更新日:2026年1月14日
はじめに
外壁塗装を検討し始めたとき、多くの方がまず気になるのが
「外壁塗装って、結局いくらかかるの?」 という費用の問題ではないでしょうか。
見積書を見ても、
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この金額は相場なのか分からない
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安くできる部分と、削ってはいけない部分の違いが分からない
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価格だけで決めて失敗しないか不安
こうした悩みを抱えたまま業者選びを進めてしまうケースは少なくありません。
外壁塗装は10年に1度ほどの大きなメンテナンス工事です。
だからこそ 「削れる費用」と「絶対に削ってはいけない費用」 を正しく知ることが、後悔しない外壁塗装につながります。
この記事では、塗装店の立場から
外壁塗装の費用相場とあわせて、
費用を抑えられるポイント、
妥協すると失敗につながる注意点を分かりやすく解説します。
外壁塗装の費用相場はいくら?
一般的な戸建て住宅(約30坪前後)の外壁塗装費用は、
条件によって80万円〜150万円前後と幅があるのがひとつの目安です。
外壁塗装の費用は一律ではなく、
建物の大きさや実際の塗装面積、使用する塗料、外壁の劣化状況などによって大きく変わります。
30坪・2階建て住宅の外壁塗装費用相場
30坪前後・2階建て住宅で、
標準的な工事内容の場合は、90万円〜130万円前後になるケースが多く見られます。
これは、極端な劣化がなく、一般的な塗料を使用した場合の
比較的多い価格帯と考えるとよいでしょう。
この金額には、
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足場仮設
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高圧洗浄
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下地処理
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外壁の3回塗り
といった、外壁塗装に必要な基本的な工事が含まれているのが一般的です。
塗装面積200㎡の場合の費用相場
外壁の塗装面積が約200㎡の場合、
費用は100万円〜150万円前後になることが多くなります。
外壁塗装では、
坪数よりも実際の塗装面積が費用に直結します。
面積が増えるほど、
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使用する塗料の量
-
作業日数や人件費
が増えるため、全体の工事費用も高くなる傾向があります。
外壁塗装の費用が変わる主な要因
外壁塗装の費用は、単純に「坪数」だけで決まるわけではありません。
実際には、次のような要因が重なって金額が決まります。
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建物の大きさ・形状(凹凸や階数)
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外壁材の種類(サイディング・モルタルなど)
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劣化状況(ひび割れ・塗膜の剥がれの有無)
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塗料の種類と耐久年数
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足場の設置条件(敷地の広さ・立地)
そのため、見積書を見る際は金額だけで判断せず、
「どんな工事内容が含まれているか」に注目することが重要です。
外壁塗装で削れる費用・削れるポイント
外壁塗装で「削れる費用」と「削ってはいけない費用」の違い
| 項目 | 削れる費用・見直しポイント | 削ってはいけない費用 |
|---|---|---|
| 塗料 | 建物に対して過剰な高耐久塗料を見直す | 安さ優先で品質を落とす |
| 工事範囲 | 状態次第で屋根・付帯部を分けて施工 | 必要な補修や工程の省略 |
| 下地処理 | ― | 簡略化・省略はNG |
| 塗り回数 | ― | メーカー仕様(3回塗り)を守らない |
| 足場・安全 | ― | 足場省略・安全対策不足 |
| 人件費 | ― | 人員削減・極端な工期短縮 |
| 保証・対応 | ― | 保証・アフターサービスなし |
外壁塗装の費用を抑えるポイントは、
「削ること」ではなく「無駄をなくすこと」です。
削れる費用の具体的な考え方
