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リフォーム時の付帯部塗装はしないでも大丈夫?

目次

 

付帯とは外壁屋根以外の付属している部分のことです。例えば、雨樋や破風や笠木などをさします。
外壁塗装をする際に、付帯部も一緒に塗装する必要があるのかということに関しては、必ず塗装しなければならないということはありません。ただし劣化状況次第ではメンテナンスをする必要がでてきます。
付帯部も外壁や屋根と同じで太陽光の紫外線や、雨などの影響で劣化していきます。
外壁・屋根のみ塗装すると、付帯部の劣化が目立ってしまいます。
また付帯部分のメンテナンスを怠ると雨漏りや破損などが原因で建物の寿命が短くなる恐れもありますので重要な工事でもあります。
外壁塗装に掛かる費用は極力抑えたいものですが、外壁や屋根塗装をお考えの際には付帯部の施工も同時にご検討されることをおすすめします。

まずは付帯部の箇所や役割についていっしょにみていきましょう。

 

外壁・屋根の付帯部

軒天

 

軒天とは軒下から真上を見た際にある天井のことで、屋根の軒先の裏面に取り付けるボードのことです。
役割としては

①雨風が直接当たらないように外壁を保護します。下地材がむき出しになっていると、そこから雨風が吹き込み建物の躯体や屋根が劣化しやすくなります。

②目隠しです。軒天があることで、屋根裏の野地板や垂木を人の目から隠してくれます。

③延焼防止です。また火事で窓から火の手が上がったときに軒天がなかったら屋根裏まで炎が一気に広がり、あっという間に屋根が燃え尽き焼け落ちてしまいます。

軒天に軒裏換気口を設置したりすることで、屋根裏の内部結露を防ぐことが可能です。

軒天は外観を美しく保ち、火事の際の延焼を防ぐ建物の重要な役割を担っている部分です。
軒天も家の大切な一部であることを理解していただき適切なメンテナンスを心がけましょう。

 

雨樋

 

 

家のデザインや外壁の色などに比べると雨樋はあまり目立たない存在であり、住宅に雨樋は付いているのが当たり前であったために、雨樋の機能などは軽視されがちでした。最近は雨樋がない住宅も出てきています。

しかし雨樋は、建物の外壁や基礎部分を雨水から守るという重要な役割を果たしています。
雨樋は屋根に降った雨を受け止めて軒先に集め、スムーズに地面の排水溝に流す設備です。
雨樋がなければすべて軒下に流れ落ちてしまい、跳ね返った雨水や泥は外壁を汚します。
そのままにしておくと、塗膜の剝がれなどから雨漏りの原因となる外壁のヒビ割れにつながります。
雨樋は排水装置だけではなく、雨漏り防止や建物の基礎を守る役割を果たしています。

外壁の汚れはひと目ですぐに確認出来ますが、雨水の浸入や湿気による内部の被害は外観からでは確認することができません。雨漏りやカビなどのトラブルで発覚した時には外壁の内部が腐食していた・・・ということもあります。こうなってしまうと内部の腐食した木材から補修する必要があり、改修費用も高額になります。さらに放置すれば建物の強度が損なわれ、地震で倒壊する危険がないとも言えません。

定期的な雨樋のメンテナンスは、外壁や屋根の劣化を防ぎ高額なリフォームを避けることにつながります。

 

雨戸

 

少し前までは当たり前のように使用されている雨戸ですが、近年では雨戸ではなくシャッターを使用している家も増えています。

雨戸の役割は、雨や風をよけるためにつけられています。昨今の日本では毎年発生する台風によって大きな被害に見舞われています。そのため、台風の多い地域では雨戸をつけているご家庭が多い傾向にあります。
台風の影響で強い雨風が窓にあたったり、外部からものが飛んできて窓ガラスに直撃し割れてしまうということがあるので、このような地域では 家を守るためにも雨戸は重要なもののひとつかもしれません。

