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中古住宅の外壁塗装|色決めの前に確認しておきたいこと

目次

中古住宅を購入したタイミングで外壁塗装を検討する方もいれば、住み始めてから数年経って考え始める方もいます。

いずれの場合も、色見本を眺めながら最初につまずきやすいのは、「どの色が好きか」ではなく、「この家に何が合うのか」という問いかもしれません。

新築であれば、サッシも屋根も玄関ドアも、最初から色が揃った状態でスタートできます。

中古住宅の場合、

・前のオーナーが選んだ色

・部分的に変わった箇所

・経年で色あせた部分

が混在していることが多く、その状態から「外壁色を決める」という作業は、新築時の色選びとは少し異なります。

この記事では、中古住宅特有の色選びの判断基準と、工事前に確認しておくと安心なポイントを整理します。

 

過去の塗装や補修の履歴を確認する

中古住宅では、現在見えている外壁が新築時のままとは限りません。

以前に外壁塗装が行われていたり、ひび割れや雨漏りの補修、一部の外壁材の張り替えが行われていたりすることがあります。

確認できる場合は、次のような資料が残っていないか見ておきましょう。

・前回の外壁塗装の見積書や契約書
・使用した塗料が分かる資料
・工事保証書
・ひび割れや雨漏りの補修記録
・外壁や屋根を部分的に交換した記録

過去の工事内容が分かると、現在の外壁に合う下塗り材や補修方法を判断しやすくなります。

資料が残っていない場合でも、現地調査のときに「以前の塗装や補修の跡がないか確認してほしい」と伝えておくと安心です。

色だけでなく、現在の外壁がどのような状態なのかを把握してから塗装方法を決めることが、中古住宅では特に重要です。

 

外壁色はサッシ・屋根・玄関ドアとの組み合わせで考える

色見本を広げる前に、まずはサッシ・屋根・玄関ドアの色を確認しておくと、外壁色の方向性を整理しやすくなります。

雨樋や軒天などの付帯部は塗装によって色を変えられますが、サッシは基本的に外壁塗装では色を変えません。屋根や玄関ドアも、今回の工事ではそのまま残すケースが多いため、外壁だけを切り取って色を選ぶと、完成後に全体の組み合わせが気になることがあります。

確認する順番としては、サッシの色から始めると考えやすくなります。サッシは家の各所にあり、外観の印象にも関わるためです。次に屋根、玄関ドアの順で確認すると、外壁色の方向性を絞りやすくなります。

ただし、玄関ドアに外観のアクセントになる色が使われている場合は、玄関ドアの色を中心に考える方法もあります。その色とつながりのある外壁色や付帯部の色を選ぶと、玄関だけが独立して見えにくく、建物全体にまとまりが生まれます。

サッシ、屋根、玄関ドアのどれを基準にするかは、色の濃さや使われている面積によっても変わります。変えない部分を先に確認し、その家にすでにある色を生かしながら外壁色を考えることが大切です。

 

サッシの色から外壁色の方向を決める

サッシは外壁塗装では基本的に色を変えないため、中古住宅の色選びでは大切な基準になります。

ブロンズ系のサッシには、アイボリー、ベージュ、グレージュなど、温かみのある色がなじみやすい傾向があります。

黒いサッシは外観を引き締めるため、白、グレー、ネイビーなど、幅広い色と組み合わせやすい色です。

シルバー系のサッシも、白、グレー、ベージュなどの落ち着いた色と合わせやすい一方、鮮やかな外壁色ではサッシとの色差が強く見えることがあります。

ただし、サッシの色だけで外壁色を決める必要はありません。

屋根や玄関ドアを含め、建物に残る色を並べて確認し、「暖かみのある外観にするか」「すっきりした外観にするか」を先に決めると、色の候補を絞りやすくなります。

外壁色の基本的な決め方や色見本を確認する手順については、「外壁の色選びで失敗しないために|決め方を6つの手順で解説」でも詳しくご紹介しています。

 

一般的な外壁色の決め方や、色見本を確認する手順については

👉「外壁の色選びで失敗しないために|決め方を6つの手順で解説」もあわせてご覧ください。

中古住宅の色選び前に確認したいこと

  • サッシ・屋根・玄関ドアなど、今回色を変えない部分
  • 前回の塗装や補修の履歴
  • 増築部分や外壁材を張り替えた箇所
  • 窓や玄関ドアを今後交換する予定
  • 現在の外壁色と希望する仕上げ色

 

濃い色から明るい色へ変更するときに確認したいこと

前のオーナーが選んだブラウンや濃いグレーの外壁を、アイボリーやライトグレーなどの明るい色へ変えたいと考える方もいらっしゃいます。

濃い色から明るい色への変更は可能ですが、きれいに仕上げるためには、現在の外壁色や下地の状態に合った下塗り材を選ぶことが大切です。

外壁塗装では、下塗りのあとに中塗り・上塗りを重ねて仕上げます。色の変更幅が大きい場合は、下地の色が仕上がりに影響しないよう、隠ぺい性のある下塗り材を使用するなど、状態に合わせて施工方法を調整することがあります。

特別に珍しい工事ではありませんが、使用する塗料や外壁の状態によって対応方法は異なります。

見積もりを依頼するときは、「現在の外壁色」と「希望する仕上げ色」を伝え、どのような下塗り材と工程で施工するのか確認しておくと安心です。

 

