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塗装記事

外壁をグレーにして後悔しない!カラーシミュレーション担当が教える色選びのコツ

目次

はじめに|グレーの外壁、実は選び方が難しい?

最近、外壁塗装のご相談で「グレーを使いたい」という声をよく聞くようになりました。グレーはシンプルでおしゃれな印象があり、幅広い世代に人気のカラーです。

私は塗装会社でカラーシミュレーションを担当しています。毎月さまざまなお客様と色選びの相談をしていますが、「思っていたより暗くなった」「完成したら少し冷たい印象になってしまった」といった後悔の声も少なくありません。

今回は、そんな失敗を防ぐために、現場でよくある声や実体験をもとに、グレーの外壁を選ぶコツをわかりやすくお伝えします。

 

グレーの外壁が人気の理由

グレーは「無彩色」でありながら、さまざまな印象を与える色です。お客様から選ばれる理由としては、以下のようなものがあります。

  • 汚れが目立ちにくい
     →ベージュや白よりも排気ガスや雨筋の汚れが目立ちにくい傾向があります。

  • 落ち着いた高級感がある
     →光沢のないマットな仕上がりにすると、上品で重厚な印象になります。

  • 近隣の家と調和しやすい
     →街並みに馴染みやすく、「浮かない色」として選ばれることが多いです。

  • 老若男女に好まれるシンプルカラー
     →色にクセがないため、長年住む家にも安心感があります。

実際、当社でもここ数年は「ライトグレー」「チャコールグレー」「ブルーグレー」など、グレー系の相談が圧倒的に増えています。

 

グレー外壁で後悔しやすいポイント

一方で、人気だからと安易に選ぶと「イメージと違った」という落とし穴も。

ここでは実際によくある失敗例をご紹介します。

■失敗例1. 思っていたより暗く見える

カラーシミュレーションでは明るく見えても、実際の外壁に塗ると1〜2段階暗く見えることがあります。

これは、外で太陽光や影の影響を受けるからです。

■ 失敗例2.屋根やサッシと合わない

グレーは主張が強くない分、周囲の色(屋根・サッシ・ドアなど)とのバランスが重要です。
「外壁だけ見て決めてしまい、完成してからチグハグに見えた…」というケースも。

■ 失敗例3.冷たい・無機質な印象になりやすい

青みがかったグレーや濃い色は、シャープでかっこいい反面、冷たく感じられることも
特に木目や植栽とのバランスが悪いと、無機質な雰囲気になってしまうこともあります。

 

シミュレーション担当が教える色選びのコツ

日々カラーシミュレーションを行う中で、お客様によくアドバイスしているポイントをご紹介します。

1. 明るめグレーからスタートして調整する

「暗めグレーを希望される方ほど、最初に明るめでシミュレーションしてみることをおすすめしています」
→ 実際の見え方を比較して、印象の違いを体感できるためです。

2. 周囲の建物・景観も考慮

「近隣に白っぽい家が多いなら、中間グレー」「和風の家なら少し温かみのあるグレージュ系」など、周囲との調和を意識するのがポイントです。

3. ツートンにするときは「締め色」として活用

グレーは、ネイビーやブラウン、白などと相性が良く、上下で色分けする際のベースカラーにも向いています。

 

メイン色 サブ色(締め色) 備考
ベージュ チャコールグレー 締め色としてグレーが映える組み合わせ
ホワイト ダークグレー 白をベースにグレーで輪郭を強調
ライトグレー ネイビー/黒/こげ茶 ライトグレーだけではぼやけるので締め色を追加

 

グレーは万能な色ですが、選び方次第では「イメージと違った」と感じることも。
ここからは、カラーシミュレーション現場でよく見かける“盲点”や失敗しやすいポイントをご紹介します。

 

シミュレーション現場でよくある盲点|色選びの落とし穴に注意

毎日のようにカラーシミュレーションを担当していると、「色そのものより、選び方や見え方」で後悔される方も少なくありません。ここでは、実際の現場でよくある見落としがちなポイント(盲点)をご紹介します。

1. 面積効果を考慮していない

サンプル帳やモニター画面ではちょうど良く見えた色でも、実際に外壁全体に塗ると「思ったより濃かった/薄かった」ということはよくあります。これは「面積効果」と呼ばれる現象で、

