金属屋根に赤茶色のサビを見つけると、
「このまま塗装すれば直るのかな?」
「雨漏りにつながらないか心配」
「どのくらいの状態なら補修が必要なの?」
と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
金属屋根は、軽量で耐久性があり、戸建て住宅や倉庫、工場、店舗などにも使われることが多い屋根材です。
しかし、金属である以上、表面の塗膜が傷んだり、防水性が低下したりすると、サビが発生することがあります。
ただし、サビが出ているからといって、すべてがすぐに大きな工事につながるわけではありません。
塗装で対応できるケースもあれば、サビの進み方によっては補修や部材交換を検討した方がよいケースもあります。
この記事では、金属屋根のサビと塗装の関係、サビの進行度による対応の違い、補修が必要になるケース、点検時に確認したいポイントを分かりやすく解説します。
金属屋根にサビが出る理由
金属屋根は、表面に塗装が施されており、その塗膜によって雨水や紫外線から守られています。
塗膜とは、塗料が乾いてできる保護膜のことです。
この塗膜がしっかり機能している間は、金属部分が直接雨水に触れにくく、サビの発生を抑えやすくなります。
しかし、年数が経つと、紫外線や雨風の影響で塗膜は少しずつ劣化していきます。
色あせ、ツヤの低下、表面のざらつきなどが出てくると、屋根材を守る力も弱くなっている可能性があります。
さらに、飛来物による小さな傷、釘やビスまわりの劣化、屋根材の重なり部分にたまった水分などがきっかけで、サビが発生することもあります。
特に金属屋根は、地上から状態が見えにくいため、気づいたときにはサビが広がっていることもあります。
金属屋根のサビは塗装で直る?
金属屋根のサビは、状態によっては塗装で対応できる場合があります。
たとえば、表面にうっすらサビが出ている程度で、屋根材自体に穴あきや大きな腐食が見られない場合は、下地処理を行ったうえで塗装することで、屋根材を保護し直せることがあります。
ただし、ここで大切なのは、サビの上からそのまま塗料を塗らないことです。
サビをきちんと落とさずに塗装してしまうと、塗膜の密着が悪くなり、早い段階で剥がれや膨れが起きる可能性があります。
金属屋根の塗装では、サビを落とす作業や、表面を整える作業がとても大切です。
そのうえで、サビ止め塗料を使用し、中塗り・上塗りで仕上げていく流れが一般的です。
つまり、軽度のサビであれば塗装で対応できる場合がありますが、
「サビがある=塗れば直る」と簡単に考えないことが大切です。
金属屋根のサビは進行度によって対応が変わります
金属屋根のサビは、見た目だけでは判断しにくいことがあります。
同じサビでも、表面だけの軽いサビなのか、穴あきや腐食につながるサビなのかによって、必要な対応は変わります。
下の表では、金属屋根のサビを進行度別に整理しています。
| サビの状態 | 見られやすい症状 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 軽度のサビ | 表面にうっすらサビが出ている、色あせやツヤ引けがある | 屋根材に穴あきや大きな変形がなければ、サビ処理やサビ止めを行ったうえで塗装を検討できる場合があります。 |
| 広がり始めたサビ | サビが一部に広がっている、ビスまわりや重なり部分にサビが見られる | 塗装前に補修が必要になる場合があります。サビの範囲や屋根材の状態を確認したうえで判断します。 |
| 進行したサビ | 穴あき、腐食、屋根材の浮きやめくれ、雨漏りの症状がある | 塗装だけでは対応が難しいことがあります。部分補修、板金交換、ビスの打ち替え、カバー工法などを検討する場合があります。 |
この表はあくまで目安です。
金属屋根のサビを見つけた場合は、サビの濃さだけで判断せず、穴あきの有無、ビスまわり、屋根材の重なり部分、雨漏りの症状などをあわせて確認することが大切です。
雨漏りがある金属屋根は、サビ以外の原因も確認が必要です
金属屋根にサビがあり、さらに雨漏りの症状が出ている場合は、塗装だけで判断しないことが大切です。
金属屋根のサビは、表面だけに出ている場合もあれば、屋根材の重なり部分やビスまわり、板金のつなぎ目などから進んでいる場合もあります。
見える部分のサビを塗装で保護しても、雨水の入り口が別の場所にある場合は、雨漏りが改善しないことがあります。
たとえば、金属屋根では、ビスまわりの劣化、屋根材の重なり部分のすき間、板金の浮きやめくれ、サビによる小さな穴あき、屋根と外壁の取り合い部分などが雨水の侵入口になることがあります。
また、雨漏りは室内に症状が出ている場所と、実際に雨水が入っている場所が離れていることもあります。
