
外壁塗装の日程が決まって、ふと家のまわりを見渡してみると、
「植木鉢は全部移動するの?」
「この大きな物置も動かさないといけない?」
「車は工事中ずっと別の場所に停めるの?」
と、工事前の準備について気になることが出てくることがあります。
玄関まわりには鉢植え、家の横には自転車やホース、駐車場には車。さらに、エアコンの室外機や給湯器など、自分では簡単に動かせない物もあります。
これらを全部なくそうとすると、外壁塗装が始まる前から大仕事になってしまいます。
先に結論をいうと、外壁塗装をするからといって、家のまわりにある物をすべて自分で移動する必要はありません。
工事前の準備は、次の3つに分けて考えると分かりやすくなります。
今回は、外壁塗装が始まるまでに「結局、私たちは何をしておけばいいの?」という疑問を、物ごとに整理していきます。
まず「全部片付ける」ではなく、足場がどこに立つか確認しましょう
外壁塗装では、建物のまわりに足場を設置して作業することが一般的です。
そのため、外壁の近くにある物が足場の設置場所や職人の通路と重なる場合には、移動が必要になることがあります。
ここでよく迷うのが、
「外壁からどのくらい離せば大丈夫?」
という点です。
しかし、必要な作業スペースはすべての住宅で同じではありません。
敷地の広さ、建物の形、隣地との距離、足場の組み方、施工する場所などによって変わります。
そのため、先に家のまわりを全部片付けるよりも、工事前に施工業者へ、
「足場を組む場所で、こちらが移動しておいた方がよい物はありますか?」
と確認する方が確実です。
何時間もかけて重い物を移動したあとに、「そこはそのままで大丈夫でした」となるのは大変です。
まず必要な範囲を確認する。そのあと準備する。
この順番で考えてみましょう。
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植木鉢・プランター|動かせる物は安全な場所へ
外壁沿いや玄関まわりに植木鉢やプランターを置いている場合は、足場や作業に影響する物だけ移動をお願いされることがあります。
移動する理由は、塗料が付くのを防ぐためだけではありません。
職人が道具を持って歩いたり、足場を設置したりするためのスペースを確保する意味もあります。
一方で、外壁から離れていて工事に影響しない植木鉢まで、必ずすべて移動するとは限りません。
特にご自身で移動しておきたい物
陶器などの割れやすい鉢、高価な盆栽、思い入れのある植物、小さな置物やガーデニング用品などは、可能であれば安全な場所へ移しておくと安心です。
「動かせるから全部動かす」のではなく、工事範囲に影響するかどうかを確認することがポイントです。
地植えの木や花はどうする?
植木鉢とは違い、庭に直接植えている木や花は簡単には移動できません。
だからといって、外壁塗装のためにすべて抜かなければならないわけではありません。
外壁に枝葉が大きく触れていたり、作業する場所へ張り出していたりする場合には、剪定などについて相談することがあります。
ただし、大切に育てている植物を自己判断で大きく切る必要はありません。
「この木はできるだけそのまま残したい」
「この花壇は特に大切にしています」
という希望があれば、工事前に伝えておきましょう。
動かせない物ほど、先に施工業者と情報を共有しておくことが大切です。
自転車・バイク|工事中も使うなら先に伝える
家の横や軒下に、自転車やバイクを置いているご家庭も多いと思います。
足場の設置場所や作業通路と重なる場合には、別の場所への移動が必要になることがあります。
ただし、工事が終わるまで一度も置けないとは限りません。
ここで忘れたくないのが、工事だけではなく普段の生活です。
毎朝、自転車で通勤や通学をしているのに、工事期間中ずっと取り出しにくい場所へ置いてしまうと不便です。
「この自転車は毎日使います」
とあらかじめ伝えておけば、工事の妨げにならず、普段も使いやすい置き場所を相談しやすくなります。
普段よく使う物ほど、先に伝えておく。これも工事前準備の大切なポイントです。
車|工事期間中ずっと移動するとは限りません
外壁塗装前の準備で、特に気になる方が多いのが車ではないでしょうか。
「工事が2週間なら、その間ずっと別の駐車場を借りるの?」と思われるかもしれません。
これも住宅によって異なります。
足場を設置すると駐車スペースが使えなくなる住宅もあれば、足場から十分離れていて普段どおり駐車できる住宅もあります。
また、工事期間中ずっとではなく、
・足場を設置する日