  • 明るい色 → 広い面積になると、より明るく(白っぽく)見える

  • 暗い色 → 広い面積になると、より重く暗く見える

という視覚的な特徴があります。

🔍 ワンポイントアドバイス:
必ず1段階明るめ/暗めのパターンも確認してから決めるのがおすすめです。


2. グレーの「色味」の違いを見落とす

グレーといっても実は奥が深く、「青みがかったグレー(ブルーグレー)」「黄みを帯びたグレー(グレージュ)」など、微妙な色味の違いがあります。

「グレーにしたら想像より冷たく感じた」「赤みがあって少しピンクっぽく見える」など、色味の違いによるギャップは意外と多いです。

🔍 ワンポイントアドバイス:
同じトーンでも「青系/茶系/無彩色」など、色味の違いを見比べると印象の差がわかります。


3. 外構や植栽との相性まで考えていない

外壁の色を選ぶとき、つい「家の壁だけ」に目が行きがちですが、実は門柱・フェンス・カーポート・植木などまわりの外構や植栽とのバランスもとても大切です。

たとえば…

  • 外壁はおしゃれにグレーにしたのに、門柱やフェンスが茶色の木目調でちぐはぐな印象に…

  • 外壁が明るい色なのに、カーポートやポストが真っ黒で浮いて見える…

こんなふうに、外壁だけを見て色を決めてしまうと、まわりの雰囲気と合わずに違和感が出てしまうことがあります。

🔍 ワンポイントアドバイス:
「外壁単体」ではなく「家全体+外構+周囲の景観」で色を選ぶ視点が重要です。


4. 塗料の“艶感”を軽視している

意外と見落としがちなのが、「艶(ツヤ)」の違いです。

同じグレーでも、艶ありだと少し金属っぽく見える(シルバー調)ことも。
逆に艶なしだと落ち着いて見える反面、汚れがやや目立ちやすいという特性があります。

🔍 ワンポイントアドバイス(艶感に関して)

実際の塗り見本板(サンプル)を日光の下で確認するのがおすすめです。

艶の有無は、画像や画面上ではほとんどわかりません。できれば、業者に実物の塗装サンプル(艶あり・艶なし)を見せてもらい、外の明るい場所で比べてみるのが安心です。

特にグレーなどの無彩色系は、艶の具合で印象がガラッと変わることが多いため、ツヤ感の違いにも注目してみてください。

 

このような盲点を押さえておくだけで、「完成してから後悔…」というリスクはぐっと減らせます。
色選びに迷ったら、ぜひプロのシミュレーションを活用して、客観的な比較をしてみてくださいね。

 

実際にあった相談事例

実際にあった相談事例①

あるお客様は、最初「濃いチャコールグレー」を希望されていましたが、シミュレーションで何パターンかご提案したところ、「ライトグレー×白」のツートンに変更されました。

理由は、

「思ったより暗かったし、夏場に暑くなりそうだった」
「シミュレーションで見比べて、柔らかい印象が気に入った」

とのことでした。

 

実際にあった相談事例②

最初は「真っ白×グレーのツートン」を希望 → 実物イメージとのギャップで再検討

お客様は「シンプルでスタイリッシュに見せたい」とのご希望で、白と濃いグレーのツートンをご希望されていました。ですが、シミュレーションを何パターンかお見せしたところ、

「想像よりコントラストが強すぎて、少し冷たく感じた」
「うちの外構(木目フェンス)と合わなかった」

と感じられ、最終的にはアイボリー×ライトグレーのやわらかい組み合わせに落ち着きました。

 

実際にあった相談事例③

ご夫婦で意見が割れていた → シミュレーションで納得の中間色に

ご主人は濃いグレーを、奥様はベージュ系を希望されていましたが、意見がなかなかまとまらず…。そこで何パターンかご主人様と奥様の中間色をシミュレーションでご提案し、

  • グレージュ(グレー×ベージュの中間色)

  • 少し温かみのあるライトグレー

を見比べていただいたところ、最終的にはグレージュで意見が一致しました。

「実際に並べて見比べると、こんなに印象が違うとは思わなかった!」
「ふたりとも納得できる色が見つかってよかった」

と嬉しいお言葉をいただきました。

 

