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外壁塗装 安すぎる見積もりに潜む裏事情

目次

過剰な見積もり削減の陰に隠れたリスク

 

外壁塗装を検討している際、提示された見積もりが思ったよりも低価格だと、不安が生じることがあります。特に大規模な工事や足場を組むような塗装工事が極端に低価格で提案されると、その背後に潜む理由が気になります。安い見積もりには潜在的なリスクがあるため、契約前に徹底的な調査と契約条件の確認が欠かせません。業者の信頼性や実績、使用する材料、作業内容について詳細に確認し、信頼できる業者を選ぶことが極めて重要です。

外壁塗装の費用には様々な要因が影響しますので、安い見積もりにはいくつかの要素が影響している可能性が高いです。しかし、外壁塗装の結果はすぐには分からないため、契約前に確認できるポイントを自ら調査することも大切です。工事には高額な費用が掛かるため、仕上がりに納得がいくようにしたいものですね。

価格が心配な場合は、業者に対して具体的な質問を積極的に行ってみましょう。使用される材料や具体的な作業内容、保証やアフターサービスに関する事項など、細かな部分まで確認することで安心感が得られるでしょう。
外壁塗装の工程や費用について理解を深め、信頼できる業者に依頼することが成功する工事への第一歩です。

この記事では、安すぎる見積もりに潜む裏事情と、安い見積もりでも工事を成功させるためのポイントについてわかりやすくお話ししていきます。

 

なぜ外壁塗装見積もりが安いのか?

 

裏事情1: 品質の低下

 

〈低品質な塗料の選定〉
塗料代をカットするために見積もりの内容ではわからないように、低品質な塗料を選ぶことがあります。これらの塗料は耐候性が低く、劣化が早まりやすい特性があります。結果として、外壁の色褪せや剥がれが発生しやすくなります。

 

〈薄塗りや希釈〉
塗料代を抑えるため、塗料を希釈して薄く塗ることがあります。残念ながら、薄められた塗料で塗られても仕上がり後すぐには気づくことができません。希釈や薄塗りは、一時的にはコスト削減になるかもしれませんが、長期的な視点から見ると品質の低下に繋がり、最終的には追加の費用や手間がかかる可能性があります。

 

〈手抜き工事〉
乾燥時間を無視して工期を短縮し、人件費を削減する業者がいます。外壁塗装においては、塗料ごとに定められた乾燥時間を守ることが欠かせません。乾燥時間の基準を無視すると、最終的には仕上がりの品質が低下し、見積もりの際に工期を短縮して人件費を節約できたとしても、結果として再工事が必要になり人件費がかさんでしまう可能性が高まります。信頼性のある業者を選び、適切な工程と手順を確保することが不可欠です。

他にも以下のようなことが品質低下につながります。

■技術力不足
技術力不足や設備の不備があると、下地処理が不十分になり、塗料が均一に密着せず、塗膜が剥がれやすくなります。外壁塗装を考える際には、業者の技術力や設備の充実度も確認することが重要です。品質の高い外壁塗装を行うためには、経験豊富な専門家や適切な設備が必要です。
■外部環境への対応不足
気温や湿度、風の強さなどの気象条件は外壁塗装に大きな影響を与えます。外部環境に十分な対応がないと、塗料の乾燥が不十分になったり、塗膜が適切に形成されなかったりする可能性があります。これにより耐久性が低下し、再塗装が早まることがあります。
■保証やアフターサポートの不備
通常、塗装工事にはほとんど保証書が添付されますが、その内容には様々な違いがあります。悪質な業者は保証期間の短縮や曖昧な条件を提示することがあり、これが原因でトラブルが生じる可能性が高まります。

 

裏事情2: 不十分な下地処理

 

〈適切な下地処理の省略〉
適切な下地処理には時間と手間がかかります。業者が見積もりを安く提示するために、この工程を簡略化し、手を抜くことがあります。下地処理が不足すると、塗料が均等に密着せず、外壁の耐久性が損なわれます。適切な下地処理には熟練された技術が必要であり、これが欠けると施工品質が低下します。外壁塗装の品質を確保するためには、下地処理を丁寧かつ適切に行うことが不可欠です。省略は一時的なコスト削減になりうるものの、長期的な視点から見ると、耐久性や外観に問題が生じ、最終的には追加の費用や手間がかかる可能性があります。

不十分な下地処理をいくつかあげてみます。
●クラックや亀裂の放置
●既存の塗膜の不十分な剥離
●不均一な表面の放置
●カビやコケなどの不適切な処理 など

 

裏事情3: 不適切な塗料の利用

 

〈低品質な塗料の選定〉
安い見積もりを提供する業者は、塗料においてもコスト削減を図る傾向があります。低品質で劣悪な塗料を使用することで原価を下げ、見積もりを安く抑えることが可能です。しかし、これにより耐久性や色あせの防止などの性能が低下し、塗膜の劣化が早まる可能性があります。また耐候性の低い塗料は、日射や気温の変動に弱く外壁の色あせや剥がれが早まります。

※適切ではない塗料の使用は、施工後の外壁の光沢や仕上がりにも影響を与えることがあります。光沢感の不足や均一でない仕上がりが生じやすくなります。
これらの塗料は耐候性や耐久性が劣り、劣化が早まりやすい特性があります。

 

裏事情4: 不適切な設備やスキル不足

 

〈不適切な塗装設備の利用〉
安い見積もりを出す業者は、適切な塗装設備を導入せず、手抜きをすることがあります。たとえば、足場については「単管足場」と呼ばれるコスト削減型の足場を使うことがあります。ただし、屋根や外壁など2メートル以上の高さでの作業では、「ビケ足場」の設置が必要です。単管足場を利用する業者も存在するため、こうした点には十分な注意が必要です。

