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外壁塗装費用!削れる費用と絶対に妥協してはいけないこと

目次

外壁塗装の費用削減と注意すべきポイント

 

外壁塗装を検討する際、10年に1度の周期が一般的です。天候や地域の環境、建物の劣化状況によって異なりますが、通常、前回の塗装や新築から約10年経った頃に外観の気になる部分が出てきます。

外壁・屋根塗装は足場を組んだり工期が長くなるため、費用も高額になりますし、何度も行うことはできません。ですから、費用を少しでも抑えたいと考えるのは自然なことです。ただし、費用削減をする際には、その方法や削減したことによる影響についてよく考える必要があります。品質を犠牲にして価格だけを追求すると、耐久性が低下し、結果として数年後に再び塗り替えが必要になる可能性があります。

品質を第一に考え、その上で価格を検討することが重要です。安い費用で済ませることができても、決して妥協してはいけないポイントがあります。
今回は、どの部分で費用を削減するか、また妥協してはならないポイントについて詳しく説明していきたいと思います。

 

外壁塗装費用削減する方法

塗料のグレードを下げる

塗料には多くの種類があり、機能が高ければ高いほど価格も高くなります。材料費を抑えるために、一番重要な部分に焦点を当てて、塗料のグレードを下げることは一般的です。しかし、低グレードの塗料を使うと耐久性や耐候性が低下し、塗装が早く劣化する可能性があります。その結果、塗装を何度もやり直さなければならないことも考えられます。

 

塗装面積を減らす

塗装する面積を減らせば、必要な塗料の量も減ります。面積に応じて必要な塗料量が増えるため、塗装面積を減らすことで材料費を節約できます。例えば、屋根と外壁を同時に塗装する計画なら、屋根の塗装を後回しにすることも選択肢です。

さらに、塗装する面積が減れば、作業時間も短縮されます。塗装作業には面積に応じて時間がかかりますが、作業時間が短縮されることで人件費や機材費を節約できます。

ただし、いずれ塗装をしなければならない箇所を省くのは中長期的にみるとメンテナンスコストは高くなる傾向があります。

 

助成金を活用する

一部の自治体では、建物の耐震性や防災性を向上させるための工事やメンテナンスに助成金を提供しています。その中には、外壁塗装も対象に含まれる場合があります。自治体の助成金を活用することで、外壁塗装の費用の一部を補助してもらえることがあります。ただし、自治体ごとに内容が異なるため、詳細な情報はご自身のお住まいの自治体に確認する必要があります。

【参考】外壁塗装で助成金が受けられる工事は?

 

火災保険を活用する

火災保険は、建物の耐久性や防火性を維持するためのメンテナンス費用が一部補償されることがあります。外壁塗装がその対象に含まれる場合、火災保険を活用することで塗装費用の一部を補填することができます。

【参考】火災保険を使って外壁塗装リフォームはできる…?

※「火災保険で外壁塗装ができる」といった誇張表現をする業者には注意が必要です。実際には、全ての塗装費用を火災保険でカバーすることはありません。

 

キャンペーンを利用する

 

キャンペーン期間中には、塗装業者が特別価格や割引を提供することがあります。例えば、季節やイベントに合わせてキャンペーンを実施し、一定の期間中に契約を結んだ顧客に割引を提供することがあります。他にもキャンペーン期間中に契約を結んだお客様に特典として、無料の付帯工事や追加のサービスを提供する場合があります。通常では別途費用がかかる工事やサービスを無償で受けることができ、総費用を削減することができます。施工時期が決まっていないのであれば、このような特別価格や割引キャンペーンなどを利用することで、通常よりも安く塗装を行うことができます。

 

相見積もりをとる

複数の業者から見積もりを取ることで、塗装工事の適正価格を把握することができます。一つの業者からの見積もりだけでは、その価格が適正かどうかを判断することが難しいですが、複数の見積もりを比較することで、相場価格を把握しやすくなります。また、それぞれの業者のサービス内容や品質を比較し、費用面でも最適な業者を選択することができます。この過程で、サービス内容に差がある場合には価格と合わせて総合的な判断ができます。
また、複数の業者から見積もりを取ることで、それぞれの業者が競争し価格を下げる傾向があります。業者同士が価格競争を行うことで、顧客はより適正な価格でサービスを受けることができます。

 

地元の外壁塗装業者に頼む

地元の業者は運営コストが低く、大手企業よりも価格競争力が高い傾向があります。また、地元の業者は地域の気候や建物の特性に精通しており、必要な材料や作業内容を正確に把握し、無駄な費用を省くことができます。さらに、地域社会とのつながりが強く、地元の協力業者や卸業者とのネットワークを活用することができます。これにより、材料調達コストを抑えることに繋がります。

※ハウスメーカーや工務店は下請け業者に依頼し、中間マージンが発生しています。専門塗装店は、直接顧客と契約を結ぶことで、業者間の仲介や中間マージンを省略でき費用を削減することが可能となる場合が多くあります。

【参考】外壁塗装の業者選び!極秘情報公開!

 

現金一括支払い

分割払いやクレジットカード払いなどの場合、支払いにともなう手数料や金利が発生します。しかし、現金一括支払いの場合はこれらの手数料や金利がかからないため、その分を節約することができます。

※一括支払いを提示することで、顧客と業者との交渉の余地ができるかもしれません

【参考】塗り替え外壁塗装の費用相場・支払い方法種類とは!?

