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塗装記事

雨の日の外壁塗装や屋根塗装工事はできる?

目次

雨の日に外壁塗装や屋根塗装はできる?

 

なぜ雨が降ったら外壁塗装ができないのでしょう?
日本には四季があり、気候条件や気温などは一年中異なります。一年を通して雨の多い日本。
今回のタイトル「雨の日でも外壁塗装工事ができるのか」というのは塗装を検討される方は皆さん疑問に思われることだと思います。
結論から申しますと、雨の日と湿度の高い日は塗装はできません。
雨の日の塗装工事は、塗料や工事の品質などさまざまな不具合が出てくる可能性があります。

雨の日に塗装を行うことでどのような問題が出てくるのか、また雨の日でもできることなどこちらで詳しい理由などを解説していきますので、これから外壁塗装工事をお考えの方は、ぜひ参考にされてください。

 

雨が外壁塗装に与える5つの悪影響

塗料の耐久力を低下させる

 

降雨時の塗装は、塗料に雨水が混ざってしまいます。塗りムラができたり、水泡が混ざるため仕上がりが悪くなります。また塗料が薄まることで耐久性も悪くなります。雨の量によっては、塗装後数年も経たないうちに外壁にひび割れが生じることもあります。
小雨でも豪雨でも雨の日に塗装作業を行うと様々な弊害が起こりますので、雨の日の塗装はおすすめしません。

 

湿気によって乾燥が遅れる

雨の日は湿度が高くなるため、乾燥時間が通常よりも長くかかります。また気温が低すぎたり湿度が高すぎたりすると乾燥不良によるムラなど不具合が出てしまいます。
厚生労働省の施工ガイドラインでは、“気温が5度未満、湿度が85%以上”という環境では外壁塗装不可となっています。

 

工期が延長する

 

塗装業者は、施工中に雨が降る日があることを想定してスケジュールを決めます。しかし雨が続いてしまうと、どうしても工期は延びてしまいます。そのため梅雨の時期は工期がほかの時期より長くなる可能性はありますので、できるだけ避けた方がいいでしょう。
雨の日に塗装ができない場合、その日の作業は休みになる場合もありますが、足場の設置や高圧洗浄など雨の日でもできる作業もあります。

 

※工期が延びたら追加費用になる?
雨が続いて工期が長引くと心配になるのが追加費用の発生です。
梅雨時期などは雨の日が多いと想定して予定を組むので、雨のため工期が延びても追加費用を請求されないと考えていいでしょう。
ただし、工期が長引くと足場やシートで家を覆った状態が長く続きますので、そのあたりも考慮して時期を決めるようにしましょう。

 

見た目の仕上がりが悪くなる

雨にあたると見た目の仕上がりが悪くなってしまいます。乾燥する前に雨が当たると雨だれでスジが残ります。雨で塗料が薄まるとその部分はムラになります。

住宅が美しく長持ちするための塗装なので仕上がりが悪くなるのであれば雨の日の塗装は避けるべきです。

 

塗装業者の怪我のリスクが増える

雨の日は足場が大変滑りやすくなります。足場が悪いと本来の技術が発揮しにくくなります。また、最悪の場合は足場から滑り落ちてしまうなどの怪我のリスクも発生します。

 

 

雨天以外でも塗装できない条件

 

メーカー推奨の条件

外壁に使う塗料缶の説明書やメーカーのパンフレットをみると、以下の3つの条件が記載されています。

・気温が5℃未満
・湿度が85%以上
・結露が考えられる

この条件下では「塗装は避けること」とされています。

気温が5℃を下回ると十分に塗膜が乾燥・硬化してくれません。気温が5℃を超えていても、もし湿度が85%を超えてしまうと、空気中の水分量が多すぎて硬化に支障をきたします。

「結露が考えられる」とは、外壁の表面に朝露・夜露の水滴がつきやすい状態を指します。結露は建物の中と外の気温差によって生じ、窓ガラスや外壁の表面に水滴がつくことです。水滴のついた外壁では塗料が密着しないため塗装後に塗膜が剥がれるなど施工不良の原因になってしまいます。
そのため、結露や霜が発生している日は塗装を避けることになります。