また、雨戸は防犯対策にも有効です。雨戸の中には内側から施錠できるものがあります。窓の鍵と合わせて雨戸も閉じておくことで高い防犯効果になります。

ほかにも雨戸は断熱や遮熱などにも有効です。雨戸を閉めたとき外気温の影響を受けることが少なくなり断熱効果もあります。そのため、暖房器具やエアコンなどの効率が上がるのです。

また、雨戸・シャッターのサビをそのままにしておくと、開かなくなったりするおそれも出てきます。そのようなトラブルを防ぐためにも、雨戸の塗装は必要となってきます。
シャッターは劣化が進むとサビが生じます。サビから穴が開いてしまい取り換えるとなると余計な費用が掛かってしまいます。雨戸・シャッターの劣化が進んでいる場合は外壁塗装と同時の施工をおすすめします。

昔に比べてバリエーションが増えた雨戸やシャッター。
外壁色や外観デザインにあわせて、お住まいに必要な機能を考えながえら選択されるとよいと思います。

 

破風板・鼻隠し

 

破風(破風板)と鼻隠しも外壁から張り出した屋根の先端に設けられたもので、その役割はほぼ同じです。屋内への雨水の浸入と風が屋根内部へと浸入することを防いでいます。

破風と聞いてもすぐにピン!とこないと思いますが、住宅など建物の各部位には、名前が付けられており建築で使われている用語です。破風とは、建物屋根の妻側の部位を指します。屋根は横や下からの雨風に対して弱く、破風があることで屋根材の内部に雨水の侵入を防ぐことを目的としています。そのためしっかりと塗装をしておかなければならない箇所です。直接雨風にさらされる箇所ですので、防水を怠ってしまうと劣化が進んでしまいます。

他に、火災からも守る大切な役割があります。
住宅火災は下から上へ向かって延焼します。破風板によって屋根裏への火のまわりを遅らせる役目があります。こうした理由から、破風板には耐火性のある部材を使用したりします。

破風板・鼻隠しの素材は木材、金属、窯業系とお住まいによって様々ですので、素材に合う塗料の選択が必要となってきますので、必ず業者に確認するようにしましょう。

 

ベランダ・バルコニー

 

ベランダ・・・建物から張り出した部分のことをいうのですが、ベランダにはその張り出し部分に屋根があるという特徴があります。ちなみに和風の家ではこの部分を縁側とよびます。

バルコニーは張り出し部分に屋根がないというのが特徴です。バルコニーは屋根がない分ベランダに比べて日差しがあたりやすいです。

テラスは屋根のない広いスペースのことを言います。カフェなどで「テラス席」と耳にしたことがあるかもしれませんが、テラスには広いという特徴があります。広いのがテラス、狭いのがバルコニーと覚えておくと良いかもしれません。
張り出し部分に屋根があるかどうかが区別のポイントになります。

ベランダ・バルコニーのように建物の外にあるものは、外的要因により常にダメージを受けています。その外的要因の中でも一番厄介なのが水です。主に雨ということになりますが、この雨は汚れを多く含んでいると酸性を含んだ雨となり、コンクリートのような固いものでさえ徐々に溶かしていってしまいます。そのため塗装でカバーしているベランダなどは時間が経つにつれ雨の影響を受け劣化してしまうのです。そこからひび割れや塗膜の剥がれなどが見られるようになります。

通常、ベランダには防水工事が施されています。防水効果のある塗料や防水シートを敷いたりすることで雨や紫外線から家を守っています。またベランダは、雨水など溜まりやすいので防水塗装をしなければ雨水などが床材にしみ込んでしまいます。ベランダの床や手すりなどは、非常に劣化しやすいので注意が必要です。

 

【補修方法】

FRP防水:樹脂とガラス繊維などを混ぜ合わせたプラスチック塗料を使う防水方法です。

 

