更新日:2026年5月28日
外壁塗装や屋根塗装を検討されている方の中には、最近の材料不足や価格高騰について、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
塗装業界では、原油価格やナフサなどの石油由来原料の影響により、塗料や関連資材の価格・納期に影響が出ることがあります。
「塗料が入りにくいと聞いたけど、本当なの?」
「外壁塗装の費用はこれからもっと高くなるの?」
「今すぐ契約しないと工事できなくなるの?」
このような疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。
現在、塗装工事に使う一部の材料で、価格改定や納期の遅れが起きることがあります。
影響を受けるのは、外壁に塗る塗料だけではありません。
下塗り材、コーキング材、防水材、養生材、シンナーなどの溶剤系材料にも影響が出る場合があります。
ただし、材料不足や価格高騰と聞いても、すべての塗装工事ができなくなるわけではありません。
大切なのは、不安な情報だけで焦って判断することではなく、現在の状況を知ったうえで、見積り内容や工事時期を落ち着いて確認することです。
この記事では、外壁塗装を検討されている方に向けて、ナフサ不足を含む材料不足や価格変動が塗装工事に与える影響について、分かりやすくお伝えします。
まず知っておきたいこと
今回の記事でお伝えしたいことは、大きく3つです。
- 材料不足や価格高騰により、工期や費用に影響が出る場合があります
- 今後いつ落ち着くかは、塗装業者側でも正確には断定できません
- 不安な時期だからこそ、焦らず見積り内容や工事時期を確認することが大切です
「材料が足りないなら、すぐ契約しないといけないのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、焦って契約する必要はありません。
状況によっては、材料の納期を確認したり、塗料や工法を見直したりしながら対応できる場合もあります。
大切なのは、今の住まいの状態を確認し、必要な工事内容を知ることです。
外壁塗装は塗料だけで行う工事ではありません
外壁塗装というと、外壁に塗る塗料をイメージされる方が多いと思います。
しかし実際の塗装工事では、仕上げ用の塗料以外にも、さまざまな材料や副資材を使います。
たとえば、次のようなものです。
- 外壁や屋根に塗る仕上げ塗料
- 下地との密着を高める下塗り材
- 目地や窓まわりに使うコーキング材
- ベランダや屋上に使う防水材
- 鉄部や付帯部に使う塗料
- シンナーなどの溶剤系材料
- 窓や床を保護する養生材
どれも、塗装工事には欠かせないものです。
下塗り材は、外壁と仕上げ塗料をしっかり密着させるために使います。
コーキング材は、外壁材の継ぎ目や窓まわりから雨水が入りにくくするために使います。
防水材は、ベランダや屋上など、雨水の影響を受けやすい場所で重要になります。
また、養生材も大切です。
養生とは、塗装しない部分をビニールシートやテープなどで保護する作業のことです。
窓、玄関まわり、床、植栽、車、エアコン室外機などに塗料が付着しないようにするために行います。
養生は、仕上がりのきれいさだけでなく、お客様の生活や近隣への配慮にも関わる大切な工程です。
つまり、外壁塗装は、塗料だけあればできる工事ではありません。
一部の材料や副資材で納期が遅れたり価格が変わったりすると、工事全体の予定や費用に影響する場合があります。
こうした材料や副資材の中には、原油やナフサなどの石油由来原料の影響を受けるものもあります。
次に、最近よく聞かれる「ナフサ不足」が外壁塗装にどう関係するのかを見ていきましょう。
ナフサ不足は外壁塗装にどう関係する?