 

これらの条件は国土交通省が定める公共工事の標準仕様としても示されています。

 

◆他におすすめしない塗装時期・時間帯◆

 

①外壁塗装に適した時期
外壁塗装に適した季節はいつなのでしょう?
外壁塗装に向いているのは、温度・湿度が安定している春・秋が一番適している時期と言えます。
気温が低すぎる真冬は結露が起きやすく霜も降りてしまうので、気温が高い時間帯に塗装することが重要になります。

【参考】外壁塗装のベストシーズン? ・・・塗装におすすめの季節

 

②塗装する時間帯
秋から冬にかけて夜は気温が下がりやすく、夜露も発生します。
夜露や霜が気になる季節の塗装は夕方早い時間帯になるべく終わらせておくのが基本です。

 

外壁塗装のベストシーズン? ・・・塗装におすすめの季節

 

外壁塗装中に雨が降った時の対処法

 

◆塗装工事を中止する

施工途中に雨が降り出した場合外壁は濡れてしまいます。工事はすぐに中止する必要があるでしょう。

外壁塗装は雨の日も想定した上でのスケジュールになっているので、工期が延びることは大きな問題ではありません。気になる費用ですが、追加費用が発生することもありませんので、安心して業者に声をかけるようにしましょう。

雨天時に塗装を続けると後に不具合が出てきたりトラブルが起こる可能性があります。
外壁塗装の不具合は施工後すぐにでるわけではなく、数ヶ月、数年後に出てくる場合があります。業者の都合で雨天時の塗装をした場合は保証などについて確認をするようにしましょう。

 

 

雨の日の外壁塗装の工程でできること

 

〇高圧洗浄
雨の日の高圧洗浄は可能です。

 

〇足場組立・解体工事
足場の組み立ては、外壁塗装を業者が行うための必要な工程です。
雨の日の作業は基本的には可能ですが、大雨や強風の場合は作業をしないなどの制限はつきます。

 

〇飛散防止シートの設置
足場を設置した後、塗装工事中に塗料が近隣へ飛散しないようにメッシュ素材の飛散防止シートを張っていく足場工事の工程の中にふくまれる作業です。こちらも、基本的には外壁を触ることはないので、雨の日でも行うことは可能となります。

 

※また、最近では「雨天でも塗装できる塗料」が開発されています。
関西ペイントが販売している『アレスダイナミック』シリーズには、雨天でも塗装可能なものがあります。下塗り材である『アレスダイナミックフィラー』は、主材に強化剤を混合することで雨天や高圧洗浄の直後でも塗装が可能な下塗り材です。

 

実績のある優良な塗装業者を選びましょう

 

今回は雨天時の塗装についてでしたが、雨の多い時期でもそうでない時期でも確かな外壁塗装をするには、実績のある優良な塗装業者を選ぶことが大切です。外壁塗装のトラブル理由は塗装業者によるものが多いです。

・小雨なら問題ないと施工を続ける
・日程が遅れると追加料金が発生すると言って急かしてくる
・雨の予想ができるのに施工を始める

このように無理なうスケジュールを優先させるような塗装業者は優良とはいえません。契約をする前に雨天時の施工について質問をしてみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?
今回は雨の日の塗装についてお話ししました。

雨が降ると塗装をして良いのか?と気になることもあるかもしれません。結論から申し上げますと雨の日に塗装をすることはできません。仕上がりや耐久性が悪くなってしまうことや、雨の日の作業は危険が伴うことなどいくつか理由としてあげられます。

また雨でなくても塗装できない条件もあります。「気温5℃未満」「湿度85%以上」「結露が考えられる」などメーカー推奨の条件です。
塗装以外で雨の日でもできる作業がありますので、状況によっては雨でも工事がすすめられます。また工期が延びて追加料金になることはありませんので、無理な日程を組まずに安全と高品質を優先で進めてもらいましょう。

予定変更などがあっても安心して工事をすすめるためには、日ごろから業者と連絡をとりあう、打ち合わせをしっかり行う、また毎日の作業報告をしてもらいましょう。

工事期間中に雨が降っても、しっかり対応すれば品質を保った良い工事にできます。

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