ウレタン工法:液体状のウレタン樹脂をベランダの床全体に塗って仕上げる防水工事のことで、補修時に最も選ばれる防水工事の工法です。

 

塩ビシート防水:ビル等の屋上に多く使用され、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを接着剤などで下地に貼り付ける工法です。

 

普段はあまり気にならない場所ですが、常に外に面している部分なので、雨風にさらされる機会が非常に多く、気が付かないうちに様々な部分が劣化し雨漏りにつながるケースも考えられます。

たとえ小さな劣化症状でも放置してしまうと建物自体に大きな負担をかけてしまい、いずれは補修工事が必要になってきます。劣化を見つけたら面倒がらずに早めの補修をおこなうことをおすすめします。

 

笠木(かさぎ)

 

笠木は建物の屋上やベランダ・バルコニーの壁やパラペットなどの上部に取付ける材料のことを言います。他にも階段の手すり部分、塀や門柱の上部に取り付けられている場合もあります。

バルコニーなどの壁面は常に外気にさらされているため、壁やブロックは腐食しやすく笠木を取り付けることでその下の壁や躯体を劣化から守っています。他にも雨の侵入を防ぎます。

笠木の補修
シーリング材で継ぎ目を塞ぎ雨水の浸入を防いでいます。
笠木が錆で穴があいていたり、変形してしまっている場合は笠木の交換を行う必要があります。

笠木の錆やコーキング部分の亀裂、バルコニーの雨漏りなどわかった場合にはすぐに対処する必要があります。

雨水の浸入、階下の居室への雨漏り、建物自体の腐食を防ぐため、定期的なメンテナンスが必要となってきます。

 

窓枠

 

窓ガラスがはめ込まれている枠のことを言います。

窓枠には、「木製サッシ」「アルミサッシ」「樹脂サッシ」などの外壁に使われる素材とは違う素材でできたサッシが使われますが、外壁や屋根と同じように、窓の枠も外に吹きざらしとなっている部分なので、これらのサッシ部分も汚れやひび割れなどの劣化が発生します。
最近では耐久性の高いサッシ専用塗料が開発されており、交換ではなく塗装による窓枠リフォームが増えています。実際の施工事例を見るなどして、窓枠サッシがどのような色で塗られているのか、どのような材質にどのような技術で塗られているのかを確認し、技術力のある業者さんに頼まれることをおすすめします。

 

窓枠以外に窓まわりの補修も必要になります。
窓まわりにはコーキングが施されていますが、構造上の問題でコーキングをすべて除去することが難しい場合があります。その場合は、劣化している分だけを取り除き、その上からコーキングをする増し打ちという方法をとる場合がございます。
また窓まわり(サッシ)は雨漏れの危険性もあるので、密着不良などなければ増し打ちの方が雨漏れの心配がなくなります。窓まわり(サッシ)には防水テープが張ってありコーキングを撤去することで防水テープを痛めてしまうこともあります。このような理由から窓まわり(サッシ)の場合、現況判断で施工する場合があり、絶対的に撤去しなくてはならないというわけではありません。

逆に撤去打ち替えの場合もあります。 外壁材は、常に自然環境に晒されているため、太陽光や雨の影響を受け伸縮したり、地震・風により外壁材がずれることがあります。建物が動く時に目地間で動きを逃がすので、破断している率が高いのです。このためサイディングの目地は、劣化が早く撤去打ち替えをしています。 施工部位や劣化の状態によって最適な施工をするのが良いと思います。

 

手すり

 

手すりは屋外の階段やベランダ、玄関アプローチなどに設置されています。

外壁塗装と一緒にベランダの手すりは塗装する必要があるのか疑問に感じる方も多いと思います。
外壁や屋根は塗装で綺麗になったのに、手すりだけ色褪せたまま残すのは見栄えも悪いので、出来ればベランダ手すりの塗装も行ったほうが良いですが、しっかりとした工程と専用のプライマー処理を施すことが大切になります。