最近、塗装業界では「ナフサ不足」や「ナフサ価格の影響」という言葉を耳にすることがあります。
ナフサとは、原油を精製する過程で得られる石油化学原料の一つです。
一般のお客様には、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
しかし、ナフサは塗料やシンナー、樹脂、接着剤、コーキング材、防水材など、さまざまな建築資材に関係しています。
外壁塗装や屋根塗装で使われる材料の中には、石油由来の原料を使って作られているものがあります。
そのため、ナフサなどの原料価格や供給状況が不安定になると、塗料や関連資材の価格、納期にも影響が出ることがあります。
また、塗料そのものだけでなく、養生に使うビニールシートやテープなどの副資材も、原材料費や物流費の影響を受ける場合があります。
ただし、「ナフサ不足」と聞くと、すべての塗装工事がすぐに止まってしまうように感じるかもしれません。
でも、必ずしもそうではありません。
影響の出方は、使用する材料、メーカー、地域、工事内容、在庫状況によって異なります。
ここで大切なのは、
「ナフサ不足だから今すぐ契約しないといけない」
と焦ることではありません。
使用する材料、工事時期、見積りの有効期限などを確認しておくことが大切です。
工期や費用に影響が出ることがあります
材料不足や価格高騰が起きると、外壁塗装を検討されているお客様にも影響が出ることがあります。
主な影響は、次のような内容です。
- 希望していた時期に工事を始めにくくなる
- 材料の納期確認が必要になる
- 工事開始までに時間がかかる
- 見積り後に価格が変わる場合がある
- 同じ工事内容でも以前より費用が高くなる場合がある
外壁塗装の費用には、材料費だけでなく、足場代、人件費、運搬費、下地補修費なども関係します。
そのため、材料価格が上がったからといって、工事費全体がそのまま大きく上がるとは限りません。
しかし、一定の影響を受ける可能性はあります。
見積りを見るときは、金額だけで判断するのではなく、
- どのような材料を使うのか
- どこまでの工事が含まれているのか
- 工事時期はいつ頃になるのか
- 見積りの有効期限はいつまでか
を確認しておくと安心です。
塗料や工法を見直して対応できる場合もあります
材料不足や納期遅れがある場合でも、すぐに工事ができないと決まるわけではありません。
材料によっては、塗料や工法を見直して対応できる場合もあります。
たとえば、シンナー類や溶剤系材料の入荷が不安定な場合、建物の状態や下地、施工箇所によっては、水性塗料への変更を検討できるケースがあります。
水性塗料は、外壁塗装でも多く使われています。
においが比較的少ないことや、周辺環境へ配慮しやすいことなどの特徴があります。
ただし、すべての建物や施工箇所で水性塗料が適しているとは限りません。
確認が必要な点もあります。
- 既存の塗膜の状態
- 下地の種類
- 付帯部の素材
- 求める仕上がり
- 施工条件
- 耐久性や費用の違い
また、塗料や工法を見直すことで、費用が変わる場合もあります。
反対に、当初予定していた塗料や仕様を優先する場合は、材料の入荷を待つ必要が出てくることもあります。
そのため、材料不足の時期には、次のような判断が必要になる場合があります。
- 工事時期を優先するのか
- 費用や仕様を優先するのか
- 使用する塗料を変更しても問題ないのか
- 変更した場合、仕上がりや耐久性に違いがあるのか
大切なのは、業者が一方的に塗料や工法を変更することではありません。
なぜ変更するのか。
費用はどう変わるのか。
仕上がりや耐久性に影響はあるのか。
これらの説明を受けたうえで、お客様が納得して判断することが大切です。
いつ落ち着くかは業者でも断定できません
材料不足や価格高騰について、お客様からは次のようなご質問をいただくことがあります。
「いつ頃落ち着きますか?」
「少し待てば安くなりますか?」
「今より材料が入りやすくなりますか?」
お気持ちはとてもよく分かります。
しかし正直なところ、塗装業者であっても、この状況がいつ落ち着くかを正確に断定することはできません。
塗装工事に使う材料や副資材の価格・納期は、塗装店だけで決まるものではありません。
関係する要因は、さまざまです。
- 原材料価格
- メーカーの生産状況
- 流通在庫
- 物流費
- 為替
- 社会情勢
そのため、
「来月には必ず落ち着きます」
「半年待てば安くなります」
と簡単に言うことはできないのが現場の実情です。
不確かなことを断定するよりも、現在分かっている範囲を正直にお伝えし、必要な確認を一つずつ行うことが大切だと考えています。
外壁塗装や屋根塗装を検討されている場合は、焦って契約するのではなく、まず現在のお住まいの状態を確認しておくと安心です。
