「外壁塗装の見積もりに“シャッターボックス塗装”って書いてあるけど、これって本当に必要なの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
シャッターボックスとは、雨戸やシャッターの巻き取り部分を収納している箱型のパーツのこと。金属製のことが多く、実は放っておくとサビや色あせ、塗膜の剥がれなどの劣化が進みやすい場所なんです。
見た目は小さくても、劣化が進めば建物全体の印象を損ねたり、最悪の場合はシャッターの動作不良につながることも。
この記事では、以下のようなポイントをわかりやすく解説していきます。
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シャッターボックスってどこのこと?
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塗装が本当に必要な理由と放置した場合のリスク
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よくある劣化のサインと塗装のタイミング
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塗装の流れとかかる費用相場
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外壁と調和するおすすめ色の選び方
外壁塗装とあわせてメンテナンスするべきか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
シャッターボックスとは
「シャッターボックスって聞いたことあるけど…どこの部分?」
そんな方も多いのではないでしょうか。
実は、家の外壁に付いている「シャッター」の上部にある“箱状のカバー”が、シャッターボックスです。
▼こんな場所にあります
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雨戸の上に付いている四角い箱
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シャッターを巻き取る機械が入っている場所
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金属製で、外から見える部分のため劣化しやすい
見た目は小さなパーツですが、実は住まいの美観や耐久性に大きく関わる重要な部分。
放っておくとサビや汚れが進行し、せっかく外壁をきれいに塗り替えても“そこだけ古びた印象”になってしまうことも…。
このシャッターボックス、外壁塗装と一緒に塗り替えるのがベストなんです。
次の章では、「本当に塗装って必要なの?」「放置するとどうなるの?」という疑問にお答えしていきます!
シャッターボックスの塗装は必要か
「シャッターボックスって、本当に塗装が必要なの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと——
塗装は“必要”です!
とくに築10年以上が経過しているお住まいでは、塗装による保護が推奨されます。
▶ 放置するとどうなる?
シャッターボックスは、ほとんどがスチール(鉄)製のため、時間が経つとサビや色あせが進行します。
放っておくとこんな症状が…
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表面の塗膜がはがれてくる
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鉄部がサビて、赤茶色に変色
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サビ汁が外壁を汚してしまう
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やがて腐食が進み、穴が空くことも…
さらに、外壁や雨戸はキレイに塗装されていても、シャッターボックスだけが色あせていると「部分的に古びた印象」に見えてしまうのです。
▶ 外壁塗装の際に一緒に塗るのがベスト!
シャッターボックスだけを単体で塗装することも可能ですが、足場が必要になったり、費用が割高になるケースも。
そのため、外壁塗装や屋根塗装と同時にまとめて施工するのがコスパ◎でおすすめです。
放っておくとこんな状態に…シャッターボックスの劣化サイン
「うちのシャッターボックス、もう塗り替え時かな?」
そう感じた方は、以下のチェックポイントを確認してみてください。
実は、見た目の変化が“劣化のサイン”になっていることも多いんです。
🔍 こんな症状が出ていたら要注意!
シャッターボックスの劣化サインと状態
劣化サイン | 状態の説明 |
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色あせ | 日光や雨風によって塗膜が劣化。光沢がなくなり、色が薄く見える状態です。 |
塗膜の剥がれ | 塗装がめくれたり、ポロポロと取れる状態。見た目が悪くなるだけでなく、防水性も低下します。 |
サビの発生 | 小さなサビの斑点が見られ、進行するとシャッターボックス全体が赤茶色く変色し、腐食の原因になります。 |
サビ汁の垂れ跡 | サビが雨水と混ざって外壁に垂れジミができている状態。放置すると、外壁の仕上げ材にもシミが残ってしまうことがあります。 |
変形・ゆがみ | 錆びて強度が弱くなると、ベコッと凹んだり、カタつきや開閉時のガタつきが出てくることもあります。 |
劣化が進む前に“早めの塗装”を!
