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水性塗料と油性塗料の違いを比較|外壁塗装ではどちらが良い?

目次

更新日:2026年8月28日

外壁塗装の見積書を見て、

「水性塗料と油性塗料は何が違うの?」

「油性の方が耐久性が高いなら、油性を選んだ方がいい?」

「外壁塗装には水性と油性のどちらが向いている?」

と気になったことはありませんか。

水性塗料と油性塗料の大きな違いは、塗料を薄めたり施工できる状態に調整したりするときに使われるものです。

ただし、外壁塗装の塗料選びでは、「水性だから耐久性が低い」「油性だから長持ちする」と単純に決めることはできません。

現在は水性塗料でも高い耐候性を持つ製品があり、外壁・屋根・金属部など、使用できる場所も製品によって異なります。

この記事で分かること

  • 水性塗料と油性塗料の基本的な違い
  • 臭い・耐久性・乾燥などの違い
  • 外壁塗装ではどちらを選べばよいのか
  • 水性・油性と「1液・2液」の違い
  • 見積書で確認しておきたいポイント

「水性と油性のどちらが上なのか」ではなく、自宅に使う塗料として何を確認すればよいのかまで分かりやすく解説します。

水性塗料と油性塗料の違いとは?

まず、水性塗料と油性塗料の基本的な違いを整理しておきましょう。

塗料には、顔料や樹脂などの成分を均一にして塗装できる状態にするための液体成分が含まれています。

水を主な希釈剤として使用するものが水性塗料、溶剤を使用するものが一般に油性塗料・溶剤系塗料と呼ばれています。

比較項目 水性塗料 油性・溶剤系塗料
主な希釈剤 専用の溶剤
臭い 比較的抑えやすい 溶剤特有の臭いを感じやすい
耐久性 製品によって異なる 製品によって異なる
使用できる場所 製品の適用下地による 製品の適用下地による

以前は「水性は扱いやすいが耐久性は低め」「油性は耐久性が高い」と説明されることもありました。

しかし、現在は塗料の性能が向上しているため、水性・油性という分類だけで耐久性や性能を比較することは難しくなっています。

水性塗料のメリット・デメリット

まずは、水性塗料にはどのような特徴があるのか見てみましょう。

水性塗料のメリット

  • 溶剤系と比較して臭いを抑えやすい
  • 住宅が密集した場所でも検討しやすい
  • 室内や人の出入りが多い建物で採用しやすい製品もある
  • 高耐候タイプなど、性能の高い製品も増えている

外壁塗装では、工事中の臭いを気にされる方も少なくありません。

水性塗料は溶剤系塗料に比べると臭いを抑えやすいため、住宅地やご家族が生活しながら行う外壁塗装で選択肢になることがあります。

ただし、水性塗料であれば全く臭わないという意味ではありません。

塗装中は塗料特有の臭いを感じることがありますので、換気や養生について施工店へ確認しておくと安心です。

水性塗料のデメリット・注意点

水性塗料は水を使用する塗料ですが、施工時には気温や湿度、乾燥条件などを守る必要があります。

これは水性塗料だけではなく、外壁塗装全般に共通する重要なポイントです。

また、使用できる下地は商品ごとに決められています。

「水性だから金属には使えない」「水性だから屋根には使えない」と一律に判断するのではなく、メーカーが定めている適用下地や施工仕様を確認する必要があります。

油性塗料・溶剤系塗料のメリット・デメリット

外壁塗装で「油性塗料」と呼ばれているものは、溶剤系塗料を指していることが一般的です。

油性・溶剤系塗料のメリット

溶剤系塗料は、製品によって金属部や屋根などさまざまな部位に使用されています。

既存塗膜や下地の種類、求める性能などによって、施工店から溶剤系塗料を提案されることがあります。

ただし、「油性だから水性より高耐久」と一律には言えません。
耐候性や耐久性は、樹脂の種類、製品設計、塗装する場所、下地、施工条件などによって変わります。

油性・溶剤系塗料のデメリット・注意点

分かりやすい違いの一つが、施工中の臭いです。

溶剤系塗料では溶剤特有の臭いを感じやすいため、窓を開けにくくなったり、近隣への配慮が必要になったりすることがあります。

特に、

  • 小さなお子様がいる
  • 在宅時間が長い
  • 住宅が密集している
  • 店舗や施設を営業しながら塗装する

といった場合は、工事中の生活への影響について事前に確認しておくとよいでしょう。

水性塗料と油性塗料は、どちらが耐久性に優れている?

水性塗料と油性塗料を比較するとき、特に気になるのが耐久性ではないでしょうか。

結論からいうと、「油性だから長持ち」「水性だから短い」とは一概に言えません。

塗料の耐久性には、次のようなさまざまな条件が関係します。

  • 使用する塗料の商品・グレード
  • 塗装する外壁材や屋根材
  • 既存塗膜の状態
  • 下塗り材との組み合わせ
  • 塗布量や塗り回数
  • 日当たりや雨風など周辺環境
  • 施工時の気温・湿度・乾燥時間

つまり、水性と油性のどちらかだけを見て耐久性を判断するのではなく、具体的にどの商品を、どの場所へ、どのような仕様で使用するのかを見ることが大切です。

外壁塗装では水性と油性、どちらを選べばいい?