 

水切り

水切りとは、基礎と壁の境目などに雨水などが浸入しないように少し外側に張り出した金属の板のことをさします。
外壁の素材がサイディングである場合は大抵この水切りが入っています。

塗装工事の際は水切りの塗装も付帯工事としてされることが多くなっています。
水切りは主に鉄板が用いられています。
水切りの塗装は金属製のため、塗装前にはまず錆止め剤を塗布し、その後は下塗り・中塗り・上塗りと塗り重ねて仕上げていきます。

 

付帯部と外壁塗装を一緒にするメリット

 

付帯部塗装は建物の保護と美観が目的となります。
外壁塗装と付帯部を同時に行うことで塗装の劣化状況も同じくらいにすることができ、塗装有無の箇所が目立つということもありません。
また、付帯部塗装にも足場を使った高所作業が必要になってきますので、外壁と同時に行うということは、足場代が一度にまとめることができて余計な費用を抑えることに繋がります。
費用を抑えようと付帯部塗装をしないとしても、時期をずらして塗装をすることで、結果として同時に塗装するのとあまり費用が変わらなくなる場合がございますので、一緒に塗装するかどうかはご契約前に一度確認されることをおすすめします。

 

付帯部塗装で気を付けること

 

外壁塗装と付帯塗装に使用する塗料の耐久年数を揃える

 

付帯塗装をする際に注意しなければならない点は、外壁塗装と付帯塗装に使用する塗料の耐久年数を揃えるという点です。

それぞれの劣化状況にもよりますが、外壁を高耐久塗料で塗装する場合は付帯部も高耐久にあわせて塗装されることをおすすめしています。
塗料を検討される際に一度業者にご相談されて塗料を選定されると良いかと思います。

 

付帯部の材質に合わせた塗料を使用する

 

塗装は付帯部に関わらず、塗装する箇所の材質に合った塗料を使用しなければなりません。
例えば、木部の塗装には木部専用の塗料がありますし、金属部には金属部専用の塗料が存在します。
各塗料メーカー側も使用方法や適合を定めていますので、見積もりの際、その材質にあった塗料が使われるのかをチェックする必要があります。

塗料選択の際には業者に使用する塗料の確認をすると良いでしょう。

 

見積もりのチェック

 

そもそも見積書に「付帯部塗装」の項目が入っていなければ付帯部は行われないものと思ってください。業者に確認して「付帯部塗装もやりますよ」と言われたとしても、口約束では何とでも言えますので、必ず書面にて記載してもらうようにしましょう。

見積書でチェックしてもらいたい点は他にもあります。
付帯部塗装が「一式」でまとめられていないかを確認してください。
「一式」でまとめられている場合、どこの塗装をするのかわかりませんし、付帯部塗装ごとの金額もわかりません。

不透明な見積書はのちのトラブルの原因となります。外壁塗装工事が完了してから後悔する前に、きちんと業者に確認をして見積もりの段階で避けることができるトラブルは未然に防ぐようにしましょう。

 

まとめ

 

付帯部は装飾ではなく、家を守る重要なパーツです。

外壁や屋根のあちこちに設置されており種類も役割も様々です。付帯部も劣化しますので外壁や屋根と併せてメンテナンスが必要です。
外壁塗装が終わって足場を撤去してから、付帯部の劣化に気づいたりすることがないように、塗装前に行う外装劣化診断でお住まいの状況をきちんと確認してもらい、適切な施工箇所、材料を選択するようにしましょう。保証の内容や期間などを契約前に明確にしておかれると安心です。

周期的なメンテナンスに費用はかかりますが、将来的なことを考えるとやはりこまめにメンテナンスを行っていくことが、費用の負担を抑えること、何より家を長持ちさせることに繋がると思います。

長く安心して住める家にするために、お住まいにあった最適な選択をしましょう。

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