屋根・・・建物の上にあるのになぜ「根」と付くのだろうか?
時代はさかのぼりまして、縄文時代・・・。
その頃の家は、今の家でいう屋根だけで構成されていました。
屋根以外は、竪穴自体で構成されている屋根を被せた形の家屋だったのです。屋(いえ)が地面に埋まっている状態です。
このタイプの住居では、屋根が地面に直接接しており、いわば家が地面に根を張っているような状態でした。
このことから、屋根を「根」と呼ぶようになったと考えられています。
「根」には、物事を支える、しっかりと固定する、などの意味があります。
それから時代は流れ・・・
柱や壁ができ・・・土台ができ・・・と変化していき、今や屋根は家の一番上にあります。
その屋根は太陽による日差しや紫外線、雨、雪、強風や気温の変化などから家を守ってくれています。
「屋根」に「根」の字が使われるのは、過去の住居の形や言葉の使い方が、現代の言葉にも影響を与えていると言えるでしょう。
快適な生活のため屋根の役割
家を守る。
それは、家族を守ること_。
それは人々の暮らしを守ること_。
外装の中でも屋根は建物にとって必要な部分であり、大切な役割を果たしています。
だからこそ、家の健康を維持していくことはそこに住まう人の役割でもあります。
雨だけでなく、時にはヒョウや雷、突風など過酷な天候であっても屋根は家また住人を守ってくれます。
そして私達が夏や冬の温度変化や毎日浴びている太陽光の熱・紫外線を気にせずに室内で快適に過ごせるのも屋根のおかげなのです。
防雨・防塵・遮光
屋根の役割としてもっとも基本的なものといえば、
雨や雪から守ること、また空気中のほこりといった落下物から住人を守ることです。
真夏などの強烈な日差しを遮ること
私たちが快適に過ごせる環境を整えることにも役立っています。
防風
日本は台風の多い国です。毎年多くの地域で被害が出ており、近年の異常気象で今まで以上に風対策を意識するようになっています。
方形屋根の様な屋根の面数が多いほど風の影響は受けにくくなると言われています。風を効率よく受け流せる形状の屋根を取り付けることは、家自体が強風にあおられることも防いでくれています。
断熱
四季のある日本は夏は暑く、冬は寒いといった温度調節が重要です。
屋根は、夏場の強い日差しを遮ることで家を暑さから守ってくれます。
冬場は太陽の光を屋根が受け止めることで、光を熱に変え室温を上げる効果をもっています。
防音
台風などで激しい雨風が住まいを襲った際、家中に鳴り響く強い雨音。
屋根には、外で響く音を遮り、室内を静かで快適に保つ効果もあります。
逆に家の中の音を漏らさないという役目ももっています。
デザイン
家の中にいるとあまり意識することがないのですが、屋根のデザイン、色で家は大きく印象が変わります。
屋根材や形が変われば美観も大きく左右されます。
こんなにあるの?屋根の形状と特徴!