実際にあった相談事例④

近隣との調和を意識して、少しトーンを調整したケース

お客様はモダンな濃いグレーをご希望でしたが、周囲の住宅がベージュ系や和風の建物ばかりで、完成後に浮いてしまわないかを気にされていました。

シミュレーションで、やや柔らかいグレージュにトーンダウンすることで、

「近所の景観にもなじみつつ、好みの雰囲気になった」
「悪目立ちしないのがいい」

と安心されていました。

 

実際にあった相談事例⑤

「流行色」に不安を感じて、結局ベーシックカラーに戻したケース

最近人気のブルーグレーに心惹かれつつも、奥様が「数年後に流行が過ぎて古く見えないか心配」と少し不安に。
そこで、流行に左右されにくい定番のニュートラルグレーと比較しながらじっくり検討された結果、

最終的には落ち着きがあり、長く愛せる「ライトグレー寄りの青みグレー」に決定。
トレンド感もほどよく取り入れつつ、飽きのこない安定感ある外観に仕上がりました。。

このように、シミュレーションを活用することで、イメージと実物のギャップを埋められるのが強みです。

 

よくある質問(Q&A)

Q:グレーって汚れは本当に目立たないの?
はい、グレーは比較的汚れが目立ちにくい色とされています。

ただし、グレーにも「明るさ(明度)」の違いがあるため、選ぶトーンによって見え方が変わります。

  • ライトグレーは、土ぼこりや排気ガスなどの黒っぽい汚れが目立ちやすいことがあります。

  • ダークグレーは、白っぽいホコリや雨だれ汚れが目立つことも。

  • そのため、中間くらいのグレーが最もバランスが良く、さまざまな汚れが目立ちにくいと言われています。

つまり、「グレー=絶対に汚れが目立たない」というわけではなく、グレーの中でも選び方がポイントになります。

 

Q:屋根が黒系なんだけど、グレーは合う?
はい、黒い屋根とグレーの外壁はとても相性の良い組み合わせです。

黒とグレーは同系色でまとまりが出やすく、シックで洗練された印象になります。ただし、外構やサッシの色も一緒に考えることが大切です。たとえば:

  • 白いサッシだと、グレーの色味が強調され、思ったよりコントラストが強く感じられることがあります。

  • 黒やダーク系のサッシなら、全体的に引き締まった落ち着いた印象に。

このように、屋根との相性はOKでも、全体のバランスを見て選ぶことが大切です。

 

Q:流行っているのはどんなグレー?
→ 今の流行グレーは、「完全な無彩色」ではなく、少し色味を感じさせる“ニュアンスカラー”が主流です。
無機質すぎず、住宅全体に柔らかさや個性
を加えることができるのが人気の理由です。

代表的なものはこちら:

🟤グレージュ(グレー+ベージュ):グレーの落ち着きにベージュの温かみをプラスした柔らかい印象の色。

  • 冷たくなりすぎず、ナチュラルな雰囲気の家や木目調とも相性◎

🔵 ブルーグレー(グレー+青):上品でさわやかな印象。優しくも洗練された印象に。

  • 日陰ではややクールに見えることもありますが、晴天時は透明感ある明るさを演出できます。シンプルだけど個性も出したい方にぴったりの色です。

チャコールグレー/スモーキーグレー:グレーに黒やブラウンが混ざったような深みのある色味。

  • シックで高級感のある雰囲気を出したいときにぴったり。

 

まとめ|シミュレーションで後悔しない色選びを

グレーの外壁は、上品で飽きにくく、多くの方に選ばれている人気色です。
ただし、少しの明るさや色味の違いで印象が大きく変わるため、慎重に選ぶことが大切です。

カラーシミュレーションは便利なツールですが、画面上では質感や艶、光の当たり方までは完全に再現できません。
そのため、実際の見え方や周囲とのバランスは、できる限り塗り板サンプルなども活用して判断されるのがおすすめです。

私たちも、お客様が納得できる色選びができるよう、シミュレーションの使い方や色の特徴などをわかりやすくアドバイスしています。
迷ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者の顔写真
著者:遠山 百合子(カラーコーディネーター)
外壁塗装会社で10年以上、事務とカラーシミュレーションを担当しています。
カラーコーディネーターの資格を活かし、「この色にしてよかった」と笑顔になっていただけるご提案を心がけています。
専門的な言葉が多くてわかりにくい…そんな不安にも寄り添いながら、お客様の目線でわかりやすく、役立つ情報をお届けしています。