水性と油性、どっちを選ぶべき?プロが比較!
「外壁塗装って、水性と油性どっちがいいの…?」
塗装を考え始めたとき、必ず出てくるのがこの疑問です。
環境にやさしくニオイも少ない“水性塗料”か、耐久性や密着力に優れた“油性塗料(溶剤)”か――
どちらにもメリットがあって、なかなか決めきれないですよね。
「塗装業者にまかせる前に、自分でも違いをちゃんと知っておきたい!」
水性塗料と油性塗料(溶剤塗料)の違いとは?
そもそも水性塗料・油性塗料ってなにが違うの?
塗料は大きく「水性塗料」と「油性塗料(溶剤塗料)」の2つに分けられます。
それぞれ、使う場面や性能に違いがあり、選ぶときには特徴を理解しておくことが大切です。
▶ 水性塗料とは?
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水で希釈して使用する塗料
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においが少なく、環境や健康への配慮に優れている
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一般住宅の外壁や室内塗装などに多く使われています
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最近では技術の進化により、耐久性も向上しています
▶ 油性塗料(溶剤塗料)とは?
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シンナーなどの有機溶剤で希釈して使用する塗料
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密着力や耐久性が非常に高く、鉄部や屋根など過酷な場所にも対応
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においが強く、扱いには換気や火気注意などの配慮が必要です
メリット・デメリットを比較表でチェック!
では、ここまでの内容を一覧で整理してみましょう。選び方の目安がひと目でわかります。
特徴 | 水性塗料 | 油性塗料(溶剤) |
---|---|---|
希釈剤 | 水 | 有機溶剤 |
臭い | 少ない | 強い |
環境への配慮 | ◎(低VOC・安全) | △(有機溶剤を使用) |
密着力 | ○(進化中) | ◎(鉄・木部にも対応) |
耐久性 | ○ | ◎ |
価格帯 | 比較的安価 | やや高め |
使用場所 | 外壁・室内など | 屋根・鉄部・木部など |
このように、それぞれに特徴があるため、「どこに・なぜ使うか」を考えることが重要です。
次の章では、場所ごとのおすすめの使い分けについて、さらに詳しく見ていきましょう。
塗装箇所によっても選び方が違う(外壁・屋根・木部・鉄部など)
塗装する場所によって、向いている塗料も異なります。
– 外壁や室内は水性塗料が主流。
– 屋根や鉄部・木部などには、耐久性の高い油性塗料が選ばれています。
👉 使い分けの目安は、下の表でチェックしてみましょう。
塗装箇所 | おすすめ塗料 |
---|---|
外壁(戸建て) | 水性塗料(臭いが少なく、十分な耐久性) |
屋根・金属・木部 | 油性塗料(耐久性・密着力重視) |
ベランダの手すりなど | 油性塗料(サビ防止・剥がれにくい) |
1液型・2液型の違いとは?
塗料には「1液型」と「2液型」があり、それぞれ用途や特性が異なります。
以下の表で特徴を比較してみましょう。
項目 | 1液型塗料 | 2液型塗料 |
---|---|---|
使用方法 | 主剤だけで使える | 主剤と硬化剤を混ぜて使う |
扱いやすさ | ◎(混ぜる手間なし) | △(混合・時間制限あり) |
耐久性・密着力 | ○(一般住宅に十分) | ◎(プロ仕様・高耐久) |
向いている場所 | 外壁・室内・DIYなど | 屋根・鉄部・過酷な環境 |
👉 使い分けのポイント
✅ 1液型 → 外壁塗装やDIYで使いやすく、失敗しにくい
✅ 2液型 → 屋根や鉄部など、耐久性が求められる部分におすすめ
よく使われる塗料の種類と特徴
ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素などの特徴
※実際の耐用年数は、気候や立地、施工状態によって変わります。 |
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最新の塗料技術(光触媒・無機・ハイブリッドなど)
- 光触媒塗料:紫外線で汚れを分解。メンテナンス性◎。
- 無機塗料:劣化しにくく、最長20年の耐久性。
- ハイブリッド塗料:シリコン+無機などの良いとこどり。
まとめ
塗料選びは「場所」と「目的」で決めよう
水性塗料と油性塗料、どちらを選ぶべきかは、「どの部分に塗るか」「どんな性能を重視するか」で決まります。
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においや環境への配慮を優先したい → 水性塗料
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耐久性や密着力を重視したい → 油性塗料
また、塗装箇所の素材や、1液型・2液型といった種類の違いもチェックすることで、より失敗しにくい選択ができます。
迷ったときは、「なにを優先したいのか?」をはっきりさせておくことがポイント。
そして最後は、信頼できる業者に「この塗料が本当に合っているか?」を確認してもらうことが、満足のいく仕上がりへの近道です。