「結局、外壁塗装なら水性と油性のどちらが良いの?」と思われるかもしれません。

外壁塗装では、住宅だから一律に水性、あるいは油性を選ぶわけではありません。

施工店では、

  • 外壁材の種類
  • 既存塗膜
  • 現在の劣化状態
  • 使用する下塗り材
  • 希望する耐久性
  • 臭いへの配慮
  • メーカーの施工仕様

などを確認して塗料を選びます。

水性か油性かだけで選ぶのではなく、「なぜこの住宅にはこの商品なのか」を確認することが大切です。

見積もりで水性塗料を提案されたからといって、「油性より性能が低いのでは?」と心配する必要はありません。

反対に、油性塗料を提案されたからといって、それだけで水性塗料より高性能とも限りません。

屋根や鉄部は油性塗料の方がいい?

以前は、「外壁は水性、屋根や鉄部は油性」と説明されることもありました。

現在でも屋根や鉄部に溶剤系塗料が使用されるケースはありますが、すべての屋根・鉄部に油性塗料を使うと決まっているわけではありません。

製品によっては、水性タイプで屋根や金属部へ使用できるものもあります。

重要なのは、「水性か油性か」ではなく、

その屋根材・金属部・既存塗膜に使用できる製品なのか

という点です。

特に金属部では、さびの状態や既存塗膜などによって下地処理や下塗り材の選定も重要になります。

水性・油性と「1液・2液」は別の分類です

塗料を調べていると、「1液型」「2液型」という言葉も目にすることがあります。

ここで注意したいのが、水性・油性と、1液・2液は別の分類だということです。

分類 何を表している?
水性・油性 塗料を希釈・調整する液体成分などの違い
1液型 基本的に主剤を使用するタイプ
2液型 主剤と硬化剤などを決められた割合で混合して使用するタイプ

つまり、

水性=1液
油性=2液

という意味ではありません。

水性にも1液型・2液型があり、溶剤系にも1液型・2液型があります。

また、「2液型だから必ず1液型より優れている」と一律に判断するものでもありません。

施工場所や使用する商品に合ったものを、メーカー仕様に沿って使用することが重要です。

塗料の「水性・油性」と「シリコン・フッ素」は何が違う?

塗料について調べていると、

「水性・油性」

だけでなく、

「シリコン」「フッ素」「無機」「ラジカル制御形」

などの名称も出てきます。

これらは同じ基準で分類しているものではありません。

そのため、たとえば「水性のシリコン塗料」や「水性のフッ素系塗料」などもあります。

塗料を選ぶ際は、一つの名称だけを見るのではなく、製品全体の仕様を見る必要があります。

水性・油性だけでなく「商品名」まで確認しよう

外壁塗装の見積書では、

「外壁塗装 水性塗料 一式」

「外壁 シリコン塗料」

など、塗料の種類だけが書かれていることがあります。

しかし、これだけでは実際に何を使用するのか十分には分かりません。

見積書で確認したいポイント

  • 塗料メーカー
  • 正式な商品名
  • 水性・溶剤系のどちらか
  • 外壁・屋根・付帯部のどこに使用するのか
  • 下塗り材の商品名
  • 塗り回数
  • メーカーの標準施工仕様に沿っているか

特に重要なのは、正式な商品名です。

商品名が分かれば、メーカーの資料で適用下地や特徴、施工方法などを確認できます。

業者に聞いてみたいこと

「なぜ今回は水性塗料を使うのですか?」

「この外壁にこの商品を選んだ理由は何ですか?」

「屋根や付帯部には同じ塗料を使いますか?」

このように聞けば、水性・油性という名前だけではなく、自宅に合った塗料が選ばれているのか確認しやすくなります。

水性塗料と油性塗料、結局どちらが良い?

水性塗料と油性塗料には、それぞれ特徴があります。

しかし、現在の外壁塗装では、「水性より油性の方が上」という単純な比較では塗料を選べません。


大切なのは、
「水性か油性か」だけではなく、
「その住宅に、その商品を使う理由があるか」です。

臭いへの配慮を重視して水性塗料を選ぶこともあれば、下地や施工部位などを確認して溶剤系塗料を使用することもあります。

塗料メーカーもさまざまな製品を開発しているため、商品ごとの適用範囲や性能を確認して選ぶことが大切です。

まとめ|水性・油性の違いだけで外壁塗料を決めないことが大切

水性塗料と油性塗料の主な違いは、使用する希釈剤などにあります。

水性塗料は溶剤系に比べて臭いを抑えやすいことが特徴で、油性・溶剤系塗料もさまざまな部位で使用されています。

ただし、

  • 水性だから耐久性が低い
  • 油性だから必ず長持ちする
  • 外壁なら水性
  • 屋根や鉄部なら必ず油性
  • 2液型だから必ず高性能

と一律に判断することはできません。

外壁塗装で塗料を選ぶときは、水性・油性という分類だけでなく、正式な商品名、外壁材や既存塗膜との相性、下塗り材、メーカーの施工仕様まで確認することが大切です。

見積もりで複数の塗料を提案された場合は、「どちらが高いか」だけではなく、なぜその住宅にその塗料をすすめるのかまで聞いてみましょう。

理由を比較することで、ご自宅に合った塗料を選びやすくなります。

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