・高圧洗浄を行う日
・駐車スペース付近を施工する日
・足場を解体する日
など、特定の日だけ車の移動をお願いされる場合もあります。
そのため、確認するときは、
「車の移動は必要ですか?」
「必要なら、いつ・何日くらいですか?」
というところまで聞いておくと安心です。
大きな物置|無理に自分で動かさない
外壁のすぐ横に大型の物置があると、「これも動かさないと外壁を塗れないのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、大型物置は簡単に動かせるとは限りません。
中身を出しても重かったり、設置方法によっては固定されていたりすることがあります。
無理に動かすと、物置そのものや周囲を傷める可能性もあります。
まずは「この物置は今の位置のままで工事できますか?」と施工業者へ確認しましょう。
物置と外壁の間に作業できるスペースがあるか、どこまで施工するのかによって対応は変わります。
室外機・給湯器・メーター類|自分では動かさない
植木鉢や自転車とは、少し考え方が違う物もあります。
たとえば、エアコンの室外機、給湯器、ガスメーター、配管、電気設備などです。
これらは外壁の近くに設置されていますが、ご自身で移動する物ではありません。
施工時には設備の位置を確認し、必要に応じて周囲を保護しながら作業します。
ここで関係してくるのが「養生」です。
窓や室外機、車、植木など、塗料を付けたくない部分は、施工内容に応じて保護しながら工事を進めます。
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特に夏や冬など、工事期間中もエアコンを使いたい場合には、「工事中もエアコンを使えますか?」と事前に確認しておくと安心です。
意外と忘れやすいのは「いつもそこにある小さな物」
大きな物置や車は目につくため、比較的忘れにくいものです。
反対に、意外とそのまま残りやすいのが、普段から置きっぱなしになっている小さな物です。
工事前に一度、建物のまわりをゆっくり歩いてみてください。
・散水ホース
・ほうき、ちり取り
・ゴミ箱
・物干し竿や物干し台
・ガーデニング用品
・子どもの外遊び用のおもちゃ
・玄関まわりの飾り
・DIY用品や折りたたみ椅子
こうした物が外壁や足場の近くにある場合は、まとめて安全な場所へ移しておくと工事も進めやすくなります。
迷ったら「自分で動かす・相談する・動かさない」で整理
自分で移動しやすい物
植木鉢、小さなプランター、ホース、掃除用品、小さな置物など。
施工業者と相談する物
車、バイク、大型物置、大きな植木、重い物干し台など。
自分では動かさない物
室外機、給湯器、メーター、固定された設備など。
「家のまわりを全部なくす」のではなく、まず仕分けする。
そう考えるだけでも、外壁塗装前の準備はかなり分かりやすくなります。
工事前に確認しておきたい5つのこと
「足場を組むために、私たちが移動しておく物はありますか?」
「この物置はそのままでも工事できますか?」
「車を移動する必要がある日はいつですか?」
「毎日使う自転車はどこに置けばいいですか?」
「動かせない植木がありますが、どうすればいいですか?」
このように、ご自宅のまわりを一緒に見ながら具体的に確認すると、必要な準備が分かりやすくなります。
工事が始まったあとの洗濯物や窓、エアコン、外出などについても、事前に知っておくと慌てずに済みます。
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まとめ|外壁塗装前は「全部片付ける」より「先に確認する」
外壁塗装が始まるからといって、家のまわりを空っぽにする必要はありません。
植木鉢や小物など、自分で簡単に移動できる物。
車や大型物置など、施工業者と相談して決めたい物。
室外機や給湯器など、ご自身では動かさない物。
このように分ければ、「自分は何をすればいいのか」が見えてきます。
一番大切なのは、重い物まで先に無理をして動かすのではなく、「これは移動が必要ですか?」と工事前に確認することです。
外壁塗装は、塗料や色を決めたら終わりではありません。
工事中もできるだけ普段どおり生活するためには、こうした小さな準備も大切です。
着工日が決まったら、まず一度ご自宅のまわりを見渡してみてください。
「これは自分で動かせそう」「これは施工業者に聞いた方がよさそう」と仕分けするところから始めれば、外壁塗装前の準備はそれほど難しくありません。




