強引な営業には注意しましょう
材料価格が変わりやすい時期には、見積り内容や工事時期の確認がより大切になります。
一方で、こうした状況を理由に、必要以上に不安をあおる営業には注意が必要です。
たとえば、次のような言葉です。
- 今日契約しないと材料がなくなります
- 今決めないと大幅に高くなります
- この金額でできるのは今日だけです
- すぐ契約しないと工事できなくなります
このような言葉で契約を急かされた場合は、一度落ち着いて考えることをおすすめします。
もちろん、材料の価格改定や納期遅れが実際に起きることはあります。
業者側も、材料の確保や工事時期の調整に注意しながら対応している状況です。
ただし、それを理由に、その場で無理に契約を決める必要はありません。
大切なのは、きちんと説明を受けたうえで判断することです。
確認したい内容は、次のような点です。
- 使用する塗料や材料
- 工事内容
- 見積りの有効期限
- 追加費用が発生する可能性
- 工事開始時期
- 材料や工法を変更する場合の理由
不安な時期だからこそ、強い言葉で急かす業者ではなく、分からないことも含めて正直に説明してくれる業者に相談しましょう。
不安な時期に確認しておきたいこと
材料不足や価格高騰の話を聞くと、不安になる方も多いと思います。
しかし、すぐに契約を急ぐ必要はありません。
まずは、今のお住まいの状態と、工事を検討するタイミングを確認することが大切です。
外壁塗装を検討されている方は、次のような点を見ておくと安心です。
住まいの状態
- 外壁の色あせ
- チョーキング
- ひび割れ
- コーキングの剥がれ
- 塗膜の剥がれ
- 雨漏りの兆候
- 屋根や付帯部の劣化
軽い色あせだけで、すぐに大きな工事が必要とは限りません。
一方で、ひび割れやコーキングの剥がれ、雨漏りの兆候がある場合は、早めに点検しておくと安心です。
工事時期
- 工事開始の目安
- 材料の納期
- 職人の予定
- 天候による影響
- 希望時期に間に合うか
希望する工事時期がある場合は、早めに相談しておくとスムーズです。
材料の納期や天候の影響によって、予定が前後する場合もあります。
この時点で大切なのは、すぐに契約を決めることではありません。
まずは、今の状態でどの程度のメンテナンスが必要なのか、いつ頃の工事がよいのかを確認しておくことです。
金額だけでなく、見積り内容を見比べましょう
材料価格が上がっている時期は、見積り金額の差が気になりやすくなります。
しかし、外壁塗装の見積りは、金額だけで単純に比べることが難しい工事です。
同じ外壁塗装でも、費用が変わる理由はたくさんあります。
- 塗装面積
- 塗料の種類
- 下塗り材
- 塗装回数
- コーキング工事の有無
- 下地補修
- 付帯部塗装
- 防水工事の有無
- 養生の範囲
- 保証内容
極端に高い見積りはもちろん注意が必要です。
反対に、極端に安い見積りにも注意が必要です。
必要な下地処理が含まれていなかったり、コーキング工事が別途になっていたり、
使用する材料が詳しく書かれていなかったりする場合もあります。
見積りを確認するときは、次の点を見ておきましょう。
- 何が含まれているのか
- 何が別途になるのか
- どの材料を使うのか
- 見積りの有効期限はいつまでか
- 工事後の保証はどうなっているのか
- 工事時期はいつ頃になるのか
- 追加費用が発生する可能性はあるのか
- 材料や工法を変更する場合、費用や仕上がりに違いがあるのか
金額だけで判断するのではなく、説明の分かりやすさや、質問したときの対応も含めて確認すると安心です。
まとめ
不安な時期こそ、焦らず確認することが大切です
材料不足や価格高騰の影響により、外壁塗装や屋根塗装でも、工期や費用に影響が出る場合があります。
塗装工事には、塗料だけでなく、下地処理・補修・防水・養生に関わるさまざまな材料や副資材が使われています。そのため、一部の材料で納期が遅れたり価格が変わったりすると、工事全体に影響することがあります。
ただし、すべての工事ができなくなるわけではありません。材料によっては、塗料や工法を見直して対応できる場合もあります。
一方で、今後いつ落ち着くかは、塗装業者側でも正確に断定することが難しいのが実情です。
だからこそ、不安な情報だけで判断せず、現在のお住まいの状態、必要な工事内容、使用する材料、見積りの有効期限、工事時期を確認しておくことが大切です。
材料価格や納期が変わりやすい時期だからこそ、焦って契約するのではなく、納得できる説明を受けながら判断していきましょう。
ペイントホームズでは、外壁塗装・屋根塗装・防水工事に関するご相談を承っています。
材料や工事時期、見積り内容について不安なことがありましたら、お近くのペイントホームズまでお気軽にご相談ください。