屋根は形によって、それぞれの役割と機能があります。
それぞれの地域の環境や気候条件などを考慮して屋根の形を選択すると良いと思います。
建物の外観だけではなく、今後のメンテナンスなど考慮して最適な屋根の形を選択しましょう。
切妻(きりつま)屋根
切妻屋根は、 よく見かける一般的な屋根です。
2枚の板を左右対称に合わせた三角屋根のことで、本を伏せたような山形の形状をしています。
切妻屋根は、比較的丈夫で雨漏りが少なくメンテナンス費用も他に比べると安いです。
定期的なメンテナンスが必要になります。
寄棟(よせむね)屋根
寄棟屋根は勾配のある4つの屋根面で構成されています。
屋根面を寄せて棟が切妻屋根より短くなっているのが特徴です。最近ではこのタイプがよく使われています。
斜面が4つあり屋根や雨どいにかかる負担を軽減することができます。
最上部に、地上に対して水平になる「大棟(おおむね)」といい、傾斜がある棟のことを「下り棟(くだりむね)」と呼びます。
切妻屋根より若干メンテナンス費用は高めになります。
片流れ(かたながれ)屋根
片流れ屋根は、切妻屋根を半分に切ったようなシャープな形の屋根です。
1枚の屋根板で構成された、斜面が1つだけの屋根です。屋根裏のスペースを減らすことで同じ規模の家でも内部の空間を広くとることができます。また屋根が広々としているため太陽光パネルなどを設置しやすいのが特徴となります。
複雑な屋根部分がほとんどないため工事価格が安く済みます。
入母屋(いりもや)屋根
入母屋屋根は、寄棟屋根の上に妻屋根がさらにかぶさったような屋根です。
入母屋屋根のメンテナンスは、切妻屋根・寄棟屋根とほとんど変わりません。しかし構造が複雑なため、工事金額も高額になります。
方形(ほうぎょう)屋根
方形屋根は、ひとつの頂点から四方へ同じ角度で傾斜し、真上から見ると正方形をしたピラミッドのような形の屋根です。
隅棟が屋根中央に集まった屋根で、屋根のかかる平面は、ほぼ正方形である必要があります。
最近ではこの形状の屋根は増えてきています。
はかま腰屋根
切妻屋根の妻側に屋根上部から少しだけ寄棟屋根のような屋根面を設けた屋根のことを、はかま腰屋根と言います。
はかま腰屋根という名称は、袴をはいたときの姿と似ていることから付いた名前だと言われています。
建築基準法で高さ斜線制限がある場合、先端屋根の高さを低く抑えることができるのが、はかま腰屋根です。
越(こし)屋根
越屋根は屋根の上にさらに小さな屋根をのせた形状の屋根です。
小さい屋根があるため、十分に換気や採光をとれることが特徴です。
高い位置に開口部がくるので熱気が抜けて風通しが大変良くなります。
構造が複雑なため補修に手間がかかり技術も必要になります。その分費用も高額です。
陸(りく/ろく)屋根
陸屋根とは、一般的なビルの屋根のように平らな屋根のことです。屋根の勾配がほとんどない陸屋根は、RC住宅で利用されることが多いです。また同様の形状の「フラットルーフ式無落雪(むらくせつ)屋根」は、積雪の多い北海道の住宅で採用されていることが多いです。
一般住宅でも最近では増えているほか、豪雪地帯では落雪事故を防ぐため、鉄筋コンクリート構造での陸屋根を採用する住宅が増えているそうです。
水平な屋根なので風の影響は少なく、一見雨漏りの危険は少ないと思われがちですが、実は屋根に傾斜がないことにより雨水が溜まりやすいというデメリットがあります。
差し掛け屋根・招き屋根
差し掛け屋根(招き屋根)とは、屋根が段違いになっている形の屋根です。招き屋根は、差し掛け屋根の一種です。
長さが異なる屋根を招き屋根、片方の家屋に対してもう片方の屋根を支えかけた形の屋根を差し掛け屋根と呼びます。
屋根と屋根の間に窓や通風口を設けることで、採光や風通しをよくすることができます。
屋根の形状もシンプルであるため、比較的にコストを抑えることが可能です。
バタフライ屋根
バタフライ屋根は蝶々の羽を広げたようなユニークな形で、屋根の端から真ん中に向かって低くなっているV字型の形状です。
北海道の無落雪屋根は屋根の中心に設置したスノーダクトを利用して雪を解かすことで効率的に排水を行うことができます。
ただし、デメリットとして、地形でも谷地には水が溜まって地盤が緩くなるのと同じように、バタフライ形屋根の谷にも雨水が溜まりやすいので、流れにくく漏れの原因になります。放っておくと屋根材、樋材も痛めてしまうため、定期的な修理メンテナンスが必須と考えられています。
素材で屋根を選ぶ!
住宅を建てる時、屋根材にこだわっていますか?
