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塗装記事

【外壁グレージュ】人気の色見本・色番号・組み合わせをプロが徹底解説!

目次

外壁をグレージュにしようかな…
でも「写真と実際の色が違ったらどうしよう?」
と不安になっていませんか?

最近とても人気のあるグレージュですが、
同時にこんなお悩みもよく聞きます。

  • 写真によって色が違って見える

  • グレーっぽい? ベージュっぽい? どっち?

  • 色番号を調べてもイメージがわかない

  • 明るさや素材で仕上がりが変わるらしいけど不安…

実はグレージュは、
光の当たり方だけでなく、時間帯や周りの環境(隣家・植栽・道路の色など)によっても
見え方が少し変わりやすい“中間色”なんです。

とはいえ、難しいというより
ちょっとしたポイントを知っておくだけで、
自分の家にぴったりのグレージュがぐっと選びやすくなる
色でもあります。

「思ったより明るかった」「少し暗く見えた」など、
見え方に差が出る理由を知っておくことで、
仕上がりをしっかりイメージでき、安心して色を選べるようになります。

この記事では、写真や色番号だけでは分かりにくい
グレージュの本当の見え方 を、
プロの視点でやさしく、わかりやすく解説していきます。

「自分の家に合うグレージュが知りたい」
そんな方にぴったりの内容です。

 

1|グレージュはどんな色?人気の理由は「上品さ」と「万能さ」

外壁の色選びで迷ったとき、
「どんな家にも合わせやすい」とよく選ばれているのが グレージュ です。

グレーの落ち着きとベージュのあたたかさをちょうどよく合わせた色で、
やわらかく上品な印象に仕上がるのが魅力です。

最近では、新築でもリフォームでも選ばれることが増えており、
「やさしくて上品、でも飽きがこない色がいい」
という声にぴったり合うことから人気が高まっています。

  • 派手すぎず

  • 暗すぎず

  • どんな家にも自然に馴染む

  • 汚れも比較的目立ちにくい

という“万能さ”も、選ばれやすい理由のひとつです。

※グレージュは光や角度、時間帯によって大きく見え方が変わるため
写真だけで判断するのが少し難しい色でもあります。
この記事では、できるだけ 言葉でイメージしやすいように やさしく解説していきますね。

「自分の家にはどんな雰囲気が合うんだろう?」
そんな疑問を、次のセクションからわかりやすくお伝えします。

 

さらに詳しく知りたい方は、
👉 『外壁グレージュはどんな色?失敗例・ベージュとの違い・色見本で後悔しない選び方』
で “ベージュ・グレー・アイボリーとの違い” をわかりやすく比較しています。

 

2|グレージュの“見え方”は家によって変わる理由

グレージュは、同じ色番号でも家の条件によって
ガラッと印象が変わることがあります。

たとえば、次のような条件です。

  • 日当たり(南面は明るく、北面は少し暗く見える)

  • 時間帯(朝・昼・夕方で光の強さや色が変わる)

  • 外壁材の凹凸(影が入り、色が濃く見えることがある)

  • 艶の有無(艶あり=明るく見え、艶消し=落ち着いて見える)

  • 周囲の環境
     (隣家の外壁色・庭木の緑の反射・道路や塀の色などでも見え方が変わる)

特に時間帯は大きなポイントで、
午前中はやわらかく明るく、
昼は光が強く白っぽく、
夕方は落ち着いて少し暗めに見えることがあります。

そのため、

  • 室内で見た色はベージュ寄りだったのに外ではグレー寄りに見える

  • 外では一段暗く見えた

といった “思っていたより違って見える” ケースが起こりやすいのです。

 

3|明度で印象が変わる!あなたに“ぴったりのグレージュ”はどれ?

 

3-1|明るめグレージュ(やさしいナチュラル系)

中間グレージュに白をほんの少し足したような、
ふんわりとした柔らかい明るさ が特徴です。

ベージュほど黄みが強くなく、
白ほどまぶしくもない、
“落ち着いた明るさ” を求める方にぴったり の色です。

  • 明るい外壁が好きだけど、派手なのはイヤ

  • 優しく、清潔感のある雰囲気にしたい

  • 自然素材の家・ナチュラル外観と相性◎

白サッシとの相性は抜群で、見た目が爽やかにスッと軽く なります。
外観全体が明るく、優しい印象に。

「明るくしたいけど、白やベージュほど強い印象にはしたくない」
そんな方にとても選ばれやすいトーンです。

 

3-2|中間グレージュ(最も人気で失敗しない)