「見た目が気になる」だけでなく、
サビの進行や腐食が進むと、塗装では補修できず“交換”が必要になる場合もあります。
つまり——
早めに塗装しておく方が、結果的に長持ちして費用も抑えられるんです!
塗装ってどうやるの?シャッターボックスの塗装工程とポイント
「シャッターボックスの塗装って、どうやって行うの?」
そう思われる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、実際の現場で行っている塗装の流れを、写真がなくてもイメージできるようにわかりやすくご紹介します!
塗装の主な流れはこの5ステップ!
工程 | 作業内容 | ポイント |
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① 養生 | 周囲をビニールやテープでしっかり覆う | 外壁やシャッター本体に塗料がつかないように保護します |
② ケレン作業 | 表面のサビや古い塗膜を削り落とす | この作業で塗料の密着力がグッと高まります! |
③ 清掃 | 削りカスや汚れを除去 | ホコリが残ると仕上がりにムラが出るため、丁寧な清掃が重要です |
④ 下塗り(サビ止め) | 錆びの発生を防ぐための下塗り材を塗布 | 金属製品には「サビ止め塗料」が欠かせません! |
⑤ 上塗り(2回) | メインの塗料を2回に分けて塗布 | ムラなく、美しく仕上げるためには2回塗りが基本です |
どれくらいの時間がかかる?
天気や乾燥時間にもよりますが、おおよそ1~2日で完了することが多いです。
シャッターボックスだけの塗装であれば、外壁全体の塗装と並行して行えるため、大掛かりな工事をする必要はありません。
塗装で大事なのは“下地処理”!
特に金属部分の塗装では、ケレン(表面を削って整える作業)がとても重要!
この工程をきちんと行わないと、
せっかく塗っても「すぐ剥がれる」「浮いてくる」など、トラブルの原因になります。
職人の丁寧さが仕上がりと耐久性を左右する——
それが、シャッターボックス塗装のポイントです!
気になる価格!シャッターボックス塗装の費用相場
「実際、シャッターボックスの塗装っていくらかかるの?」
気になりますよね。
ここでは、シャッターボックス単体で塗装を依頼した場合の目安や、外壁塗装とセットで行う場合の違いなどを、わかりやすく解説します。
単体で依頼する場合の費用相場
幅(横幅) | 費用の目安(税別) |
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~1m程度 | 約3,000円〜4,000円 |
1~2m程度 | 約4,000円〜6,000円 |
2m以上 | 状況に応じて要見積もり |
※これは「1箇所あたりの価格」の目安です。
ただし、単体だけの塗装工事では割高になる傾向があります。
足場や人件費など、全体コストの中での“割合”が大きくなるためです。
外壁塗装とセットで行うとお得!
実際には、多くの方が外壁や屋根の塗装とセットでシャッターボックスも一緒に塗るケースがほとんどです。
なぜなら…
✅ 足場がすでにある
✅ 職人さんの手が空いているタイミングで同時に塗れる
✅ 塗料を共用できる
こうした理由から、1箇所あたり数千円で塗ってもらえることが多く、セットの方が圧倒的にお得なんです!
費用を抑えるコツ
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単体ではなく「全体の塗装工事と一緒に依頼」する
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必要な箇所だけでなく「見落としやすい部分」も事前に確認しておく
少しの意識で、コストを抑えつつ、家全体の美観と耐久性をアップできますよ!
シャッターボックスおすすめ色
「シャッターボックスの色って、どんな色を選べば失敗しないの?」
そう悩む方は多いですよね。実は、色選びひとつで家全体の印象がグッと引き締まり、見違えるほど美しくなるんです。
ここでは、外壁やサッシの色と調和しやすい、今人気のおすすめカラーをご紹介します。色選びのポイントを押さえて、あなたの家をワンランク上のおしゃれな空間に仕上げましょう!
