更新日:2026年10月26日

外壁の色をきれいに塗り替えたのに、完成して家全体を見てみると、
「何となくまとまりがない」
「窓まわりだけ浮いて見える」
そんな印象になることがあります。
その原因のひとつが、シャッター・雨戸・シャッターボックスなど、窓まわりの色です。
色選びで最初に決めたいこと
シャッターまわりの色は、単体で考えるのではなく、「外壁になじませるのか」「アクセントとして見せるのか」を最初に決めると選びやすくなります。
ただし、シャッター・雨戸・シャッターボックスは同じように見えても、構造や素材が異なります。
塗装できる部分と、塗装を慎重に判断した方がよい部分もあるため、色を決める前に違いを知っておくことも大切です。
この記事では、シャッター・雨戸・シャッターボックスの違いと、外壁やサッシとの色の合わせ方、実際に起こりやすい失敗例まで写真を見ながら解説します。
シャッター・雨戸・シャッターボックスは何が違う?
まずは、それぞれがどの部分なのか簡単に整理しておきましょう。
| 部位 | 特徴 | 塗装の考え方 |
|---|---|---|
| シャッター本体 | 巻き上げて開閉する部分 | 摩擦や動作への影響があるため慎重に判断 |
| シャッターボックス | シャッターを収納する上部の箱型部分 | 素材・表面処理・状態を確認して判断 |
| 雨戸 | 横にスライドして窓を覆う戸 | 素材によって塗装できる場合がある |
| 戸袋 | 雨戸を収納する部分 | 素材を確認して塗装方法を判断 |
大切なのは、「付帯部だから全部同じ方法で塗れる」と考えないことです。
特にシャッター本体は開閉時に巻き取られ、部材同士が接触します。
塗装によって塗膜が厚くなると動作に影響したり、使用中の摩擦で塗膜が剥がれたりする可能性があるため、塗装可否を製品や素材ごとに確認する必要があります。
シャッターボックスの塗装について詳しく知りたい方へ
シャッターボックスを塗装した方がよいケース、サビ・剥がれなどの劣化症状、施工工程や費用については別の記事で詳しく解説しています。
色選びの基本は「なじませる」か「アクセントにする」
シャッターボックスや雨戸の色選びでは、まず方向性を決めると選びやすくなります。
① なじませる
外壁・サッシ・周囲の付帯部に近い色を選び、窓まわりを自然にまとめる。
② アクセントにする
外壁より濃い色などを使い、窓まわりを引き締めて見せる。
どちらが正解ということではありません。
住宅のデザインや外壁色、サッシ色、玄関ドアなどとの組み合わせによって適した見せ方は変わります。
外壁になじませると、どんな仕上がりになる?


シャッターボックスを外壁やサッシに近い色でまとめると、窓まわりが目立ちすぎず、外観になじみやすくなります。
シャッターボックスや雨戸を目立たせたくない場合は、外壁やサッシに近い色を選ぶ方法があります。
窓まわりの色の差が小さくなるため、外観がすっきりまとまりやすくなります。
たとえば、
- ベージュ外壁 × アイボリー・ライトブラウン
- グレー外壁 × グレー系付帯部
- 白系外壁 × ホワイト・ライトグレー
など、明るさや色味を近づけると自然につながります。
外壁とまったく同じ色でなくても大丈夫です。
色相や明るさを近づけるだけでも、十分になじんで見えることがあります。
アクセントカラーにすると、どんな仕上がりになる?