明るさ・落ち着き・やわらかさのバランスが抜群で、
最も失敗しにくい代表的なグレージュ です。

ベージュのあたたかさ + グレーの落ち着き
がちょうど良い割合で混ざっており、家全体が上品に見えます。

  • 和風・洋風・モダン、どんな家にも馴染む

  • 汚れが目立ちにくい

  • サッシ・屋根の色を選ばない万能色

  • 「迷って決められない…」という時の第一候補に最適

黒サッシ/ブロンズサッシ/白サッシ、すべて自然に馴染む のも大きな魅力です。

屋根色は
・ブラック
・ダークグレー
・ブラウン
と幅広く相性がよいので、外観のまとまりが作りやすい色です。

「とにかく失敗したくない」
「どんな雰囲気にも合わせたい」
そんな方にもっともおすすめの定番グレージュです。

 

3-3|濃いめグレージュ(重厚感・高級感)

グレーの落ち着きをしっかり残した、
深みのある大人っぽいグレージュ です。

中間色より影が強く出て、
外壁が キュッと引き締まり、重厚感と高級感 が生まれます。

  • モダン・スタイリッシュな家と相性抜群

  • 洋風の落ち着いた家にもよく合う

  • 外観にメリハリを出したい方に◎

  • 汚れはさらに目立ちにくい

サッシの色は
黒・ブロンズ・こげ茶などの濃色サッシが特に相性良し
落ち着きのある統一感が出ます。

屋根との組み合わせは
・黒系
・ダークグレー
など“締まった色”を合わせると、より洗練された印象になります。

「上品で落ち着いた外観にしたい」
「高級感のある家に見せたい」
という方にぴったりのトーンです。

 

4|メーカー別“参考になる”グレージュ色番号一覧

※本記事で紹介する色番号は、あくまで“グレージュとして選ばれやすい”参考例です。
メーカーが公式にグレージュとして分類しているものではありません。
また、外壁材・光の当たり方・艶によって見え方が大きく変わるため、
最終判断は必ずA4サイズの実物見本でご確認ください。

 

日本ペイント(NDカラーシリーズ)

グレージュ寄りの中間トーンとして、以下のNDカラ―が選ばれることが多い番号です。

  • ND-373(明るめの柔らかトーン)

  • ND-152(黄み寄りグレージュ)

  • ND-322(赤み寄りグレージュ)

  • ND-375(やや落ち着きのある濃いめ)

※NDカラーは公式に「グレージュ」と明言されているわけではありません。
あくまで“グレージュとして選ばれやすい中間トーン”の例としてご紹介しています。
外壁材・光・艶で見え方が大きく変わるため、
必ずA4サイズの実物見本でご確認ください。

 

エスケー化研(SRカラー)

エスケーのSRカラーでは、以下のカラーがグレージュとして選ばれやすい番号です。

  • SR-108(黄み寄りグレージュ)

  • SR-402(赤み寄りグレージュ)

※SRカラーも「グレージュ専用色」ではありません。
見え方に個人差が出やすいため、写真や画面の色だけで判断せず
実際の色見本での確認をおすすめします。

 

関西ペイント(KPカラー)

関西ペイントでは、以下のKPカラーがグレージュとして選ばれやすい番号です。

  • KP-147(若干黄み寄りグレージュ)

  • KP-150(赤み寄りグレージュ)

  • KP-167(濃いめ若干赤み寄り)

※KP番号も、公式に「グレージュ」と分類されているわけではありません。
あくまで“近い中間色”の参考例です。
同じ番号でも家の立地や光の状態で大きく見え方が変わるため、
外壁に当てて確認する工程がとても重要です。

 

 

※どちらもグレージュとして選ばれることが多いですが、

赤み・黄みの違いで外観の雰囲気が変わります。

 

 

 

■ 近い色でも“並べて見ると違って見える”のがグレージュの特徴

グレージュはとても繊細な中間色なので、
単色だけで見ると同じように見えても、横に並べると驚くほど違って見えることがあります。

たとえば、

  • 黒い色の隣 → 明るく・ベージュ寄りに見える

  • 白い色の隣 → 落ち着いたグレー寄りに見える

  • 赤みのある色の隣 → グレーが強く見える

  • 黄みのある色の隣 → ベージュ感が強く見える

このように、
**周りの色との組み合わせ(相対的な見え方)**で印象が変わるのがグレージュの特徴です。

また、

  • 黄みが少し入る → ベージュ寄り

  • グレーが増える → モルタル風の落ち着き

  • 赤みが入る → ピンクベージュのように見える

と、わずかな違いで雰囲気が大きく変わりやすい色でもあります。

そのため、
メーカー色見本のように 近いグレージュを並べて比較すると、
自分の好みの色味がとても見つけやすくなります。

 