塗料のグレードを見直す
外壁塗装の費用は、
建物の立地や外壁材に対して必要以上に高性能な塗料を選んでいる場合、
グレードを見直すことで抑えられるケースがあります。
たとえば、
20年以上の耐久性がある高級塗料を必ずしも選ばなくても、
シリコン塗料などバランスの取れた塗料で十分な場合も少なくありません。
※ ただし、安さだけを理由に品質を下げる選択はNGです。
塗装範囲を見直す(屋根・付帯部)
外壁と屋根を同時に塗装するケースは多いですが、
屋根の劣化状況によっては、外壁のみ先に施工するという選択もあります。
ただし、後回しにした部分はいずれ工事が必要になるため、
中長期的なメンテナンス計画を考慮した判断が重要です。
費用を「削らずに」負担を軽減する方法
助成金・補助金を活用する
自治体によっては、外壁塗装が助成金の対象になる場合があります。
内容や条件は自治体ごとに異なるため、事前確認が必須です。
火災保険が使えるケースと注意点
台風や強風などの自然災害による損傷であれば、
火災保険が適用されるケースがあります。
ただし、
「外壁塗装が火災保険で無料になる」
といった誇張表現には注意が必要です。
キャンペーンや時期を上手に選ぶ
閑散期やキャンペーン期間中は、
割引や特典が受けられる場合があります。
施工時期に余裕がある方は、
タイミングを相談してみるのもひとつの方法です。
相見積もりで適正価格を知る
複数社から見積もりを取ることで、
相場感と工事内容の違いが見えてきます。
価格だけでなく、
工事内容や説明の分かりやすさも比較しましょう。
地元の外壁塗装業者に依頼する
地元業者は中間マージンが少なく、
地域の気候や建物事情に詳しいというメリットがあります。
支払い方法による費用調整
現金一括払いの場合、
手数料がかからず、交渉の余地が生まれることもあります。
外壁塗装で絶対に削ってはいけない費用
塗料の品質
安さだけを優先して塗料の品質を下げることはおすすめできません。
極端に安価な塗料は耐久性が低く、
数年で劣化が進み、結果的に塗り替え回数が増えて高くつく可能性があります。
重要なのは、
**「適正な品質の塗料を、建物に合ったグレードで選ぶこと」**です。
下地処理と施工品質
・下地処理は塗料の密着性と耐久性を左右する工程で、
省略すると早期剥がれや不具合の原因になります。
・塗り回数(メーカー仕様の重要性)
多くの塗料は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本仕様で、
回数を守らない施工は耐久性を大きく損ないます。
・足場・安全対策・法令遵守
足場は作業品質と安全確保のために不可欠で、
費用を理由に省略するのは危険です。
・人件費を削りすぎるリスク
人員不足や無理な工期短縮は、
施工不良や事故につながる恐れがあります。
・保証・アフターサービス
保証内容やアフター対応は、
施工後の安心と業者の信頼性を判断する重要な要素です。
※ これらはいずれも、費用を削るべきではない重要項目です。
費用で失敗しない外壁塗装業者の選び方
見積書で必ず確認すべきポイント
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塗料の種類・メーカー名
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塗り回数
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下地処理の内容
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追加費用の有無
「一式」表記に注意
「一式」ばかりの見積書は、
内容が不透明になりがちです。
安さだけで決めない判断基準
価格と同時に、
説明力・実績・保証体制を確認しましょう。
まとめ|外壁塗装は「削る所」と「守る所」の見極めが重要
外壁塗装は高額な工事だからこそ、
「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのは、ごく自然なことです。
ただし、すべてを安くすれば良いわけではありません。
塗料の品質や下地処理、塗り回数など、
削ってはいけない部分を削ってしまうと、
数年後に再塗装が必要になり、結果的に高くつくケースも少なくありません。
一方で、
塗料のグレードの見直しや施工範囲の調整、
助成金・保険の活用など、
工事の質を落とさずに負担を軽減できるポイントもあります。
大切なのは、
「安いか高いか」だけで判断するのではなく、
なぜこの金額になるのか、どこに費用が使われているのかを理解することです。
費用相場を把握し、
削れる所は無駄をなくし、守る所はしっかり守る。
その判断ができれば、外壁塗装で後悔する可能性は大きく下がります。
この記事が、
納得できる外壁塗装と、安心できる業者選びの参考になれば幸いです。