外壁より濃い色を使うと、シャッターボックスをアクセントとして見せ、外観を引き締めることができます。
外壁が白・アイボリー・ベージュなどの淡い色の場合、窓まわりに濃い色を使うと外観を引き締めることができます。
たとえば、
- ホワイト外壁 × ブラック
- アイボリー外壁 × ダークブラウン
- ライトグレー外壁 × チャコールグレー
といった組み合わせです。
ブラックや濃いグレーはシャープな印象に、ブラウン系は落ち着いた印象になりやすい傾向があります。
ただし、アクセントカラーは「濃い色を選べばおしゃれになる」というものではありません。
シャッター本体・窓サッシ・雨樋・破風板など周囲の部材とのつながりも確認しましょう。
色を決めるときに確認したい3つのポイント
サッシの色
シャッターボックスは窓のすぐ上にあります。
そのため、サッシ色との関係は特に重要です。
ブラック系サッシならブラックやチャコールグレー、ブラウン系サッシならブラウン系など、サッシと色の方向をそろえると窓まわりに一体感が出やすくなります。
一方、シルバーやブロンズなどの金属色は、塗料でまったく同じ質感を再現できるとは限りません。
その場合は、無理に完全一致を目指すのではなく、近いグレーやブラウンでなじませる方法もあります。
雨樋・破風板などの付帯部
シャッターボックスや雨戸だけでなく、雨樋・破風板・水切りなども外観を構成する色のひとつです。
それぞれを別々に決めると、住宅全体で見たときに色数が増え、まとまりにくくなることがあります。
色数を増やす前に確認
シャッターボックス・雨戸・雨樋・破風板などの付帯部は、同系色にまとめるだけでも外観がすっきり見えやすくなります。
塗装しない部分の色
意外と見落としやすいのが、塗装しない部分です。
外壁とシャッターボックスだけで色を決めても、完成後には既存のサッシやシャッター本体も一緒に見えます。
そのため、「塗る色」だけでなく「残る色」まで含めて考えることが、色選びでは重要です。
写真で見る|シャッター・雨戸まわりの色選びで起こりやすい失敗
ここからは、実際に起こりやすい失敗を写真と一緒に見てみましょう。
失敗① シャッター本体まで無理に塗装してしまう

シャッター本体は開閉時に擦れやすいため、塗装すると剥がれや動作への影響につながる場合があります。
「窓まわりの色を全部そろえたい」という理由で、シャッター本体まで塗装したくなることがあります。
しかし、シャッター本体は巻き取り・開閉を繰り返す可動部です。
製品や素材によっては、塗膜が擦れたり、動作へ影響したりする可能性があります。

塗装が適さないシャッター本体は、無理に塗り直さず、状態によっては交換を検討する方法もあります。
対策
色をそろえるためだけにシャッター本体まで塗装するのではなく、まず塗装できる製品・状態なのかを確認します。塗装しない場合は、既存のシャッター色を基準に周囲の色を合わせる方法があります。
失敗② 雨戸だけが外壁から浮いて見える
雨戸は外壁の中でも比較的大きな面積を占めるため、選ぶ色によっては想像以上に目立ちます。
まずは、雨戸の色が強く目立つ例を見てみましょう。


雨戸だけが外壁やサッシと大きく異なる色になると、窓まわりが強く目立ち、ちぐはぐに見えることがあります。
雨戸だけ色の方向が大きく異なると、そこに視線が集まり、住宅全体のバランスが崩れて見えることがあります。
次に、周囲と調和させた例です。


雨戸はサッシに合わせたり、外壁になじませたりすると、住宅全体に統一感を出しやすくなります。
外壁やサッシと色のつながりを持たせることで、雨戸が住宅の一部として自然になじみやすくなります。
雨戸を塗るなら戸袋も確認
雨戸だけが新しくなり、戸袋だけ色あせたままだと、かえって古さが目立つ場合があります。雨戸と戸袋はセットで見たときの仕上がりも確認しておきましょう。
失敗③ シャッターボックスだけ色がちぐはぐになる
シャッターボックスは小さな部分と思われがちですが、窓の上に横長に入るため意外と目に留まります。
まずは、周囲の付帯部とのつながりが少ない例です。

シャッターボックスだけ別系統の色にすると、雨樋や破風板など他の付帯部とのつながりが弱く見えることがあります。
シャッターボックスだけ別系統の色にすると、破風板・雨樋・窓サッシなどとのつながりがなくなり、「そこだけ後から付けたような印象」になることがあります。
次に、周囲の付帯部と色を合わせた例です。