ひと昔前に比べて屋根材の種類は増えており、屋根素材の主役が変わってきています。
現在はインターネットなどご自身での情報収集が容易になり、屋根材についてじっくり学び、選択できる時代です。
屋根の素材にもメリット・デメリットがあります。また形状によって適応する素材も変わってきます。
今後のメンテナンスにかかる費用や方法など考えて屋根の素材を選ばれることをおすすめします。
瓦(和瓦・洋瓦)
粘土を使った焼きものの屋根材です。
日本で古くから使われてきた屋根材…「瓦」。飛鳥時代に百済からその技術が伝えられて以来ずっと使われてきました。もともとは寺社仏閣の建築資材でしたが、次第に一般住宅にも使われるようになり、現在に至ります。
耐久性が非常に高く、自然災害などでの破損がなければ、50年以上もしくは100年程使用することができます。
粘土瓦には塗装メンテナンスの必要がありません。ただし屋根を構成するのは屋根材だけでなく、雨どいや下地なども含まれています。それらの耐用年数は瓦のように長くないため、それぞれの耐久性によって交換や補修が必要となります。
スレート(コロニアル・カラーベスト)
カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで、ケイミュー株式会社が販売しているスレート屋根材の商品名です。
最も普及した商品名「カラーベスト」「コロニアル」で呼ばれることもあります。色やデザインも豊富で、軽量かつ安価であることから普及してきた素材です。
作業性がよく、材料費が安価なため作業面・コスト面でも優れている屋根材といえます。
メンテナンス
屋根塗装(約10年サイクルで塗装)
葺き替え(塗装していなければ、20~25年で葺き替え)
重ね葺き(カバー工法:雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可)
セメント瓦(プレスセメント瓦・コンクリート瓦)
セメント瓦とは、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られた屋根瓦のことです。セメント瓦は粘土瓦よりは価格が手頃で扱いやすいため多くの一般住宅で使用されていました。
耐用年数は30~40年ほどあり、耐久性にも優れています。セメント瓦はさまざまな形状があり、粘土瓦に比べると価格も安いため、以前は多くの住宅に使われていました。
セメント瓦は築10~15年ほど経つと、色褪せやカビ・コケが発生します。そのような状態になったら塗装によるメンテナンスが必要な時期です。
金属屋根・トタン
トタンというのは亜鉛メッキ鋼板のことをいいます。トタン屋根は他の屋根材よりも軽く、昔ながらの日本瓦の重量と比べるとわずか10
の1以下です。
そのため耐震性が高く、地震などの災害でも建物への負担が軽減されます。
金属屋根は継ぎ目が少なく雨漏りしにくいというメリットもあります。
しかし表面の塗膜やめっきに傷がついたり経年劣化で剥がれたりすると、そこからサビが発生しやすくなります。
そのため、近年ではトタン屋根を選ぶ方は減ってきているようです。
メンテナンス
屋根塗装(約7年~10年サイクルで塗装)
葺き替え(雨漏りしていて下地が腐食していれば葺き替え)
重ね葺き(カバー工法:雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可)
ガルバリウム鋼板
芯材となる鋼板をアルミニウム・シリコン・亜鉛などでコーティングして錆びにくくした素材です。
ガルバリウム鋼板は高い防食性がありトタンに比べると高い耐久性を発揮します。めっき塗膜の寿命は、塩害地域で約15年位・田園地帯で約25年以上との結果が出ています。耐用年数は設置条件によって異なりますが、めっき鋼板の中では非常に耐久性の高いクラスであることが分かります。
また豊富なデザインで和風の家にも洋風の家にも合います。
メンテナンス
屋根塗装(約10年~15年で塗装※保証年数+5年で塗装が必要)
葺き替え(塗装しないで寿命の30年が経過したら葺き替え時期)
重ね葺き(カバー工法:雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可)
ステンレス
ステンレス屋根は錆びにくいのが最大の特徴となります。
また耐久性が高く、軽量なので耐震性にも優れています。
年月が経つと表面が錆びたような色になることもありますが、これは表面だけで、中まで錆に侵食されることはありません。
他の金属屋根と比べるとかなり高価なため、一般住宅ではあまり普及していません。
メンテナンス
基本的にメンテナンスは不要です。色あせが目立ち約10年~15年の期間に美観目的で塗装する方が多い。
銅
銅板は神社仏閣など日本建築の建物などに使われてきた屋根材です。
軽くて耐久性に優れており耐用年数は60年以上といわれています。また加工しやすく色々なデザインを施すことが可能です。
銅板屋根の場合、銅の厚さによって耐用年数が変わります。
一方、価格は他の屋根材に比べて高です。
メンテナンス
基本的にメンテナンスは不要。下葺材(屋根の下地)の定期点検、それにより必要なメンテナンスを行う必要がある。銅板に穴が空いたら、葺き替えかカバー工法による屋根替えを行う。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラスの繊維をアスファルトでコーティングして表面に小石を貼り付けた屋根材です。非常に軽く耐震性があり、、耐久性や防水性にも問題はありません。また金属を含まないため錆びることもありません。
ただし軽量で薄いシートのため、強風によって剥がれや破れが起きる場合があります。
アメリカの住宅では80%以上に屋根に施工されていると言われています。
メンテナンス
他の屋根材と比べ、部分修理をしやすいのが特徴です。耐久性の良いものは、30年以上メンテナンスフリーのものがあります。
陸屋根(ウレタン防水・シート防水・FRP・アスファルト防水)
陸屋根は、傾斜がなく平面状になっている屋根のことです。フラット屋根ともいわれます。
陸屋根は、屋上スペースの有効活用、メンテナンスが容易、建築スペースを広く確保できるなどのメリットがあります。
陸屋根は平らなため雨が溜まりやすく雨漏りを防ぐため防水工事を行います。
屋根のメンテナンス!塗装?葺き替え?カバー工法?