5|外壁材によって“グレージュの見え方”はこんなに違う

外壁材によって光の反射や影の入り方が違うため、
同じグレージュでも“まったく別の色”に見えることがあります。
ここでは、代表的な3つの外壁材の見え方の特徴を解説します。

 

モルタル外壁

モルタルは表面がマットで光を反射しにくいため、
同じグレージュでも一段暗く・落ち着いた印象になりやすい 外壁材です。

  • 明るい色でもやや沈んで見える

  • ナチュラルで落ち着いた雰囲気になりやすい

  • 艶なしのため“しっとり”した質感が出る

  • ベージュ寄りの明るめを選ぶとバランスが良い

※明るめを選んでも“派手になりにくい”のがモルタルの特徴です。

 

サイディング

サイディングは、横目地・縦目地・柄の凹凸が多いため、
影が入りやすく、実際より“濃く”見えることがある 外壁材です。

  • 明るめの色でも、陰影でやや暗く感じやすい

  • 濃いグレージュを選ぶと、より暗さが強調される可能性

  • 中間グレージュが最も自然で安定した仕上がり

  • 凹凸デザインとグレージュの組み合わせは上品で人気

※濃い色を選ぶと室内窓側が暗く感じることもあるため、中間色が安全です。

 

ALC外壁

ALCは凹凸の細かいザラついた質感で、
光をあまり反射しないため“色が落ち着いて見えやすい” のが特徴です。

  • 同じ色でもワントーン暗く感じることが多い

  • 艶の有無で印象がガラッと変わる(艶あり=明るく、艶消し=落ち着く)

  • 明るめ〜中間のグレージュを選ぶとバランスが良く上品

  • 重厚感のある家にしたい方とも相性◎

※濃いグレージュを選ぶと“重たく見えすぎる”ケースがあるため注意。

 

\ まとめ / 外壁材ごとの“見え方の違い”はこうなります

  • モルタル外壁
     マットで落ち着きやすく、明るい色でも少し沈んで見えることが多い。

  • サイディング外壁
     凹凸の影が色を濃く見せるため、中間グレージュが自然に見えやすい

  • ALC外壁
     光を吸収しやすく、暗く見えがち
     明るめ〜中間グレージュとの相性が良い。

※外壁材の凹凸・艶の違いで色の見え方が変わるため、
同じ色番号でも別の色に見えることがあります。

 

6|屋根・付帯部(雨樋・破風)・サッシの“相性の良い組み合わせ”

外壁をグレージュにするときは、
屋根やサッシ・雨樋などの色とのバランスで、
家全体の雰囲気が大きく変わります。

ここでは、イメージしやすいように
“相性のよい定番の組み合わせ” をわかりやすく紹介します。

 

屋根のおすすめ色

ブラック

外観全体がぐっと引き締まり、
洗練されたスタイリッシュな雰囲気 になります。
どのトーンのグレージュとも相性がよい、最も人気の組み合わせ。

ダークグレー

グレージュとの色差が少ないため、
落ち着いた統一感のあるモダンな印象 に。
柔らかくまとまった雰囲気にしたい方に。

ブラウン(こげ茶系)

木目調の家やナチュラル外観とよく合い、
やさしく自然な雰囲気 に仕上がります。

 

付帯部(雨樋・破風)

黒・こげ茶

外壁のグレージュがより引き立ち、
外観にメリハリが出て引き締まります。
どんなグレージュとも合わせやすい万能カラー。

やわらかい雰囲気になり、
特に 明るめグレージュとの相性が抜群
軽やかでナチュラルな印象に。

 

サッシ

ブロンズ

あたたかみが出て、
より柔らかくナチュラルな外観 に。

ブラック

外観に締まりが出て、
モダンでメリハリのある雰囲気 になります。

白サッシ

明るめグレージュと特に相性が良く、
爽やかで清潔感のある仕上がり になります。
外観にやさしい印象を出したい方におすすめ。

※屋根・サッシ・雨樋は、外壁よりも「明度差」の影響が大きいため、
同じグレージュでも 組み合わせ次第で雰囲気が変わります。

最終的には、A4サイズの塗り板と“外壁と一緒に見比べる” のが一番確実です。

👉 配色で家全体をもっと「上品に」見せたい方はこちら
外壁を上品に見せる「グレージュ」|色の特徴・印象・相性の良い組み合わせカラーを解説

 

7|グレージュでよくある“後悔例”と、プロが答える解決方法

ここでは、実際にお客様からいただくご相談を紹介します。

 

