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カラーベストとコロニアルは同じ?違いと屋根塗装の注意点を解説

目次

更新日:2026年7月29日

屋根の見積書に「カラーベスト」と書かれていたり、別の業者から「コロニアル屋根です」と説明されたりすると、

「カラーベストとコロニアルは違う屋根材なの?」

「自宅の屋根はどちらなのだろう?」

と迷うことがあります。

カラーベストとコロニアルは、まったく別の屋根材ではありません。

最初に違いを簡単に整理すると

カラーベストは薄型のスレート屋根材のブランド名で、コロニアルはカラーベストに含まれる代表的な商品シリーズです。

ただし、実際の見積書や工事現場では、「カラーベスト」「コロニアル」「スレート屋根」という言葉が、近い意味で使われることもあります。

名前だけで判断するのではなく、実際に使われている屋根材の商品や製造時期、現在の劣化状態を確認することが大切です。

この記事では、カラーベストとコロニアルの違いをはじめ、屋根に出やすい劣化症状、塗装できる状態と塗装をすすめにくい状態、メンテナンス方法の選び方まで分かりやすく解説します。

1.カラーベストとコロニアルは何が違う?

カラーベスト、コロニアル、スレート屋根は、次のような関係です。

名称 主な意味
スレート屋根 セメントなどを主原料とした薄型屋根材の一般的な呼び方
カラーベスト スレート屋根材のブランド名
コロニアル カラーベストに含まれる代表的な商品シリーズ

スレート屋根という大きな分類の中にカラーベストがあり、カラーベストの中にコロニアルという商品シリーズがある、と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、業者によっては一般的なスレート屋根をまとめて「コロニアル」と呼ぶことがあります。

見積書にカラーベストやコロニアルと書かれている場合は、呼び方だけでなく、屋根材の商品名や製造時期、過去の塗装歴まで確認しておくと安心です。

2.カラーベスト屋根の特徴

カラーベストは、薄い板状の屋根材を重ねて施工する屋根です。日本の戸建住宅で広く使われているため、住宅街で見かける機会も多くあります。

屋根材が比較的軽い

一般的な陶器瓦と比べて軽いため、建物にかかる重量を抑えやすい特徴があります。

ただし、住宅全体の耐震性は屋根の重さだけで決まるものではありません。建物の構造や壁の配置、築年数なども関係します。

色やデザインを選びやすい

商品によって、ブラック、グレー、ブラウン、グリーンなど、さまざまな色があります。

塗り替えで色を変更することもできますが、屋根は日光を強く受けるため、色見本で見たときより明るく見えることがあります。外壁や雨樋、破風板との組み合わせも見ながら選びましょう。

状態によっては塗装でメンテナンスできる

屋根材の傷みが比較的軽く、下地にも大きな問題がなければ、塗装によるメンテナンスを検討できます。

ただし、カラーベストであれば、どの屋根でも塗装できるわけではありません。
屋根材の種類や傷み方によっては、塗装しても十分な耐久性を期待しにくい場合があります。

3.カラーベスト屋根に見られる主な劣化症状

メンテナンス方法を考えるときは、築年数だけではなく、実際にどのような症状が出ているかを確認します。

色あせ

屋根全体の色が薄くなったり、部分的に色むらが見えたりする状態です。すぐに雨漏りするわけではありませんが、表面の塗膜が劣化している可能性があります。


コケや藻

日当たりが悪い面や湿気が残りやすい場所では、コケや藻が付くことがあります。コケだけで屋根内部まで傷んでいるとは限りませんが、表面に水分が残りやすくなっている可能性があります。


ひび割れや欠け

小さなひび割れが数か所程度であれば、補修後に塗装できる場合があります。広い範囲に割れや欠けがある場合は、塗装だけで対応できるか慎重な判断が必要です。


屋根材の反り

屋根材の端が浮き上がったように見える状態です。塗装によって平らな状態へ戻せるわけではないため、反りの程度によっては塗装以外の方法も検討します。


棟板金の浮きや釘の抜け

屋根の頂上部分にある棟板金では、経年によって釘が浮いたり、下地の木材が傷んだりすることがあります。屋根材の塗装とは別に補修が必要になる場合があります。

4.カラーベストはすべて塗装できるわけではありません

カラーベスト屋根のメンテナンスというと、屋根塗装を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、屋根材の種類や劣化状態によっては、塗装をすすめにくい場合があります。

塗装だけでは対応しにくい主な状態

  • 屋根全体に割れや欠けが広がっている
  • 大きな反りや層状の剥がれが見られる
  • 雨漏りや屋根下地の傷みがある
  • 塗装に適さない種類の屋根材が使われている

屋根材の割れが多い場合、表面を塗装しても屋根材そのものの強度が元に戻るわけではありません。

また、雨漏りや防水シート、野地板の傷みがある場合は、表面を塗るだけでは原因を解決できません。

「塗装できます」と説明されたときは、なぜ塗装できると判断したのかも確認しておきましょう。

5.塗装・カバー工法・葺き替えの判断目安

カラーベスト屋根の主なメンテナンス方法には、塗装、カバー工法、葺き替えがあります。

どの方法が適しているかは、築年数だけでなく、屋根材と下地の状態によって変わります。

屋根の状態 考えられる対応
色あせや軽い汚れが中心 点検後、塗装を検討
小さなひび割れが一部にある 補修して塗装できる場合がある
割れや欠けが広範囲にある カバー工法や葺き替えも検討
屋根材が大きく反っている 塗装以外の方法も検討
雨漏りや下地の傷みがある 下地を確認し、葺き替えなどを検討
塗装に適さない屋根材 カバー工法や葺き替えを検討

