「玄関がジメジメ…」それ、外壁の劣化サインかも?
「雨の日になると、玄関のあたりがなんだか湿っぽい…」
「クロスが浮いてきた」「靴箱の中がカビ臭い」そんな違和感を抱えていませんか?
実はそれ、外壁や玄関まわりの劣化によって雨水が内部にしみ込んでいるサインかもしれません。
とくに築10年以上の住宅では、外壁のひび割れやシーリングの劣化など、目に見えない場所からじわじわと湿気が入り込んでいることも。
この記事では、
-
玄関まわりがジメジメする原因とは何か?
-
外壁塗装で解決できるケース・できないケースの違い
-
放置するとどうなるのか?
-
対処の目安や点検のタイミング
などをわかりやすく解説していきます。
見た目ではわかりづらい「小さなサイン」に早めに気づければ、大規模な修繕や構造劣化を防ぐことも可能です。
「うちも少し気になるかも…」と思ったら、ぜひチェックしてみてください。
玄関がジメジメする原因は?よくある3つのパターン
1. 外壁のひび割れやシーリング劣化から雨水が侵入
2. 玄関上のベランダや庇(ひさし)から水が伝ってくる
3. 玄関床下からの湿気(換気不足や土壌の影響)
👉 見た目にはわかりにくいですが、これらは外壁まわりの劣化が原因となっているケースが多くあります。
外壁塗装で解決できるケース
✅ 外壁にひび割れや塗膜の剥がれがある
✅ シーリングが劣化して隙間ができている
✅ 玄関まわりの壁材が湿気を含んで黒ずんでいる
👉 こうした症状は、外壁塗装とシーリング打ち替えでしっかり改善可能です。
実際の事例:塗装で改善したケース
築17年の戸建て住宅|玄関クロスの変色と湿気が気になり点検を依頼
あるお客様から、「玄関まわりのクロスが薄っすら黄ばんでいて、最近少しカビ臭い気がする」とのご相談がありました。
外から見た印象では大きな異常はなかったものの、点検してみると外壁の目地(シーリング)が劣化して隙間ができており、そこから雨水が侵入していることが判明。
雨水はそのまま玄関内部の断熱材まで浸透し、壁内の湿気とクロスの変色・ニオイの原因となっていました。
実施した工事内容
-
劣化した目地シーリングを打ち替え
-
外壁全体に防水性能の高い塗料で塗装施工
-
室内はクロスを全面張り替え
-
壁内部の断熱材には、防カビ処理+乾燥養生
工事後の効果
工事後は、クロスの変色はもちろん、ジメジメ感やカビ臭も完全に改善。
「空気が一気に変わって、玄関に入ったときの不快感がなくなりました」とのお声もいただきました。
外装と内装のトータルで約55万円のリフォームとなりましたが、「もっと早く相談すればよかった」とご満足いただけた事例です。
このように、一見すると小さな不具合でも、放置すると室内環境に大きく影響します。
「クロスが変色している」「玄関がジメジメしている」と感じたら、まずは点検を受けてみるのが安心です。
塗装では直らないケースとその対策
🔻 玄関上のベランダ防水層が劣化している → 防水工事が必要
🔻 室内側(床・壁)のクロスや木部まで腐食している → 内装補修+原因の遮断が必要
🔻 床下からの湿気・換気不良 → 換気口の増設や床下調湿材の施工が有効
実際の事例:塗装では改善できなかったケースと対策
築22年|玄関床がじんわり湿ってカビ臭い…シーリング補修+塗装では改善せず
「玄関のクロスや床がいつも湿っていて、時々カビのような臭いも…」という相談を受け、外壁のひび割れとシーリング切れを補修し、塗装を実施。
しかし数週間経ってもジメジメ感は残ったまま。再度の調査で、地面に近い基礎部分からの湿気上昇と、床下の換気不良が判明しました。
行った対策
-
床下換気口の追加・通気改善
-
防湿シートの敷設+床下調湿剤の導入
-
基礎断熱と防カビ処理の実施
💡結果:玄関の床がサラッと乾燥し、カビ臭も解消。室内環境も改善。
ポイント解説
-
外壁や塗膜の問題ではない場合は、塗装工事だけでは解決できません。
-
特に床下の湿気対策・構造の通気性の確保は、塗装とは別の工事となります。
-
玄関まわりが「内側から」湿ってくる場合は、床下や地盤からの影響も疑うべきサインです。
まずはセルフチェック!こんな症状があれば要注意
以下のチェック項目に 2つ以上当てはまる方は、外壁や床下の点検をおすすめします。
チェック項目 | 考えられる原因・症状 |
---|---|
☑ 雨の日に玄関の床がしっとりしている | 表面だけでなく、構造内部に湿気が侵入している可能性 |
☑ 玄関周辺のクロスや木部が変色・はがれてきた | 雨水や湿気による初期の劣化サイン |
☑ 玄関を開けるとカビっぽいにおいがする | 見えない箇所でカビが繁殖している可能性あり |
☑ 外壁にひび割れ・隙間がある | 雨水の侵入口になっているケースが多い |
☑ ベランダや屋根からの排水が悪い | 水の流れが悪く、玄関下まで水がまわる可能性 |
☑ 北側・日陰で湿気がたまりやすい立地 | 換気不足や乾きにくい環境が影響する場合も |
関連する防水トラブルにも注意!