人気のカラー例
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ブラック
シックで重厚感があり、モダンな住宅にピッタリ。濃い外壁との相性も抜群で、全体をキリッと引き締めます。 -
ブラウン
ナチュラルな木目調の外壁や温かみのある雰囲気が好きな方におすすめ。柔らかな印象をプラスします。 -
グレー
どんな外壁色にもなじみやすく、シンプルで洗練された印象を与えます。 -
ホワイト(白)
清潔感があり、爽やかな印象を与えます。特に明るい色の外壁やサッシとの相性がよく、明るく開放的な雰囲気を作りたい方におすすめです。
外壁やサッシの色とのバランスを考えるコツ
シャッターボックスの色は、外壁より少し濃い色を選ぶとメリハリが出て美しく見えます。逆に外壁が濃い色の場合は、同系色ややや明るめを選んでバランスを取るのがポイント。
また、サッシ(窓枠)と色を合わせると、家全体の統一感が増してグッと洗練された印象に。例えば、黒いサッシならブラック系のシャッターボックスが自然にマッチします。
艶ありと艶消しの違いも押さえよう
仕上げの艶(つや)感も色選びと同じくらい大切。艶ありは光沢があって高級感を演出しますが、汚れや傷が目立ちやすい面も。艶消しは落ち着いたマットな質感で、汚れにくく実用性重視の方に人気です。
外壁との「艶バランス」が大切!
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外壁が艶消しなら、シャッターボックスも艶を抑えた方が自然に見えます。
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逆に、外壁が艶ありならシャッターまわりもツヤ感を揃えると統一感が出ます。
よくある質問(Q&A)
🔸 Q1:外壁塗装と別でシャッターボックスの塗装を依頼したら費用は高くなりますか?
A:外壁塗装と別々にシャッターボックスの塗装だけを依頼すると、費用は割高になる傾向があります。
これは、足場の設置や職人の作業時間・人件費などの「固定費」が個別にかかってしまうためです。外壁や屋根の塗装と同時に依頼すれば、これらのコストを抑えることができるため、1箇所あたりの塗装費用がぐっと下がります。
🔸 Q2:シャッターボックスは塗装せずに交換した方が良いケースもありますか?
A:はい。劣化が激しい場合や、錆びによって穴が空いてしまっている場合などは、塗装では補修しきれないことがあります。
特に金属製で腐食が進んでいるシャッターボックスは、無理に塗装をしても長持ちしない可能性があります。
現地調査をしてもらい、塗装が可能か、交換が必要か、専門業者の判断を仰ぐのが安心です。
🔸 Q3:塗装できない素材のシャッターボックスはありますか?
A:多くのシャッターボックス(スチール・金属・塩ビ製)は塗装可能ですが、塗装に適さない素材も存在します。
たとえば、アルミやステンレス製はそもそも錆びにくく塗装不要な場合が多いですし、
特殊なコーティングが施されているものや一部のプラスチック素材は、塗料の密着が悪く、すぐに剥がれてしまうことも。
素材によって適切なメンテナンス方法が異なるため、事前に素材を確認してから施工するのがポイントです。
まとめ|シャッターボックス塗装で、住まいの“完成度”が変わる!
シャッターボックスは外壁のように大きな面積ではありませんが、目線に近い場所にあるため意外と目立つパーツです。
劣化を放置すれば、
・ サビの進行
・ 塗膜の剥がれ
・ 美観の低下
・ 穴あきによる交換リスク
…と、見た目もコストも悪化してしまいます。
特に多く使われているスチール製のシャッターボックスは、定期的な塗装メンテナンスが効果的。
🔸 外壁塗装と一緒に塗ればコストダウン
🔸 サッシの色と合わせて仕上がりアップ
🔸 艶あり・艶消しで印象を自在にコントロール
など、機能性とデザイン性を両立できるポイントがたくさんあります。
「たかがシャッターボックス」と見過ごさず、住まい全体の仕上がりを左右する“細部の美しさ”にこだわってみてください。
気になる方は、外壁塗装の見積もり時にぜひ「シャッターボックスの塗装」も相談してみましょう!