塗装

高圧洗浄で汚れや密着していない古い塗膜を落とし、ひび割れなどを補修してから下塗り・中塗り・上塗りを行います。

屋根材の傷みが比較的軽く、下地にも大きな問題がない場合に検討される方法です。

カバー工法

現在の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねる方法です。

塗装だけでは対応しにくい場合に検討されますが、屋根の下地が傷んでいると施工できないことがあります。

葺き替え

既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材へ交換する方法です。

防水シートや野地板などの下地を確認し、必要に応じて補修できるため、雨漏りや下地の傷みがある場合にも検討されます。

6.カラーベストの屋根塗装で確認したい工程

カラーベスト屋根を塗装するときは、使用する塗料だけでなく、塗装前の確認や下地処理も重要です。

屋根材の種類と状態を確認

商品名や製造時期、割れ、反り、欠けなどを確認し、塗装できる状態か判断します。

高圧洗浄

コケ、藻、汚れ、密着していない古い塗膜などを洗い流し、十分に乾燥させます。

ひび割れや板金部分の補修

屋根材のひび割れや欠け、棟板金の釘浮きなどを状態に応じて補修します。

下塗り

屋根材と仕上げ塗料を密着させるための工程です。傷み方によって、下塗り材や塗布回数が変わる場合があります。

中塗り・上塗り

仕上げ塗料を塗り重ねます。塗布量や乾燥時間を守って施工することも重要です。

屋根材の重なり部分も確認します

スレート屋根は、屋根材を重ねて施工しています。

塗装によって必要な隙間がふさがれると、雨水の排出に影響する場合があります。そのため、屋根の状態を確認し、必要に応じて縁切りやタスペーサーの設置を行います。

ただし、すべての屋根に同じ方法が必要とは限りません。屋根材の形状、勾配、隙間、過去の施工状況などを見て判断します。

7.古いカラーベストとアスベストについて

古いスレート屋根では、アスベストが含まれている可能性を気にされる方もいます。

ただし、すべての古いカラーベストにアスベストが含まれているわけではありません。メーカー、商品、製造時期によって異なります。

屋根を見ただけで正確に判断することは難しいため、確認するときは次の資料などを調べます。

  • 建築時の図面や仕様書
  • 屋根材の商品名
  • メーカーの資料
  • 製造された時期
  • 必要に応じた分析調査

アスベストを含む可能性があるからといって、普段の生活ですぐに危険になるという意味ではありません。

ただし、葺き替えや解体で屋根材を切断・撤去するときは、適切な作業方法と処分が必要です。撤去を伴う工事では、事前調査や処分費用が見積もりに含まれているか確認しましょう。

8.見積書を受け取ったら確認したいポイント

見積書では金額だけでなく、屋根の状態をどのように確認し、どのような工事を提案しているかを確認することが大切です。

主な確認ポイント

  • 屋根材の種類と塗装の可否
  • 割れや反りなどの劣化状況
  • 補修が必要な箇所と工事内容
  • 使用する塗料や下塗り材

同じ屋根を見ても、業者によって塗装、カバー工法、葺き替えなど、異なる提案が出ることがあります。

提案が異なる場合は、金額だけで決めず、それぞれの判断理由を聞いて比較しましょう。

突然訪問してくる屋根業者にはご注意ください

屋根の劣化を指摘し、「このままでは雨漏りする」「すぐに工事が必要」などと契約を急がせる訪問業者もいます。

屋根は地上から状態を確認しにくいため、説明を受けても、その場で点検や工事を依頼する必要はありません。屋根に上がってもらう前に、会社名や連絡先、訪問目的を確認しましょう。

不具合を指摘された場合は、写真を見せてもらい、別の業者にも確認を依頼してから判断すると安心です。

訪問販売でよくある手口や対処方法については、屋根塗装の悪徳業者が急増中!絶対に騙されないための手口9選と対策でも詳しく紹介しています。

9.カラーベスト屋根のよくある質問

Q.カラーベストとコロニアルは同じものですか?

まったく同じ意味ではありません。カラーベストはブランド名で、コロニアルはその中に含まれる代表的な商品シリーズです。

そのため、「スレート屋根」という種類の中に「カラーベスト」があり、その代表的なシリーズとして「コロニアル」があります。ただし、現場では近い意味で使われることもあります。

Q.カラーベスト屋根は何年ごとに塗装しますか?

塗装時期は一律ではありません。屋根材の商品、過去の塗装歴、色あせ、コケ、ひび割れ、反りなどを確認して判断します。

Q.ひび割れがあっても塗装できますか?

小さなひび割れが一部にある程度であれば、補修してから塗装できる場合があります。広い範囲に割れがある場合は、塗装以外の方法も検討します。

Q.屋根にコケがあると、すぐ塗装が必要ですか?

コケがあるだけで、必ずすぐに塗装が必要とは限りません。塗膜の状態や屋根材の割れ、反りなども一緒に確認します。

Q.カラーベスト屋根の色は変えられますか?

塗装できる状態であれば、現在と異なる色へ変更できます。外壁、雨樋、破風板、サッシなど、建物全体とのバランスを見ながら選びましょう。

10.まとめ|名前だけでなく、屋根材の種類と状態を確認しましょう

カラーベストとコロニアルは、まったく別の屋根材ではありません。

カラーベストはスレート屋根材のブランド名で、コロニアルはその代表的な商品シリーズです。

ただし、同じカラーベストやコロニアルと呼ばれる屋根でも、商品や製造時期、現在の劣化状態によって、適したメンテナンス方法は変わります。

大切なのは、「築何年だから塗装する」と年数だけで決めることではありません。屋根材の種類と現在の状態を確認し、なぜその工事方法が適しているのか説明を受けたうえで判断しましょう。

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