実は、「玄関ジメジメ問題」の原因がベランダの防水不良だった…というケースもよくあります。
ベランダの防水層が劣化すると、下の玄関まわりに雨水が染み出すことも。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください👇
業者に相談すべきタイミングは?
セルフチェックで気になる項目があったら、次のようなタイミングで相談を検討しましょう。
▶ 1. 雨が降るたびにジメジメ感が強くなる
→ 徐々に症状が進行している可能性があります。
▶ 2. クロスのはがれ・カビ・床の浮きなどが出始めた
→ 内部に湿気が回っており、外壁補修・換気工事が必要かも。
▶ 3. 築10年以上で外壁点検を一度もしていない
→ 防水性能が低下している時期です。早めの診断が安心。
▶ 4. DIYや目視で異常が見つけられなかったけど不安が残る
→ 経験豊富なプロの診断なら「見えない不具合」も見つけられます。
❓ よくある質問【Q&A】
Q. 玄関まわりだけがジメジメするのはなぜ?
A. 玄関の構造や外壁の隙間、屋根やベランダの排水不良などが原因で、特定の場所だけ湿気がたまるケースがあります。玄関まわりは日陰になりやすく、風通しも悪いため特に注意が必要です。
Q. 外壁や軒下にヒビがあっても雨漏りしていないのですが大丈夫ですか?
A. 見た目に大きな被害がなくても、小さなヒビから水がじわじわ浸入している可能性があります。雨漏りになる前に、塗装やコーキングでの補修を検討しましょう。
Q. クロスのはがれやカビ臭は外壁が原因のこともありますか?
A. はい。室内のクロスが浮いていたり、カビ臭がする場合は、外壁の防水性が低下している可能性があります。放置すると内部結露や建材の劣化につながるため、早めの点検が安心です。
Q. 雨のたびに玄関床が濡れるのはなぜですか?
A. 軒天や外壁の設計・劣化によって、雨水が適切に排水されていないことが考えられます。雨の侵入口が特定できれば、ピンポイント補修や部分的な塗装でも改善できることがあります。
Q. 外壁塗装で玄関の湿気は改善できますか?
A. はい。外壁や軒天の塗膜を整えることで、防水性が復活し、湿気の侵入を防げるケースが多いです。ただし、構造的な問題がある場合は、防水工事など別の対応も必要になることがあります。
まとめ|ジメジメの正体を放置せず、まずは原因をチェック!
雨の日に玄関まわりがジメジメする…その違和感、実は建物からの”小さなSOS”かもしれません。
一見すると大したことがないように感じても、外壁のひび割れやシーリングの劣化、排水の不具合などが原因で、知らず知らずのうちに雨水が建物内部に浸入している可能性があります。
こうした症状は、外壁塗装によって改善できるケースが多いですが、換気不足や構造的な要因が関係している場合には、別の対策が必要になることも。
ただ共通して言えるのは、「放置するほど悪化しやすく、修繕費用も増えてしまう」ということです。
「ちょっと気になる…」そんな段階での点検や相談だけでも早めに行っておくことが、建物を長持ちさせる最大のカギになります。
ジメジメを感じた“今”こそ、行動のベストタイミングです!