また、古い塗布機や効率の低い設備を使用すると、塗膜の均一性が損なわれ、最終的な施工品質が低下します。

 

〈経験不足や技術の不十分〉
見積もりが安い業者は、経験不足や技術力の不足が懸念されます。技術不足な職人が作業すると、手抜きが生じやすく費用を削減しますがその分、様々な品質が低下します。適切な技術がないと、均一な仕上がりや細かい処理が難しくなり、最終的な品質に問題が生じることがあります。

 

裏事情5: 追加料金の発生

 

〈追加料金の説明不足〉
一部の業者は、見積もりの段階で隠れた費用をはっきり説明せず、工事が進行する中で後から追加請求を行うことがあります。このような業者は見積もりの段階では安い金額で提出してきます。工事金額には塗装以外の必要な作業が含まれていない場合もあり、工事が開始されてから急に『これは別途費用がかかります』と通知されることがあります。契約前にしっかりと説明がないまま進められると、思いがけない追加料金が発生する可能性が高まります。

 

〈劣化診断を怠る〉
劣化診断の際、建物の状態や問題点について十分な調査が行われなかった場合、安く見積もっておいて、工事が始まって追加の補修や補強が必要になる可能性が出てきます。あるいは故意に作業範囲を抑えて見積もりを安く見せることもあります。建物の劣化が把握されていないと、工事中に予期せぬ劣化が発覚し追加工事が発生しやすくなります。作業内容や使用する資材について不透明なままでいることがあり、これにより初期の見積もりでは考慮されていなかった追加の作業や材料が発生し、それに伴って追加料金が発生することがあります。
点検時に写真を撮ってくれたり、点検結果報告が書類だけでなく詳細な説明もあるような業者は信頼できます。

 

※塗装面積の追加料金
見積もり時に正確な塗装面積が算出されていない場合も実際の作業が進む中で面積の追加が判明することがあります。
追加の塗装面積に応じて追加料金が発生する可能性があります。

 

外壁塗装の相場価格

 

外壁塗装は一般的に大きな出費になります。まずは塗装価格の相場を知ることで、業者から提示された見積もりが適正なのかどうかを判断できます。また各項目の単価相場を少しでも知っておかれるといいと思います。これにより、安すぎる見積もりや不当な料金がないかを確認しやすくなります。項目ごとに相場を把握することで、信頼性の高い業者を選ぶ際に役立ちます。1社ではなく必ず複数の業者から見積もりを取り、それらを比較検討するようにしましょう。これにより、信頼性やサービス内容、価格などを総合的に評価し、最適な業者を選ぶことができます。
では一般的な外壁塗装の相場価格を見てみましょう。

戸建て 30坪の外壁塗装工事(屋根は含まない)の相場費用は以下の通りです。

◆シリコン塗料: 約70万円から110万円
◆ラジカル塗料: 約70万円から120万円
◆フッ素塗料:  約80万円から140万円
◆無機塗料:   約80万円から170万円

これらの価格帯は、劣化状況や使用する塗料の種類や品質、作業範囲(建物の大きさ)、地域によって変動する可能性があります。詳細な見積もりは、専門の塗装業者との相談が必要です。

 

【参考】塗り替え外壁塗装の費用相場・支払い方法種類とは!?

 

安い見積もりでも工事を成功させるポイント

 

①複数の見積もりを比較:
複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなくサービスや使用する塗料、工程なども比較検討しましょう。相場や適正価格を把握することが重要です。

 

②業者の信頼性と実績の確認:
事前に業者の信頼性や評判、実績を確認しましょう。口コミや評価、業界での評判を事前調査することで、信頼できる業者を見つける手助けになります。

 

③契約前の内容確認:
契約前に細かな条件やサービス内容を確認しましょう。塗料や工程、施工期間、保証内容などを明確にすることで後々のトラブルを防げます。

 

④使用する塗料や品質の確認:
使用される塗料や資材の品質を確認し、建物に適した塗料を提案できる業者を選びましょう。品質の高い材料を使用することで、耐久性や仕上がりの品質が向上します。

 

⑤アフターサービスと保証の確認:
アフターサービスや保証がきちんと提供されているか確認しましょう。施工後に問題が発生した場合の保証内容(対象)や期間、対応スピードを確認することで安心して工事を依頼できます。

 

⑥地元密着の業者を選ぶ:
地元密着の業者は信頼性が高く、アフターサービスも充実しています。地元の気候や建築規制に精通しており、適切な材料や手法を提案してくれます。地元の評判を確認することで、信頼できる業者を見つけましょう。

【参考】外壁塗装業者選びで重要な7つのポイント

 

まとめ

 

一般的に高額な費用がかかる外壁塗装。見積もりを見てみると思っていたより安い見積もりを出してくる業者がいます。一見とても魅力を感じますが、安すぎる見積もりを選んでしまうと後々外壁塗装の品質・仕上がりに悪影響を及ぼします。
安い見積もりには以下のような理由があります。

1: 品質の低下
2: 不十分な下地処理
3: 不適切な塗料の利用
4: 適切な設備やスキル不足
5: 追加料金の発生

このように、安い見積もりには一目見積もりを見ても素人ではわからない理由が潜んでいることがあります。
怪しいな…と感じた場合は断ることも必要です。
「安い」には何か裏があるのでは…?と疑うことです。この場合、他の業者の見積もりもとって必ず比較しましょう。
外壁塗装はお住まいを守るために重要な工事です。
価格だけでなく、実績・品質・サービスなどを総合的に評価し、信頼出来る業者に依頼しましょう。お客様の満足のいく工事になれば幸いに存じます。

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