近年、外壁カラーのトレンドとして注目を集めているのが「ブルーグレー」です。
爽やかさと落ち着きを兼ね備えた“くすみカラー”は、SNSや住宅雑誌でも多く取り上げられ、おしゃれな外観を求める方に人気が広がっています。
ここ数年は、シンプルモダンな住宅デザインの流行とともに、外壁でも「グレー」が安定した人気を誇っています。ただし、同じグレーでもより個性を出したい・少し明るさや爽やかさをプラスしたい、という声も増えてきました。
そこで登場したのがブルーグレー。
青の清涼感とグレーの落ち着きを掛け合わせることで、「ナチュラルになじむけれど、少し人と違うおしゃれ感」を演出できるカラーとして支持されています。
ブルーグレー外壁の特徴
ブルーグレーは、青の爽やかさとグレーの落ち着きをあわせ持つ中間色です。鮮やかすぎず、かといって無機質すぎない“ちょうどよさ”が魅力で、外観に自然な上品さをプラスしてくれます。
ネイビーよりも軽やかで柔らかい印象を与え、グレーよりも爽やかで明るさを感じさせるのが特徴です。住宅街や狭小住宅でも違和感なく馴染みやすく、シンプルモダンやナチュラルデザインの住宅と特に相性が良いといわれています。
また、ブルーグレーは光の当たり方によって表情が変わるのもポイント。晴れの日は爽やかに、曇りや夕暮れ時には落ち着いた雰囲気を演出でき、季節や時間帯によって違った印象を楽しめます。
ブルーグレー外壁のメリット
1. 爽やかでおしゃれな印象に
ブルーグレーは、青の爽やかさとグレーの落ち着きを兼ね備えているため、上品で洗練された印象を与えます。流行の“くすみカラー”でもあり、トレンド感を取り入れながらも飽きのこない色合いです。
「シンプルだけどおしゃれに見せたい」「流行を取り入れつつ長く愛せる外観にしたい」という方にぴったりです。
2. 汚れが目立ちにくい
ブルーグレーは白などの明るい色に比べると、雨だれやホコリといった汚れが目立ちにくいのも嬉しいポイント。外壁をきれいに見せる期間が長く、こまめなメンテナンスが苦手な方にも安心です。
3. 住宅街でも自然になじみやすい
派手すぎず落ち着いた色合いなので、狭小地や住宅街でも周囲から浮かずに調和します。特に、ナチュラルデザインやシンプルモダンの住宅とは相性抜群。おしゃれに見せながらも“無理している感”が出ない点は、多くの方に選ばれている理由です。
ブルーグレー外壁のデメリット・注意点
1. 明度によって印象が変わりやすい
ブルーグレーは明るさや濃さで雰囲気が大きく変わります。
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暗めにすると重たく見えやすい
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明るすぎるとぼんやりした印象になりやすい
実際に仕上がった時の印象は、カタログや小さなサンプルだけでは分かりにくいもの。カラーシミュレーションや大きめの見本板で確認することが失敗を防ぐコツです。
2. 色あせが気になりやすい
青系の色は紫外線の影響を受けやすく、年月が経つと退色が目立つケースがあります。
ただし、フッ素塗料や無機塗料など耐候性の高い塗料を選べば色持ちは大きく改善されます。施工前に塗料の種類もしっかり確認しておくと安心です。
3. 屋根やサッシとのバランスに注意
外壁単体で見ると素敵でも、屋根や窓枠の色と合わないと全体の印象がちぐはぐになることもあります。
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黒・ダークグレーの屋根 → シックで引き締まった印象に
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白や木目調のサッシ → 柔らかさやナチュラル感を演出
このように組み合わせの工夫でデメリットを回避しつつ、より魅力的に見せることができます。
Q&A:ブルーグレーを選んでも時代に合わなくなる心配はありませんか?
Q:ブルーグレーは流行色だと聞きました。数年後に古く見えてしまうことはありませんか?
A:確かに「流行色」と聞くと、一時的なブームで終わるのでは?と不安になりますよね。
しかしブルーグレーは単なる一過性の流行ではなく、ここ数年続いている“くすみカラー”という大きなトレンドの一部です。インテリアやファッションでも落ち着いたニュアンスカラーは長く支持されており、外壁でもすでに定番化しつつあります。
Q:将来的に飽きたり、時代に合わなくなったりしませんか?
