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塗装記事

落ち着いた美しさ 外壁リフォームにおすすめの艶消し塗料

目次

外壁の印象を左右する「艶」の役割と選び方

 

外壁塗装においての「艶(つや)」は、塗料の仕上がりや光沢のレベルを指します。艶の有無やその度合いは、外壁の外観や耐久性、手入れのしやすさに大きな影響を与えます。

艶有り塗料は、外壁塗装に用いられる一種の塗料で、一定の光沢(つや)を持っています。これにより、建物全体が美しく光り輝き、洗練された外観が得られます。光沢があるため、日光や照明の影響を受けやすく、その艶は光の反射の度合いによって変わります。

例えば、表面が滑らかな場合、光はほとんど反射し、それが艶として輝きを生み出します。これらの特性は、外壁に独自の質感を与え、建物全体の魅力を引き立てる役割を果たします。

外壁塗装においては、艶の程度を5段階から選択することが可能です。
通常の艶が出ているものから順に、以下のような選択肢があります。

・艶あり:通常の艶が出ている状態
・7分艶: 通常の艶を10とした場合に、その約7割の艶が残っている状態
・5分艶 (半艶): 通常の艶を10とした場合に、その約5割の艶が残っている状態
・3分艶::通常の艶を10とした場合に、その約3割の艶が残っている状態
・艶消し (艶なし)::通常の艶がほとんどなく、光沢のない状態
これらの選択肢は、外壁の見た目や好み、保守のしやすさに応じて、柔軟に選択することができます。詳しいことは専門の方に相談しましょう。

 

★色や素材によっても、外壁の艶の印象は変わります。
濃い色や暗い色(黒、濃紺)は、通常よりも艶が強く感じられます。一方で、明るい色や薄い色(例: 白、ベージュ)は、艶を感じにくい傾向があります。

 

艶消し塗料とは?

 

艶消し塗料は、外壁塗装に使われる特別な塗料で、光沢が少なく、均一に広がる特徴があります。表面には光沢がほとんどなく、これをマット仕上げとも呼んでいます。光沢を抑えることで、塗り替えた時の輝きを抑制する役割があります。

艶消しの仕上げを選ぶと、光を反射せず、均一に拡散するため、外壁が自然で柔らかな印象を与えます。周囲の風景と調和しやすい効果もあります。艶消し塗料は、自然な外観を好む方や、色を控えめにしたい方におすすめです。建物の目的やデザインに応じて、適切な仕上げを選ぶことが大切です。

また、光沢度を数値で表すと、艶消し塗料は光沢度5以下となります。

 

 

艶消しと艶有り塗料の違い

 

【艶有り塗料】
◆外観: 一定の光沢があり、外壁に美しい光沢感が演出されます。
◆汚れ: 傷や汚れが目立ちにくく、同時に凹凸やデザインが際立ちやすい特徴があります。
◆日光や照明: 光の反射があるため、日光や照明の影響を受けやすく、建物が輝いて見えます。
◆耐久性: 塗料自体が持つ耐久性や耐候性が期待できます。

 

【艶消し塗料】
◆外観: 光を反射せず、艶を抑えて外壁が自然で柔らかな印象となります。マットな仕上がりで、建物に落ち着きがあり、日本風の家屋に調和します。
◆劣化: 艶がないため、経年による見た目や雰囲気の変化が少ない特徴があります。一方で、光沢のない表面は水が流れにくく、汚れが付着しやすい傾向があります。
◆日光や照明: 日光や照明の影響を受けにくい特性があります。
◆耐候性: 塗料のグレードが同じ場合、耐候性はやや低くなる傾向がありますが、それでも一般的な耐候性が期待できます。

 

このような方に艶消し塗料はおすすめ

 

