更新日:2026年1月20日
外壁塗装を検討していると、
「無機塗料」「セラミック塗料」といった言葉を目にすることがあります。
一見すると、まったく別の塗料のように感じますが、
実はこの2つ、考え方のベースは大きく変わっていません。
結論から言うと、
セラミック塗料が流行った時代があり、現在は“無機”という言葉が使われるようになった
というのが実情です。
かつて流行した「セラミック塗料」とは
ひと昔前、外壁塗装の世界では
「セラミック配合=高性能」というイメージが広まり、
セラミック塗料という名称が多く使われていました。
セラミックは無機物の一種で、
・汚れにくい
・紫外線に強い
といったイメージが先行し、
シリコン塗料などに添加材としてセラミックを配合した塗料が数多く登場しました。
ただし、この時点でも
👉 セラミックだけでできた塗料は存在していません。
塗料を作るには、必ずベースとなる「樹脂」が必要だからです。
現在主流の「無機塗料」とは
時代が進み、現在よく使われている言葉が
無機塗料です。
無機塗料とは、
有機樹脂をベースに、無機成分(鉱物・ガラス成分など)を配合した塗料の総称です。
この「無機成分」の中には、
👉 セラミック成分が含まれているケースもあります。
つまり、
-
無機塗料 = 無機成分を配合した塗料
-
セラミック塗料 = 無機成分の一種(セラミック)を配合した塗料
という関係で、
まったく別物というより、表現の仕方が変わったと考えた方が自然です。
なぜ「セラミック塗料」という言葉を聞かなくなったのか
理由はシンプルです。
-
セラミックブームが一段落した
-
「無機」という言葉のほうが耐久性・高性能を連想させやすい
-
無機塗料というカテゴリーが一般化した
この流れの中で、
同じような中身でも、現在は「無機塗料」と呼ばれるケースが増えたのです。
名前が変わったからといって、
塗料の本質が急に別物になったわけではありません。
注意したいのは「名称」ではなく「中身」
無機塗料・セラミック塗料のどちらにも共通して言えるのが、
-
無機成分の配合割合に明確な基準はない
-
少量の配合でも名乗れてしまう
-
効果が数値で実証されていない商品もある
という点です。
そのため、
無機塗料だから安心
セラミック塗料だから高性能
と、名前だけで判断するのは危険です。
本当に見るべきポイント
塗料選びで重要なのは、
名称ではなく以下のような点です。
-
ベースとなる樹脂の種類
-
耐候性・実績データ
-
メーカーの仕様書・保証内容
-
建物や下地との相性
「無機」や「セラミック」という言葉は、
あくまで説明のためのラベルのひとつに過ぎません。
まとめ|無機とセラミックの違いに迷わなくていい
無機塗料とセラミック塗料は、
対立する塗料ではありません。
-
セラミックが流行した時代があり
-
現在は無機という表現が一般的になった
-
中身は大きく変わっていないケースも多い
この背景を知っておけば、
営業トークやカタログの言葉に振り回されにくくなります。
「どんな塗料か」ではなく、
「自分の家に合っているか」を軸に選ぶことが、
後悔しない外壁塗装につながります。