そろそろ屋根リフォーム時期かなと考えているけれど、そんなに目立った劣化がないし、まだ良いかな…と後回しにしていると、結果的に多くの費用がかかってしまいます。
思い立った時に一度専門業者にみてもらい適切なリフォームをお勧めします。
そこで・・・
屋根リフォームは塗装にするべきなのか?カバー工法なのか?葺き替えなのか?と悩みますよね。
リフォームの種類などをお話ししていきます。
塗装
塗り替え(塗装)は最も手軽なリフォームで、屋根材に塗料を塗布する作業です。
屋根の基礎部分である下地が、それほど傷んでいない場合に有効な方法です。
若干の錆が出ている程度であれば、塗装工事で補修、メンテナンスをする事が可能です。
外壁塗装は永久的なものではなく、数年~10数年の間隔で定期的な塗り替えが必要になります。
住まわれる地域環境やまた使用した塗料によってもメンテナンス時期は様々です。
外壁塗装については、クラック(ひび割れ)や塗装剥がれなどの程度に合わせて、塗装を行う前に下地補修を行います。劣化が激しくなってから塗り替えを行った場合、外壁自体にも傷みが生じている場合もあり、補修の費用が高額になってしまう場合もあります。
その為、外壁そのものにダメージが届く前に、早めの塗り替えを行う方が効率も良く費用も抑えられて経済的である場合が多くなります。
葺き替え
葺き替えとは、屋根材や下地などすべてを撤去し上から新しい屋根材を張りなおす全面リフォームのことを言います。
既存の屋根をすべて撤去し、防水加工もし直して新しいものに取り替えるので、どのような屋根材でも対応でき、換気扇や天窓を追加することも可能です。
葺き替え工事は既存の屋根材を撤去した際に発生する廃材の処分費用が掛かる分、他の屋根リフォーム工事より費用が高くなります。
お住まいのデザインや雰囲気を変えたい場合の葺き替え工事は良いですが、屋根材の劣化が進んで葺き替え工事しか選択肢が無くなってしまった場合は思いがけない出費となってしまいますので注意が必要です。
カバー工法
カバー工法とは既存の屋根材の上から新しい屋根材を取り付ける工事になります。
既存の屋根材を残すことになりますから、今の屋根の劣化が激しい場合にはカバー工法はできません。
また瓦屋根のお住まいにもカバー工法は施工できませんので注意してください。
カバー工法は、既存の屋根は残しますので撤去費用は掛かりません。解体費用が不要で廃材が出ないため撤去費用が掛からない分の費用が安くなります。
屋根葺き替え工事よりはお手軽にできますので、スレート屋根などの場合はおすすめです。
屋根が劣化する原因
一番の原因としては、屋根が毎日雨や紫外線に晒され続ける状況に置かれている…ということです。
雨にさらされると金属部材を錆びさせてしまったり、更にはカビや藻が生えてしまったりする原因となってしまいます。
又、紫外線は、塗装の色褪せや剥がれの原因となってしまいます。
その他にも、部材に強い力が加わりヒビ割れが起こる場合もあります。台風など風が強い季節には、屋根のヒビ割れが起こりやすくなる為、十分な注意が必要です。
この様に屋根に劣化をもたらす要因は様々なのです。
屋根の劣化状態
屋根は普段あまり目にする部分ではないので、劣化していても気付かない事が多いです。
よく訪問販売の営業マンから「屋根の劣化があるのでメンテナンスをした方がいい」と言われたのでメンテナンスを検討しだした…ということを聞きます。
確かに外壁と違って屋根は確認することが出来ないため、外壁の劣化が見られたら屋根も一緒にみてもらうことをおすすめします。