❶「思っていたよりベージュっぽいんです…」

お客様:
色見本では良い感じだったのに、塗ったら“ほぼベージュ”になってしまって…。

職人:
ベージュ寄りのグレージュは、外で光が当たると黄みが強く見えやすいんです。

▼ 失敗しない選び方

・少しグレー寄りを選ぶ
→ 外でも黄みが抑えられやすい

・中間〜やや濃いめを選ぶ
→ ベージュ感が出にくく落ち着く

※ 色は屋外での見え方が本番なので、A4サイズの塗り板を外壁に当てて確認するのが安心です。

 

❷「明るすぎて汚れが目立つ気がします」

お客様:
明るめを選んだら、汚れが気になる気がして…。

職人:
明るい外壁は影や雨筋とのコントラストで汚れが目立ちやすいんです。

▼ 汚れを目立たせない選び方

・中間グレージュ
・ほんの少し濃いトーン

→ 汚れが自然に馴染み、きれいさが長持ちします。

※ 濃くしすぎると重たく見えるため、ほどよい中間ゾーンが一番きれいに見えます。

 

❸「外に出たら、室内で見た色より暗く見えてビックリ…」

お客様:
室内と外で色が全然違って見えて驚きました…。

職人:
外壁の色は“光の強さ・角度・影”で大きく変わります。
昼は白っぽく、午前・夕方・日陰では暗く見えることが多いんです。

▼ 失敗しないために

A4サイズの塗り板を外壁に当てて
朝・昼・夕方の3回
確認するのが一番確実です。

光の条件を変えて見ておくと「この色で大丈夫」と判断しやすくなります。

 

❹「隣の家と並んだら、浮いてしまった気がして…」

お客様:
色は好きなのに、隣の家と並ぶと浮いて見える気がして…。

職人:
グレージュは基本どの家にも馴染みますが、
隣家の明るさと“差”が大きいと浮いて見えることがあります。

▼ 隣が白い家の場合
→ 自宅の色が濃く見える
・中間〜明るめのグレージュ
・ベージュ寄り
が馴染みやすい

▼ 隣が黒・濃グレーの場合
→ 自宅が明るく見えて浮きやすい
・少し濃いめ
・グレー寄り
が調和しやすい

※ 色が悪いのではなく“明るさの差”が原因。隣家の色を少し意識するとまとまりが出ます。

 

8|グレージュの色選びを成功させるための3つのポイント

① A4サイズの色見本で確認する

小さな色チップは、実際より明るく・薄く見えがちです。
A4サイズになると外壁に近いイメージで確認できるので、
「色の違いがこんなに分かるんだ!」と驚かれる方が多いです。

② 朝・昼・夕の3回チェックする

グレージュは光の角度で印象が大きく変わります。
朝はやさしく、昼は白っぽく、夕方は落ち着いて見える…など
同じ色でもガラッと雰囲気が変わるんです。

外で時間帯を変えてチェックすることで、
「これなら安心」と納得して選べるようになります。

③ 艶あり・艶なし両方を見る

艶あり → 明るく、はっきり見える
艶なし → 落ち着いてマットに見える

仕上がりの印象の差は大きいので、
実物見本で比べると好みが分かりやすくなります。

外壁の色は「光の反射」で印象が決まるため、
机上の小さな見本だけで決めるのは避けた方が安心です。

 

9|グレージュはどんな家にも馴染む“万能色”|迷ったらこの色がおすすめ

グレージュは、外壁の色選びで悩んでいる方に
とても選ばれやすい“安心できる色”です。

  • どこか 上品で落ち着いた雰囲気 がある

  • 何年たっても 飽きにくい

  • 和風・洋風・モダン どんなデザインとも相性が良い

  • 汚れも比較的目立ちにくい

  • 流行に左右されず、ずっと使いやすい

このように、グレージュは外壁に必要な魅力を
しっかりバランスよく持っている色 なんです。

「はっきりした色はちょっと不安…」という方でも選びやすく、
やわらかさと落ち着きの両方があるので、
ほとんどのお家に自然に馴染んでくれます。

迷った時の“第一候補”としても安心しておすすめできる色です。

 

色選びで迷ったら、プロに相談するのが一番確実です

グレージュは“写真だけでは伝わりにくい色”だからこそ、
実物の色見本やシミュレーションで比較することが大切です。

監修者の顔写真
著者:遠山 百合子(カラーアドバイザー) 外壁塗装会社で10年以上、カラーアドバイザーとしてお客様の色選びをお手伝いしています。これまでにたくさんのカラーシミュレーションやご提案を重ね、「この色にしてよかった」と笑顔になっていただける瞬間を何より大切にしてきました。塗装の現場に触れる中で、塗料や工事内容についても経験を通じて学んできました。「専門的なことがよくわからない」「初めてで不安」という方にも、できるだけやさしく、わかりやすくお伝えできるよう心がけています。大切なお住まいをより素敵に、より長持ちさせるためのお手伝いができれば幸いです。

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