A:ブルーもグレーももともと外壁カラーとして人気のベーシックカラーです。その中間色であるブルーグレーは、「爽やかなブルー」と「落ち着いたグレー」の両方の魅力を取り入れられるため、流行が落ち着いても自然に受け入れられる色合いです。
つまり、すぐに古く感じてしまう心配は少なく、長くおしゃれに楽しめるカラーといえるでしょう。
ブルーグレーはトレンド感がありながらも、長く安心して選べる外壁カラーです。
ただ、同じ青系の外壁として人気の「ネイビー」と迷う方も多いのではないでしょうか。
次は、ネイビー外壁とブルーグレー外壁の違いを比較しながら、それぞれに向いている住宅やデザインについて解説していきます。
ネイビー外壁との違い
ブルーグレーとよく比較されるのが、同じ青系カラーの「ネイビー外壁」です。どちらも人気がありますが、印象や似合う住宅デザインにははっきりとした違いがあります。
ネイビー vs ブルーグレー 比較表
| カラー | 特徴 | 合う住宅デザイン | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ネイビー外壁 | 深みのある色合いで高級感と落ち着きを演出。建物全体を引き締め重厚感をプラスできる。 | シンプルモダン住宅 / 和モダン住宅 / 広めの敷地の住宅 | 光の加減で黒っぽく見えることがある。存在感が強いため周囲の景観との調和に注意。 |
| ブルーグレー外壁 | 爽やかで軽やかな印象。柔らかさと清涼感があり、住宅街にも馴染みやすい。 | 狭小住宅 / 二階建て住宅 / ナチュラルデザイン住宅 | 明度によっては重たく見えたり、逆にぼんやりすることがある。色味の調整が重要。 |
選び方のまとめ
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重厚感・高級感を求めるなら → ネイビー外壁
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爽やかさ・軽やかさを求めるなら → ブルーグレー外壁
👉 それぞれにメリットがあるので、「家の雰囲気をどう見せたいか」「周囲の景観や敷地とのバランス」を考えて選ぶのが失敗しないコツです。
➡ ネイビー外壁について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
[ネイビー外壁でおしゃれな家を実現!メリット・デメリットと選び方]
ブルーグレー外壁におすすめの組み合わせ
ブルーグレーは幅広い素材やカラーと相性が良いのが特徴です。
ここでは人気の高い組み合わせをわかりやすくまとめました。
人気の組み合わせ例
| カラー組み合わせ | 印象・特徴 | よく合う住宅デザイン |
|---|---|---|
| ブルーグレー × 白サッシ | 爽やかで明るい印象になりやすく、北欧風や清潔感ある雰囲気を演出しやすい | ナチュラルテイストや北欧デザインを取り入れた住宅に人気 |
| ブルーグレー × 木目アクセント(玄関・軒天など) | 落ち着きと温かみをプラスし、ナチュラルモダンな雰囲気になりやすい | 自然素材を活かした住宅やカフェ風デザインと相性が良い |
| ブルーグレー × 黒・ダークグレー屋根 | 外観が引き締まり、シックで洗練された印象を与えやすい | シンプルモダンや都市型住宅でよく選ばれる組み合わせ |
| ブルーグレー × ベージュ・アイボリー外構 | 柔らかさと上品さが出やすく、優しい印象で住宅街にも馴染みやすい | 二階建て住宅をはじめ、幅広い世代の住宅で取り入れやすい |
避けたい組み合わせ(注意点・対策付き)
| 組み合わせ | 仕上がりの印象 | 注意点・対策 |
|---|---|---|
| ブルーグレー × 鮮やかなブルー | 同系色同士で境界がぼやけ、外観全体がのっぺり見える | 屋根やサッシは濃色を選んでメリハリをつける |
| ブルーグレー × 鮮やかなグリーン | 青みと緑がぶつかり、落ち着きのない印象に | 自然素材を取り入れる場合は木目などニュートラルな色を選ぶ |
| ブルーグレー × ビビッドイエロー(からし色など強い黄色) | 外観がポップすぎて、上品さや落ち着きが損なわれる | 淡いクリームやベージュ系なら調和がとれる |
👉補足:赤やオレンジの扱い方について
赤やオレンジは、外壁全体のメインカラーとしては派手すぎて不向きですが、アクセントに使うと映えるケースがあります。
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プロヴァンス風住宅のオレンジ屋根
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赤レンガ調の外構や玄関まわり
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赤いポストやアクセント小物
このように部分的に取り入れることで、ブルーグレーの落ち着きの中に明るさや個性を加えることができます。
他色との比較もチェック
ブルーグレーは爽やかで軽やかな印象が魅力ですが、外壁カラーを検討する際には、似た人気色と比較してみるのもおすすめです。
| カラー | 特徴 | おすすめの方 | 関連記事 |
|---|---|---|---|
| ブルーグレー | 爽やかで軽やか。住宅街でも馴染みやすく、おしゃれでトレンド感あり。 | 明るく軽やかに見せたい方、ナチュラルにおしゃれを楽しみたい方 | — |
| グレー | 落ち着きがあり、シンプルで飽きのこない定番色。どんな住宅にも合わせやすい。 | 無難で失敗しにくい色を選びたい方、スタイリッシュな印象にしたい方 | 👉今流行りの外壁「グレー色」のメリットと注意点 |
| ネイビー | 深みのある色合いで高級感・重厚感を演出。建物を引き締め存在感を出せる。 | 落ち着きや高級感を求める方、モダンな外観にしたい方 | 👉ネイビー外壁でおしゃれな家を実現!メリット・デメリットと選び方 |
| グレージュ | グレーの落ち着きにベージュの柔らかさをプラス。ナチュラルで優しい印象。 | 温かみややさしい雰囲気を重視したい方 | 👉【2025年版】外壁塗装で人気のグレージュ!メリット・色選びのポイント |
まとめ
ブルーグレー外壁は、爽やかさと落ち着きを兼ね備えた万能カラーです。
近年の“くすみカラー”人気の流れもあり、トレンド感を楽しみながらも長く愛される色として定番化しつつあります。
「ネイビーほど重厚感はいらないけれど、グレーだけでは物足りない」
そんな方にとって、ブルーグレーはちょうどいいバランスを実現できるカラーです。
さらに、
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白や木目と組み合わせればナチュラルで柔らかく
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黒やダークグレーと合わせればシックでモダンに
といったように、コーディネートの幅が広いのも大きな魅力です。
外壁の色選びでは、サンプルやカラーシミュレーションで確認することが重要です。
ご紹介した特徴や注意点を参考にすると、長く快適に過ごせる住まい作りにつながります。
外壁は家の印象を決める“顔”。
爽やかさと落ち着きを両立させたい方にとって、ブルーグレーは魅力的な選択肢のひとつです。

