屋根の主な劣化症状・メンテナンス
・塗装のツヤがなくなっている【塗装】
・表層の塗膜がなくなっている【塗装】
・屋根に苔や藻が生えている【塗装】
・屋根が割れている【瓦交換補修】
・屋根材がひどく剥がれている【葺き替え・カバー工法】
・雨漏りがしている【瓦交換補修・葺き替え・カバー工法】
・瓦の下地が劣化、老朽化している【葺き替え】
他にも
塗装
・チョーキング現象が起きている
・ひび割れが起きている
・鉄部にサビがある
・塗膜が剥がれている
葺き替えもしくはカバー工法
・瓦が割れている、欠けている、ズレている
屋根リフォーム費用を安く抑える方法とは・・・
屋根塗装は火災保険で無料になる?
火災保険とは、建物(戸建て・マンション・ビルなど)と建物内にある家具などを保証してくれる保険です。
屋根に関しては、『建物』に属するので火災保険を適用することができます。
・火災
・落雷
・破裂・爆発
・風災・雹災(ひょうさい)・雪災
・水災
など、主に自然災害の被害があった場合に保証してくれます。
火災保険内の全ての自然災害ではなく、風災が認められるものが屋根に関してのものになります。
火災保険が適用される症状
・台風によって、屋根瓦が壊れて雨漏りが発生した
・台風のあと屋根瓦がずれていた
・強風で、屋根材が飛んでいってしまった
・豪雨によって雨漏りが発生した
・竜巻の影響で飛んできたもので屋根を破損した
・雹(ひょう)が降って、屋根が壊れてしまった
風災として認められる可能性が高い症状の一例です。
例をあげてみましたが、この中に当てはまる症状がない場合でもご安心ください。適用される症状は大小様々です。一度加入されてある保険会社にご確認ください。
ただし以下のような場合は風災として認めらません。
・経年劣化による屋根の破損
・新築時から雨漏りがあった
・太陽光パネルを屋根に付けたら雨漏りがするようになった
※火災保険は事故や災害による被害を補償するための保険ですので、「災害に関係がなく、建物の価値を高めるためのリフォーム」であるリフォームは補償対象ではありません。
また、自治体によっては住宅リフォームについての補助金制度が実施されている場合もあり、上手に利用することで費用を抑えることができます。
屋根のリフォームには対応していない場合でも、適用となるリフォームと組み合わせることで費用を抑えられることもありますので、リフォームをお考えの方はお住まいの地域の役所等まで問い合わせてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
屋根は建物にとって大切な役割を果たしていますので、劣化状況に応じて屋根のメンテナンスは必要です。
メンテナンス方法は塗装、カバー工法、葺き替えの3つがあります。
屋根の劣化状況に応じてどのメンテナンスが最適かを判断しますが、屋根はご自身での確認が難しいため、工事は施工業者に一任することになります。一緒に見ながらという確認ができないため、屋根の状態や各工程の様子を、写真等で確認しながら説明をしてくれる業者への依頼をおすすめします。
タイミングとしては、外壁の劣化と同じか前回のメンテンナスをしてから8年〜10年程度が最適です。
2~3社相見積をとり、書面に記載された作業工程を見比べてください。 施工業者によって工法は異なるため、費用だけをみて決めるのではなく、見積りの内容や工法などを比較しましょう。 早めの対応が家の寿命を延ばすことに繋がります。
しっかりと工事の段取りや金額を検討して、良心的で信頼できる業者に工事を依頼しましょう。