補修跡は塗装後も見えることがある

モルタル外壁のひび割れをコーキングや補修材で埋めた跡は、塗装をしても光の当たり方によって見えることがあります。

色は揃っても、補修材と周囲のモルタルで表面の質感が異なる場合、光の入射角によって影の出方に差が出ることがあります。これは施工の手抜きではなく、補修の性質上生じやすい現象です。

見えにくくなりやすいのは、ひび割れが浅くて細く、周囲の仕上げが平滑な場合です。一方、ひび割れが深く幅が広い場合や、リシンやスタッコなど凹凸の強い仕上げが周囲にある場合は、跡が見えやすくなることがあります。補修範囲が広いほど、模様を合わせることが難しくなる傾向があります。

気になる補修跡がある場合は、現地確認の段階で「塗装後にどの程度見える可能性があるか知りたい」と伝えておくと、完成後の認識のズレを防ぎやすくなります。

 

外壁材が部分的に異なっていないか確認する

中古住宅では、増築や過去の補修によって、建物の一部だけ異なる外壁材が使われていることがあります。

たとえば、正面は窯業系サイディング、増築部分は金属外壁、別の面はモルタルというように、同じ住宅の中で外壁材が分かれているケースです。

外壁材が異なると、表面の模様や凹凸、光の反射の仕方が変わります。また、外壁材の状態によって、使用する下塗り材が異なる場合もあります。

そのため、同じ塗料色で仕上げても、見る角度や光の当たり方によって、色や艶がわずかに違って見えることがあります。

また、外壁材ごとに適した下塗り材や補修方法が異なる場合もあります。

色を決める前に、建物全体が同じ外壁材なのか、張り替えられた部分や増築部分がないかを確認しておきましょう。

異なる外壁材が使われている場合は、完全に同じ見え方になるとは限らないことも含め、仕上がりについて事前に説明を受けておくと安心です。

 

中古住宅は外壁の面ごとの劣化も確認する

外壁の劣化は、面によって進み方が異なることがあります。北側は湿気が残りやすくコケやカビが出やすく、南側・西側は日差しによる色あせが進みやすい傾向があります。中古住宅では、前回の塗装から年数が経っているほど、この差が出やすくなります。

北側にコケやカビが多く付着している場合は、通常の高圧洗浄だけでは汚れや菌の根まで十分に落としきれないことがあります。

付着の程度によっては、洗浄剤を使用した洗浄や、状態に応じた下地処理が必要になる場合もあります。

ただし、すべての住宅でバイオ洗浄が必要というわけではありません。現地調査の際に、通常の高圧洗浄で対応できる状態か、追加の洗浄が必要かを確認してもらうと安心です。

また、北側のコケや日当たりのよい面の色あせなど、場所によって状態が異なる場合は、それぞれどのような洗浄や下地処理を行うのか説明を受けておきましょう。

見積書に「外壁塗装一式」としか書かれておらず、洗浄や補修の内容が分からない場合は、施工前に具体的な対応方法を確認しておくと安心です。

 

窓や玄関ドアを交換する予定があるなら

外壁塗装のあとで窓を交換すると、工事方法によっては、窓まわりの外壁を再び補修したり、部分的に塗装し直したりする必要が生じることがあります。

また、窓交換や屋根工事などで足場が必要になる場合は、外壁塗装とは別の時期に行うことで、足場費用がそれぞれ発生することもあります。

屋根工事やベランダ防水も同様で、足場を使う工事は外壁塗装と一緒に行うことでコストをまとめられる場合があります。

玄関ドアの交換を予定している場合は、現在のドアの色に合わせて外壁色を決めてしまうと、ドアを交換したあとに全体のバランスが変わることがあります。交換予定があるなら、確定してから外壁色を決める方が後々の調整が少なくて済みます。

見積もりを依頼するときに「数年以内に窓を変えるかもしれない」「玄関ドアも考えている」と伝えておくと、工事の順番と費用の整理がしやすくなります。

 

色見本とカラーシミュレーションの使い方

中古住宅の色選びでは、色単体を見るだけでなく、現在のサッシ、屋根、玄関ドアと並べて確認することが大切です。

小さな色見本は、外壁のような広い面積に塗ると、実際より明るく見えることがあります。

そのため、色見本は室内だけでなく屋外へ持ち出し、日なた、日陰、曇りの日など、条件を変えて確認しておくと安心です。

カラーシミュレーションは、実際の塗料色を完全に再現するものではありません。

色を確定するためというより、外壁と屋根、サッシ、玄関ドアの組み合わせや、ツートンにする場合の色分け位置を確認するために使うと役立ちます。

最終的な色は、カラーシミュレーションだけで決めず、実際の色見本とあわせて確認しましょう。

 

まとめ|今ある色と外壁の状態を確認して選ぶ

中古住宅の外壁塗装では、好みの色を選ぶ前に、サッシ・屋根・玄関ドアなど、今回の工事で色を変えない部分を確認することが大切です。

あわせて、過去の塗装や補修の履歴、増築部分、外壁材を張り替えた箇所がないかも確認しておきましょう。外壁材や下地の状態が異なる場合は、同じ色で塗装しても、質感や艶の見え方に差が出ることがあります。

濃い色から明るい色へ変更するときは下塗り材や工程を、補修跡がある場合は塗装後の見え方を、見積もりの段階で確認しておくと安心です。

また、窓や玄関ドア、屋根などの工事を予定している場合は、外壁塗装との順番も先に整理しておきましょう。

ペイントホームズでは、現在の外壁の状態だけでなく、サッシ・屋根・玄関ドアとの組み合わせや、今後のリフォーム予定も確認しながら、色選びと工事内容をご案内しています。

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