はじめに
「うちは平屋だし、高いところもないし、自分で外壁塗装できるんじゃないかな?」
実際、こうしたお声は少なくありません。脚立やはしごがあれば届く高さのため、「業者に頼むよりコストを抑えたい」と思うのも自然なことです。
でも、いざやってみると…
「思ったよりも危険だった」
「仕上がりがボロボロで後悔した」
「結局、業者に頼み直して余計に費用がかかった」
という失敗談も多く聞かれます。
今回は、平屋の外壁塗装をDIYで行う際によくある失敗と、そのリスクについて詳しくご紹介します。
失敗①|脚立からの転倒・落下事故「高所じゃないから安全」と思っていませんか?
実は、脚立やはしごを使った作業中の転倒事故は、塗装業界でも非常に多いのです。
ペンキ缶を片手に持ちながら、片足でバランスを取りつつ、腕を伸ばして塗る…。
想像以上に体勢は不安定で、少しのぐらつきが大きな事故につながることも。
「慣れているつもりで作業していたら、脚立から足を踏み外してしまい、左足を骨折。結局、塗装は中断、病院代もかかってしまいました…」
失敗②|塗りムラ・垂れなど、仕上がりの品質にガッカリ
「どのくらいの厚みで?」
「どのタイミングで重ねるか?」「塗る順番?」
など、職人の技術が問われる作業です。
DIYではどうしても、
・色ムラが出る
・垂れやすい
・ローラーや刷毛の跡が残る
といった仕上がりになってしまい、「遠目にはまだいいけど、近づくとガッカリ…」というケースも。
「初めての塗装で張り切ってローラーを使ったんですが、思った以上に力加減が難しくて…。ムラだらけで斑点のようになってしまいました。
雨が降った翌日に見てみたら、塗料が垂れた跡まで残っていてショックでした。仕上がりに納得できず、後日塗装専門店の業者に頼み直すことにしました。」
失敗③|養生が甘く、窓や床に塗料が付着してしまう
プロが行う外壁塗装では、まずしっかりと“養生”を行います。
これは、塗ってはいけない部分をビニールやテープで覆う作業のこと。
DIYの場合、この養生作業が不十分で、
・サッシや窓にペンキが付着
・外構や床に飛び散る
・ご近所の車に塗料が飛んでトラブルに…
といった思わぬ二次被害が発生することもあります。
「最初は養生ってそんなに重要なの?と思っていたんです。とりあえず新聞紙とガムテープで覆ったんですが、風が強かった日にビニールが外れてしまって…。
結果、玄関ドアに塗料が飛んでしまい、完全には落ちませんでした。見た目が悪いし、家族にも怒られました(苦笑)」
失敗④|下地処理不足で、塗膜がすぐに剥がれる
見た目がキレイに塗れたとしても、下地処理が甘ければ意味がありません
・チョーキング(白い粉状の劣化)が残ったまま
・クラック(ひび割れ)を補修せずに塗装
・高圧洗浄をせずに塗った
こうした場合、数年も経たないうちに剥がれや膨れが発生し、やり直しが必要になります。
プロは、下地の劣化状態を見極めて、専用の道具や材料で処理したうえで塗装します。
「見た目はそんなに傷んでなかったので、下処理は水拭き程度で済ませて塗り始めました。
でも2年後くらいからペリペリと剥がれてきて、壁のあちこちがまだらに…。
“なんか剥がれてきてるよ”って友人に言われて、恥ずかしくなってしまいました。」
失敗⑤|結局、プロに頼み直して「二度手間+割高」に…
DIYで頑張ってみたけれど、
・仕上がりがイマイチ
・塗装が剥がれてきた
・家族や周りから「これ自分でやったの?」と指摘され…
最終的に「やっぱりプロに頼もう」となる方も。
ですが、一度DIYで塗った外壁は、再塗装の前に剥離作業や下地補修が必要になる場合も多く、結果的に費用がかさんでしまうことがあります。
「初めてのDIY塗装に挑戦して、最初は“よくできた”と満足してたんですが…2〜3年で劣化が目立ってきて。
プロに相談したら、“前の塗膜を剥がしてからの施工になるので、通常より工程が増えます”と言われてびっくり。
結局、DIYにかけた時間とお金も無駄になって、最初から頼んでおけばよかったと後悔しました。」
「最初からプロに頼めばよかった…」と後悔しても、
そのときにはすでに、二度手間と余計な費用が発生していることも。
とはいえ、「プロに頼むのは高そう」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで、DIYとプロ依頼、それぞれの違いを比較してみましょう。
実は“高く見えても、長い目で見ればお得”というケースも少なくないんです。
🔍 DIYとプロ依頼の比較表|メリット・デメリットがひと目でわかる!
項目 | DIYで塗装 | プロに依頼 |
---|---|---|
費用の目安 | 約5〜10万円(道具・塗料・足場なし前提) | 約40〜80万円(足場・塗料・工賃込み) |
作業時間 | 約10〜14日(週末だけなら1ヶ月以上かかることも) | 約5〜7日(作業効率が高い) |
仕上がり | ムラ・垂れ・塗り残しが出やすい | 均一で美しい仕上がり |
耐久性 | 3〜5年程度(下地処理次第) | 10〜15年が目安(塗料のグレードにもよる) |
安全性 | 脚立やはしごでの作業は転倒リスク大 | 足場+安全装備で作業 |
保証の有無 | なし(全て自己責任) | 保証あり(5〜10年など) |
近隣対応 | 養生・飛散防止などは自己判断 | 挨拶や養生・飛散対策もプロ対応 |
想定される失敗例 | 剥がれ・ムラ・ペンキ飛散・ケガなど | 基本的にプロが責任対応 |
トータルコスパ | 一見安く見えるが、やり直しや劣化で結局割高に | 初期費用はかかるが長持ちし安心 |
✅ こんな方にはプロがおすすめ!
-
少しでも仕上がりにこだわりたい方
-
ケガや事故のリスクを避けたい方
-
将来的なメンテナンスコストを抑えたい方
-
近隣へのトラブルが気になる方
ワンポイントアドバイス
「安く済ませたくてDIYしたのに、失敗して結局2倍の費用がかかってしまった…」
という声、実は本当に多いんです。
「失敗したらやり直せばいい」では済まないのが外壁塗装。
長く暮らす家だからこそ、慎重に判断することが大切です。
まとめ|DIYにはリスクも。納得して選ぶことが大切です
外壁塗装のDIYは、「できない」わけではありません。
でも、安全性・仕上がり・コストの3点で、リスクがつきまとうのも事実です。
とくに平屋は「やろうと思えばできるかも」と思わせてしまう分、甘く見て大きな失敗につながるケースが目立ちます。
「うちはどうなんだろう?」と気になった方は、まずプロによる無料の診断・相談を受けてみてはいかがでしょうか?
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