シャッターボックスを周囲の付帯部と同系色にまとめると、窓まわりがすっきり整いやすくなります。
色を完全に同じにしなくても、黒系・グレー系・ブラウン系など色のグループをそろえるだけで、外観全体にまとまりが生まれやすくなります。
白・黒・グレー・ブラウン|どの色を選ぶ?
| 色 | 印象 | 合わせやすい例 |
|---|---|---|
| ホワイト・アイボリー | 明るく軽やか | 白系サッシ、淡色外壁 |
| ブラック | シャープで引き締まる | 黒サッシ、モノトーン外壁 |
| グレー | 落ち着きがあり合わせやすい | シルバー系サッシ、白・グレー外壁 |
| ブラウン | やわらかく落ち着いた印象 | ベージュ・アイボリー外壁 |
この表はあくまで組み合わせを考えるための目安です。
「グレー外壁だからグレーにしなければならない」と決まっているわけではありません。
住宅全体のデザインや屋根・玄関ドア・サッシなどを見ながら選びましょう。
小さな色見本だけで決めない|家全体で確認することが大切
シャッターボックスや雨戸は、色見本だけを見ると小さな部分に感じます。
しかし実際の住宅では、窓まわり・外壁・雨樋・玄関など複数の色が同時に目に入ります。
そのため、単体の色だけで決めるより、住宅全体で見たときにどう見えるかを確認することが重要です。
完成後をイメージしにくい場合は
大きめの色見本やカラーシミュレーションを使い、外壁・屋根・付帯部を一緒に見ながら確認すると、色の組み合わせをイメージしやすくなります。
シャッター・雨戸の色選びでよくある質問
Q. シャッターボックスは外壁と同じ色がいいですか?
必ず同じ色にする必要はありません。
目立たせたくない場合は外壁に近い色、窓まわりをまとめたい場合はサッシに近い色、外観を引き締めたい場合は他の付帯部と同じ濃色にするなど、住宅全体で判断します。
Q. シャッター本体とボックスは同じ色にした方がいいですか?
同系色にするとまとまりやすいですが、完全に同じ色である必要はありません。
シャッター本体を塗装しない場合は、既存色に近い色や、サッシ・外壁との間をつなぐ中間色をシャッターボックスに選ぶ方法もあります。
Q. 雨戸だけ濃い色にしても大丈夫ですか?
外観を引き締めるアクセントとして使える場合があります。
ただし、雨戸は面積が比較的大きいため、濃色にすると想像以上に存在感が出ることがあります。サッシ・戸袋・外壁とのバランスを確認してから決めましょう。
Q. シャッターボックスのサビや剥がれも色選びと一緒に相談できますか?
色だけでなく、塗装できる状態なのかを先に確認することが大切です。
サビや剥がれがある場合は、素材・劣化状態・必要な下地処理まで確認したうえで塗装方法を決めます。
まとめ|窓まわりの色は「塗る部分」と「残る色」を一緒に考える
シャッター・雨戸・シャッターボックスは、外壁ほど大きな面積ではありませんが、窓まわりにあるため住宅の印象に影響しやすい部分です。
色選びでは、
- 外壁になじませるのか、アクセントにするのか
- サッシの色と合っているか
- 雨樋・破風板など他の付帯部とつながりがあるか
- シャッター本体など塗装しない部分の色と合っているか
- 雨戸と戸袋を一緒に見たときに違和感がないか
を確認すると、色を決めやすくなります。
特に大切なのは、「塗る部分だけを見て色を決めないこと」です。
外壁・屋根・サッシ・玄関ドア・雨樋など、完成後に一緒に見える色まで含めて考えることで、まとまりのある外観に仕上げやすくなります。
ペイントホームズでは、実際のお住まいの写真を使ったカラーシミュレーションなども活用しながら、外壁だけでなく付帯部を含めた色の組み合わせをご提案しています。
「シャッターボックスは外壁に合わせた方がいい?」「雨戸だけ濃くすると目立ちすぎる?」など、迷っている部分も含めてご相談ください。





