 

外壁塗装費用でこれだけは妥協してはいけない部分は?

外壁塗装費用を削減することはできますが、妥協してはいけない部分もあります。
以下は、外壁塗装費用で妥協してはいけない重要な部分です。

 

塗料の品質

塗料の品質は外壁塗装の耐久性や見た目に大きく影響します。安価な塗料を選んで費用を削減することは魅力的かもしれませんが、品質の低い塗料は劣化が早まり、再塗装の頻度が増える可能性があります。優れた品質の塗料を選ぶことが、長期的なコスト削減と建物の健康状態を保つために重要です。

 

施工品質

塗装作業の品質は塗料の効果を最大限に引き出し、耐久性を確保する上で不可欠です。施工手法や下地処理、塗布の均一性などが施工品質に影響を与えます。安価な業者や手抜きをして施工品質を落とすと、塗装の効果が低下し、塗膜の剥がれや劣化が早まる可能性があります。

 

・適切な下地処理:適切な下地処理は外壁塗装において欠かせない工程です。古い塗膜や汚れ、劣化した部分を取り除き、新しい塗料がしっかりと密着する土台を作ります。これにより、塗装の耐久性が向上し、剥がれや剥離を防ぎます。また、凹凸や不均一な部分を均すことで、塗装後の仕上がりが美しく均一になります。さらに、下地処理の段階で微細な隙間や亀裂を埋めることで外壁の防水効果が向上し、建物を雨水や湿気から保護します。十分な下地処理は美しい外観と保護を提供する塗装を実現するために重要な工程です。適切な下地処理が行われているかどうかを確認しましょう。

【参考】屋根・外壁塗装で見えない下地処理が1番大事!?

 

・塗り回数:塗り回数を減らすことは、外壁塗装の費用を削減する方法の1つです。基本的に塗替えは各塗料メーカー仕様は3回塗りがほとんどですが厚みがつく塗料で2回塗り仕様の塗料も存在します。ただ厚みがつく2回塗り仕様の塗料は塗膜耐久性が悪い傾向にあります。

3回塗り仕様の塗料で塗り回数を減らすことは、耐久性や美観に影響を及ぼす可能性が高くなります。メーカー仕様より塗り回数を減らすと、塗膜の厚みが不十分になり、塗料の密着性や耐候性が低下します。また、塗膜の均一性が損なわれ、塗装の仕上がりが不均一になる可能性もあります。そのため、塗り回数を減らす場合は、建物の状態や塗料の特性を考慮し、適切な厚みと耐久性を確保することが重要です。塗り回数を削減することで得られるコスト削減と、耐久性や美観の維持とのバランスを中長期的に考える必要があります。

 

安全対策と法令遵守

塗装作業は高所での作業や有害な塗料を扱うため、安全対策が欠かせません。業者が適切な安全対策を講じずに作業を行うと、作業員の安全が脅かされるだけでなく、事故やトラブルのリスクも高まります。また、法令や規制に違反した施工は、追加の費用や法的な問題を引き起こす可能性があります。

 

・足場仮設:足場仮設には一般的に15~20万ほどの費用が掛かります。外壁塗装で足場仮設を減らすことは、作業員の安全確保や作業効率の向上、作業範囲の確保などに大きな影響を与えるため避けるべきです。また足場仮設を行うことで、外壁全体にわたる均一な塗装作業が可能となり、耐久性や美観に影響が出る可能性があります。
※厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」では、2m以上の高所作業の際は足場を設ける必要があると定められています

 

・人件費の削減:これは、塗装作業に従事する作業員の数を減らすことや、作業員の労働時間を削減することで実現されます。ただし、人員削減は外壁塗装の品質や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。不十分な作業員数や時間の削減は、作業の品質低下や施工ミスのリスクを高める可能性があります。そのため、人件費の削減は慎重に検討される必要があります。安全かつ品質の高い外壁塗装を確保するためには、適切な人員配置と作業時間の確保が重要です。

 

保証やアフターサービス

保証やアフターサービスは、外壁塗装の費用に含まれるべき重要な要素です。外壁塗装には、通常一定期間の保証が付帯します。保証期間内に塗膜が剥がれたり、色褪せした場合には、補修や再塗装が無償で提供されます。
ただし、保証やアフターサービスは業者によっては追加費用がかかる場合もありますので必ず確認するようにしましょう。
保証やアフターサービスの有無は施工業者の信頼性や専門性を評価する際にも重要な指標となります。

 

 まとめ

いかがでしたでしょうか。
家のメンテナンス外壁塗装の費用削減と妥協してはいけないポイントについてお話ししました。
外壁塗装の費用は高額なため、削減したいと思うのは自然なことです。しかし、安易な費用削減ではなく、安全性や耐久性を損なわないように注意が必要です。適切な下地処理や高品質な塗料の使用、安全対策の遵守など、妥協してはいけないポイントがあります。

一方で、塗料の選択や助成金・補助金の活用、火災保険の活用など費用を抑えられる方法もあります。少しでも削減できる費用があるか業者に相談してみるのもいいでしょう。

外壁塗装の品質と安全は、建物の長期的な健康状態に影響しますので、妥協は避けるようにしましょう。

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