◆自然な外観を希望する方: 艶消し塗料は光沢が少なく、外壁を自然で柔らかな印象に仕上げます。建物が周囲の自然環境に調和する外観を望む方に適しています。

◆塗装面の凹凸を目立たせたくない方: 外壁の凹凸や小さな傷が目立ちにくく、建物全体が均一に見えます。

◆控えめでシンプルな外観が好みの方: 艶消し仕上げはシンプルで控えめな外観となるため、建物がシンプルなデザインの場合や、周囲の自然環境と調和させたい場合に適しています。

◆外壁の色を抑えたい方: 艶消し塗料は色を引き立てつつも、抑えた印象を与えるため、外壁の色を程よく抑えたい方に適しています。

◆日本風の伝統的な外観やモルタル壁を持つ方: 特にモルタルの模様仕上げが美しい場合は、艶消し塗料が適しています。なぜなら、艶がないことでモルタルの模様や質感が際立ち、日本風の伝統的な外観に馴染むことが期待されます。

 

艶消し塗料のデメリット

◆耐久性の低さ
艶消し塗料は一部の種類では、艶有り塗料よりも耐久性が低くなることがあります。艶を抑えるためには添加剤の量を増やす必要があり、これによって性能がやや低下します。ただし、一般的な耐候性差はそれほど大きくありません。

◆表面の粗さ
艶消し仕上げは光を吸収しやすく、そのため表面が比較的に粗い傾向があります。この粗い表面には微細な凹凸ができやすく、これが汚れの付着を容易にします。

◆価格の高さ
艶消し塗料は一般的に価格が高い傾向があります。製造や成分に特別な工程が必要であり、高性能な塗料を選ぶことが一般的です。そのため、高グレードの艶消し塗料は価格が高めに設定されています。塗料のグレードによって価格が変動するため、予算とニーズに合った選択が必要です。

価格面では、塗料の品質や性能に見合った選択が求められます。計画する際には、予算や要件に応じて検討し、塗料メーカーや塗装業者と相談して最適な選択をすることが大切です。

 

艶消し塗料を選ぶ際に注意すること

◆大きいサイズの色見本を使用する
A4サイズの色見本を使用して実際の色を確認しましょう。

◆天気の良い日に室外で確認する
色の選定において重要なのは、室外で明るい時間帯に色見本を確認することです。艶の感じ方は光の反射に影響されます。室内の蛍光灯や白色電球の下ではなく、外の太陽光の下で色を見て確認しましょう。

◆外壁以外の箇所の塗装も確認する
外壁とは異なる部分(雨どいなど)に使用される塗料も異なります。外壁の艶感が理想的でも、工事が終わってみると他の場所のつやが気になることがあります。外壁以外の箇所の塗装も事前に確認しましょう。(気になる場合は、「他の細かい箇所も艶消しにできますか」と尋ね、必要に応じて塗料を調整しましょう。)

 

まとめ

 

今回は、艶消し塗料についてお話しさせていただきました。
艶消し塗料は光沢を抑え、マットな仕上がりを実現するため、建物の風合いをそのまま活かしたい方や、外壁に上品で落ち着いた雰囲気を求める方におすすめです。特に、外壁が薄く明るい色の場合に適しています。

ただし、艶消し塗料は耐久性がやや低い傾向があり、本来の性能を100%発揮できないことがあります。そのため、耐久性を優先する方には「艶あり」塗料を検討されることをおすすめします。艶あり塗料は一般的に高い耐久性を備え、約1.5〜3年ほど光沢が持続します。機能面だけで見れば、艶あり塗料が優れていますが、数年が経過すると艶が減少し、ほぼ同じ色になることがあります。

最終的な選択は外壁の色や状態、環境などをトータルで考慮し、バランスを取りながら行うべきです。艶有りと艶消し、どちらが良い・正しいかという一概に言えることはありません。自身が最も重要視する要素や外壁の外観、性能、予算などを考慮して、適切な選択をすることが重要です。

それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合った外壁塗装を行うことで、より満足度の高い仕上がりを実現できます。

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