現地調査で屋根の状態を確認しても、見た目だけで原因を断定することが難しい場合があります。
そのため、雨漏りがある場合は、塗装でサビを隠すのではなく、まず雨水が入りやすい箇所や補修が必要な部分を確認することが大切です。
塗装店で確認できる範囲の補修を行うことはありますが、その補修によって雨漏りが必ず止まるとは言い切れません。
見積もりの段階では、雨漏りしている場所、症状が出るタイミング、過去の補修歴などをできるだけ伝えておくと、確認すべき箇所を整理しやすくなります。
金属屋根の点検は、安全に確認できる方法を選びましょう


金属屋根のサビや劣化を確認するときは、屋根に上がって見る方法だけでなく、ドローンや高所カメラなどを使って撮影する方法もあります。特に金属屋根では、サビの範囲だけでなく、ビスまわりや屋根材の重なり部分、板金の浮きなども確認したいポイントです。
ただし、金属屋根は表面が滑りやすい場合があり、雨上がりや勾配のある屋根では危険を伴います。
また、屋根材の状態によっては、無理に上がることでへこみや傷につながる可能性もあります。
近年は、屋根に上がらずに撮影して状態を確認する方法も選ばれています。
ドローンは屋根全体を確認しやすい方法ですが、住宅が密集している地域では近隣の方が撮影に不安を感じることがあります。
また、風が強い日や電線・障害物が近い場所では、安全面への配慮も必要です。
建物の高さや屋根の形状、周辺環境によっては、長い棒の先にカメラを取り付けて撮影する方法が向いている場合もあります。
大切なのは、無理に屋根へ上がることではなく、建物の状況や周辺環境に合わせて、安全に状態を確認することです。
点検を依頼する際は、どのような方法で屋根を確認するのか、写真や動画で説明してもらえるのかを確認しておくと安心です。
金属屋根塗装の費用は、サビ処理と補修の有無で変わります
金属屋根塗装の費用は、屋根の大きさや勾配、サビの進み具合、使用する塗料、補修の有無、足場の組み方などによって変わります。
特に金属屋根では、塗装前のサビ処理が大切です。
表面の軽いサビであれば、サビを落とし、サビ止めを行ったうえで塗装できる場合があります。
一方で、サビが広範囲に広がっている場合や、穴あき、腐食、ビスまわりの劣化、板金の浮きなどがある場合は、塗装前に補修費用がかかることがあります。
また、金属屋根は屋根の形状や勾配によって作業のしやすさが変わります。
勾配が急な場合や、複雑な形状の屋根、作業スペースが確保しにくい建物では、安全に作業するために通常より足場をしっかり組む必要があり、一般的な相場より費用が高くなることがあります。
費用を考えるときは、単純な金額だけで判断せず、サビ処理、サビ止め、補修の有無、足場費用、使用する塗料がどこまで含まれているかを確認することが大切です。
外壁塗装のタイミングで金属屋根のサビも確認しましょう
外壁塗装を検討する時期は、建物全体の状態を見直すよいタイミングです。
金属屋根は地上からサビや劣化が見えにくいため、外壁と一緒に屋根の状態も確認しておくと安心です。
屋根塗装や屋根補修も、外壁塗装と同じように足場が必要になることが多い工事です。
外壁と屋根を別々の時期に工事すると、それぞれで足場が必要になる場合があり、費用や工期の負担が増えることがあります。
ただし、屋根の状態によっては、すぐに塗装が必要ない場合もあります。
反対に、外壁よりも金属屋根のサビやビスまわりの劣化が進んでいるケースもあります。
外壁塗装を考え始めたら、金属屋根のサビが塗装で対応できる状態なのか、補修が必要な状態なのかもあわせて確認しておくと、住まい全体のメンテナンス計画を立てやすくなります。
まとめ|金属屋根のサビは状態を見て判断しましょう
金属屋根のサビは、表面に薄く出ている程度であれば、サビ処理やサビ止めを行ったうえで塗装を検討できる場合があります。
ただし、サビが広がっている場合や、穴あき、腐食、浮き、雨漏りの症状がある場合は、塗装だけでは十分に対応できないことがあります。
大切なのは、サビの見た目だけで判断せず、屋根材の状態や劣化の進み方を確認することです。
金属屋根の塗装では、サビを落とす下地処理、サビ止め、補修の有無が仕上がりや耐久性に関わります。
そのため、費用だけでなく、どのような作業が含まれているかも確認しておくと安心です。
屋根のサビや色あせが気になる場合は、無理に自己判断せず、まずは住まいの状態を確認してみましょう。
ペイントホームズでは、金属屋根のサビの状態や劣化状況を確認しながら、塗装で保護できる状態か、サビ処理や補修を先に考えた方がよい状態かを分かりやすくご案内できるよう努めています。














