いた旧塗膜が残ったまま塗装すると、塗料が十分に密着せず、早期の剥がれにつながる可能性があります。
金属部分の塗装では、「何を塗ったか」だけでなく、「塗る前にどのような処理をしたか」も確認しておきたいポイントです。
シャッターボックス塗装の費用はいくら?
シャッターボックス塗装は、外壁塗装と同時に施工する場合、1箇所あたり数千円程度から設定されることがあります。
ただし、全国共通で決まった金額ではありません。
費用は次のような条件によって変わります。
- シャッターボックスの大きさ
- 施工する個数
- 素材
- サビや剥がれなどの劣化状態
- 下地処理の内容
- 使用する塗料
- 施工する高さ
- 足場の有無
特に注意したいのが、シャッターボックスだけを後から塗装する場合です。
塗る面積自体は小さくても、現場までの移動や施工準備、人件費、高所であれば足場費用などが発生します。
そのため、「1箇所の塗装単価」だけを見て高い・安いと判断するのではなく、施工範囲や工事条件まで含めて確認しましょう。
見積書では「一式」だけでなく施工範囲を確認
シャッターボックスは、「付帯部塗装」として他の部分とまとめて記載されることがあります。
たとえば、
付帯部塗装 一式
だけでは、具体的な施工範囲が分かりません。
見積もりで確認したいこと
- シャッターボックスは何箇所含まれているか
- 雨樋や水切りは施工範囲に入っているか
- シャッター本体は施工対象か
- どのような下地処理を行うか
- 素材に適した塗装方法になっているか
工事が始まってから「ここも塗ると思っていた」という認識違いが起きないよう、見積もりの段階で確認しておきましょう。
シャッターボックスの色はどう選ぶ?

シャッターボックスは外壁ほど面積の大きい部分ではありません。
しかし、窓のすぐ上に横長に配置されるため、色の組み合わせによっては意外と目立ちます。
色選びの基本
シャッターボックスだけで色を決めるのではなく、サッシ・外壁・雨樋など周囲の色とのつながりを見ることがポイントです。
基本的には、次のいずれかに合わせると外観をまとめやすくなります。
- 窓サッシに合わせる
- 雨樋や破風板などの付帯部に合わせる
- 外壁に近い色でなじませる
窓サッシに合わせる
シャッターボックスは窓のすぐ近くにあるため、サッシに近い色を選ぶと窓まわりがまとまりやすくなります。
ただし、シルバーやブロンズなどの金属色は、一般的な塗料でまったく同じ質感を再現できるとは限りません。
その場合は、完全に同じ色を目指すのではなく、近いグレーやブラウンなどでなじませる方法もあります。
付帯部に合わせる
雨樋・破風板・水切りなどの付帯部を同じ系統の色でまとめると、外観全体に統一感を持たせやすくなります。
特にツートン外壁やアクセントカラーを使用する住宅では、色数を増やしすぎないことも重要です。
外壁に近い色でなじませる
シャッターボックスを目立たせたくない場合は、外壁に近い色を選ぶ方法があります。
外壁と完全に同色にする必要はなく、明るさや色味を近づけるだけでも自然になじみやすくなります。
白・黒・グレー・ブラウンで印象はどう変わる?
| 色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|
| ホワイト・アイボリー | 明るくすっきりした印象。淡色外壁や白系サッシと合わせやすい |
| ブラック・濃いグレー | 外観を引き締めやすく、黒系サッシや濃色の付帯部と合わせやすい |
| グレー | シルバー系サッシになじませやすく、幅広い外壁色と合わせやすい |
| ブラウン | ベージュ・アイボリー系外壁やブラウン系サッシと合わせると落ち着いた印象になる |
ただし、「人気色だから」という理由だけで決める必要はありません。
外壁・屋根・サッシ・雨樋など、建物全体を見たときの色のバランスを優先することが大切です。
シャッターボックスだけアクセントカラーにしてもいい?
シャッターボックスをアクセントカラーにすること自体はできます。
ただし、窓の上に横長に入る部材なので、外壁やサッシと大きく異なる色にすると、想像以上に目立つことがあります。
「アクセントを入れたい」という場合は、シャッターボックス単体だけで考えず、玄関ドアや破風板、雨樋なども含めて外観全体のバランスを確認しましょう。
色見本だけで決めにくい場合は
小さな色見本だけでは完成後の印象が分かりにくいことがあります。大きめの色見本やカラーシミュレーションも活用しながら確認すると、イメージをつかみやすくなります。
シャッターボックス塗装でよくある質問
Q. シャッターボックスとシャッター本体は両方塗装しますか?
必ず両方塗装するわけではありません。
シャッターボックスは塗装対象になることがありますが、シャッター本体は開閉による摩擦や構造上の理由から、塗装しないケースがあります。
製品や素材によって異なるため、施工前に確認してください。
Q. アルミ製シャッターボックスも塗装した方がいいですか?
スチール製と同じ考え方では判断できません。
アルミはスチールのように赤サビが発生する素材ではなく、表面処理も異なります。
美観目的などで塗装できる場合もありますが、適切な下地処理や材料選定が必要になるため、まず素材を確認します。
Q. サビが出ていても塗装できますか?
軽度のサビであれば、サビや浮いた塗膜を処理したうえで塗装できる場合があります。
一方、腐食が進んで穴が開いていたり、大きく変形していたりする場合は、塗装だけでは対応できないことがあります。
Q. シャッターボックスだけ後から塗装できますか?
施工自体は可能です。
ただし、高所では足場が必要になる場合があり、外壁塗装とは別に施工すると費用が割高になることがあります。
外壁塗装を予定している場合は、一緒に状態を確認しておくと効率的です。
まとめ|シャッターボックスは素材・状態・施工範囲を確認して判断
シャッターボックスは外壁と比べると小さな部分ですが、外壁塗装の仕上がりや見積金額にも関係する付帯部です。
スチール製など塗装で表面を保護しているシャッターボックスでは、色あせ・剥がれ・サビなどが見られたら再塗装を検討します。
一方、アルミやステンレス、特殊な表面処理がされた製品などは、同じ方法で塗ればよいとは限りません。
外壁塗装の見積もりで確認しておきたい4点
- シャッターボックスは施工範囲に入っているか
- 素材は何か
- どのような下地処理をするか
- シャッター本体は施工対象なのか
また、色はシャッターボックスだけで決めず、外壁・サッシ・雨樋などとのバランスを見ながら選ぶと、外観全体をまとめやすくなります。
ペイントホームズでは、外壁・屋根だけでなく、シャッターボックスを含めた付帯部の状態も確認しながら、必要な施工範囲をご案内しています。
「見積書にシャッターボックス塗装が入っているけれど必要なのか分からない」「今出ているサビは塗装で対応できる?」など気になることがあれば、まずは現在の状態を確認するところから始めてみてください。




















